Coif End of Season 2016
ようやくシーズンも終わり、今シーズン最後のコラムは先シーズンにCoifクルーといった春の雪山セッションのお話。
Photo& Text: Gian
時期は5月初旬、北海道もゴールデンウィークやなんやかんやと雪と関連がほぼない行事で盛り上がりだしている時期にSnowboard web Media「coif」のBoss中井孝治君からの電話。「今度、滑り納め会やるから予定空いてたら来ない?でも雪あるか分かんないし良いの撮れるか微妙だから緩めに撮影する予定。無理せずに来れたら来て」と雪のない現実(仕事)が始まっていた自分にとっては、絶好のチャンス。山に行きたいという気持ちがいっぱいで行かないという選択肢は存在していなかった。2つ返事でCoif納会への参加が決定した。
当日は堀井優作君と札幌で合流して撮影予定のニセコへ。先シーズン、ニセコ周辺に籠っていた増田ルイキ宅でみんなと合流。今回の撮影は中井君、優作君、ルイキ、そして村上史行君(フミオ君)の豪華顔ぶれ、そこに Filmerのキヨ君にドローン使いの坂本さんに自分と緩めの撮影と言いつつガッチリ撮影班も同行。
春ということと先シーズンの暖冬の影響もあり山には雪も少なく、ハイクアップできるポイントも滑れるポイントも限られている。車を止め、山を見て「あの辺滑れそうだね」と行きあたりバッチリスタイルで登り始めたハズだった。しかし、到達してみるとなかなかの難関。自然は思うようにはやらせてくれない。
ピークまで続いていると思っていた雪渓が途中でなかったり、どこを通ったら通れるか考えなければ登れないハイレベルな岩場があったりする中、みんなで助け合い手を引いたり、ボードを渡しあったり、ライダー陣が先に楽に上れるところを見つけてくれてたりとハイシーズンの撮影では体験できないようなアクティビティーが盛りだくさん。最終的にはみんなで藪漕ぎをして進む。実は、この藪漕ぎがめちゃくちゃ大変、笹がボードに絡まるわ、滑るは春の気温も 相まって汗だくでピークを目指す。
そんなこんなの道のりをやり過ごし、撮影ポイントへ到着する。みんなでドローンの試運転を確認し空撮でスポットを眺めると、撮影できる大きめの斜面は想像よりも短くノール気味の斜面でライダーのいるピーク側からだとラインが確認しずらい地形だった。そのため、撮影班で斜面を下り、アングル探しがてら気持ちよく滑れそうなラインをライダーと打ち合わせる。
結局、僕はキヨ君と隣り合って撮影することとなった。「雪硬いね」なんて会話をしながら撮影準備をしてライダーを待つ。いや待ってもらっていた。
上空にはドローンもしっかり待機中。 1 発目はフミオ君。ヒールターンは硬いバーンだったため中々難しそうだったがさすがのトゥターンを決めてくる。
続いて優作君もバッチリトゥターン。気持ち良さそう。
中井君とルイキは2人でターン。難しい斜面でもさすがのスタイルで滑り下りてくる。
ラストは優作君とフミオ君のダブルス。ハイクアップで苦労したのもあって駐車場まで滑り下りれた事にかなり満足して下山。
しかし、春の陽は長い。ここから、横乗り好き達は、真狩村に新しいスケートランプが出来たから行ってみよう!と after skate session !
行ってみると羊蹄山をバックに見事なロケーションにランプが設置されているではないか!!都合の良いことにランプはキャンプ場に隣接されており、キャンプで1泊することになる。
夜は冷え込むが冬に比べれば余裕とみんなで BBQ と酒を楽しみながらシーズン中の話などで盛り上がる。
気がつけば寝落ちからの朝ご飯を食べつつ今日の作戦会議。スノーボードは藪漕ぎの大変さを考えたら中止だったようで(笑) 隣のランプでおかわりSkate Session。みんな好き物です。そこに photographerの中田 奨君と工藤洸平も合流して、ワイワイランプを遊び倒す。中井君はスケート始めだからと言いつつ攻めの滑り。
ルイキも昔映像で見ていた通りSkateメチャうま。ルイキのスタイルはSnowもSkateもかなり男気ムンムン。
優作君はみなさんご存知の通りうますぎスタイリッシュな滑りを見せてくれる。
今回撮影したライダーはスタイルや滑り出すまでの過程は違えど、みんな生活の中で第1に横向きに滑る事を考えて生きているライダーばかり。よって好き物集団。でもトップライダーになればなるほどそういう人が多いのかもと思った。
きっと冬にスノーボードで見せてくれるスタイリッシュな滑りは普段の生活の中から生まれてるんだなと感じつつそんな終わりの見えないsessionを夕方までこなし、Coif Snowboard納会はSkate滑り始め会と変貌し怪我なく無事終了していったのでした。