BILLABONGのJAPAN LIMITED（日本限定モデル）に迫る。

12/13/2018

BILLABONG SNOWにJAPAN LIMITEDがリリースされたのは今から10年前。当時はまだ、日本のBILLABONGライダーは少なく、それまでの商品ラインナップはグローバルモデルだけで構成されていた。その後、ブランドが大きく飛躍していく中で、国内企画を始めるのにディレクターDezzyと、布施忠を始め多くの日本人ライダーがチームに加わることで、彼らと意見交換をし、ライダーたちのインスピレーションと、ブランドの持つアイデンティティを融合させ、日本限定モデルをリリースすることになる。それはデザイン面だけではなく、日本の雪山の気候にあった機能や素材選定、また細かく便利性のある仕様や、日本人としてのフィッティングサイズにいたるまで、ユーザーに目線を向けた物作りとしてラインナップし続けている。
2018/2019シーズン、JAPAN LIMITEDのテーマは90年代のリバイバル。この記事では、日本を代表するBILLABONGライダー、布施忠、藤田一茂、広野あさみの3人が関わる日本限定ウエアにフォーカスを当てる。

TADASHI MODEL
言わずと知れた世界を代表するスノーボーダーであり、BILLABONGのメインライダー布施忠のシグネチャーモデル。毎シーズンデザインのコンセプトを立てつつも、ビッグマウンテンを滑る彼を機能面でも支えられるように様々な機能が組み込まれ、滑る際に動きを妨げないカッティングや、素材選びを特に気にかけながらデザインされている。
今期のテーマは「THROWBACK’92」。BILLABONGが初めてスノーウエアをリリースしたのが1992年。ファーストライダーはノア・サラスネックだった。当時彼はBILLABONGとSIMSのライダーで、現在の忠と同じスポンサーだった。偶然的なところから話しが膨らみ、当時のウエアデザインをインスピレーションして、忠のオールドスクールなスタイルと組み合わせることで、スローバックデザインをウエアへと落とし込んでいる。このクラシカルなデザインには、当時のBILLABONGロゴが採用されている。

SHIGE MODEL
藤田一茂が主宰する「Forestlog」は、あらゆる制作活動を通じてクリエィティブに自己表現されているもので、その独自の世界観とコラボレーションする感覚でプロダクトが生み出されている。彼のインスピレーションの中で、毎シーズンガラッと変わるくらいデザインが変わることも多い。
その中でも、今期は’90S古着のACGのウィンドブレーカーからインスパイヤさせ、当時人気だったド派手なカラーをベースにデザインアップさせている。古き良きクラシカルな時代背景と、彼の表現するものを上手くクロスオーバーさせ現代のプロダクトに落とし込まれている。

ASAMI MODEL
公にはされていないが、WOMEN’SのJAPAN LIMITEDラインは、彼女との取組みで毎シーズンデザインやカラーを決めながらリリースされている。つまり、広野あさみが着こなしたいと思う等身大のデザインをBILLABONGウエアに落とし込まれているということだ。

今期は、彼女の遊び心から生まれたレギンスにブーツイン、ウィンドブレーカーにサングラススタイルという’90S風のコーディネートをBILLABONGのNEW WAVEのテーマに合わせて落とし込んだデザインとなっている。ジャケットはドロップショルダーで、オーバーサイズなフィット感がクラシックなスタイルを演出している。