日本の雪と3人の感性が共鳴し誕生。SALOMON HPS第2章を告げる「KODO」という新たな鼓動

SALOMON SNOWBOARDS
HPS – KODO
SIZE: 153, 160, 167㎝
PRICE: ¥132,000(税込)

サロモンの中でも特別な意味を持つプロジェクト「HILLSIDE PROJECT」は、2010年にヴォレ・ニベルトの手によって始まった。スイス・アルプスの山腹に構えるアトリエで、一本一本のプロトタイプを削り出し、実際の雪上で磨き上げていく。そこにあるのはマーケットやスペック優先の開発ではなく、「雪の上で気持ちいいかどうか」という極めて純粋な基準だ。その思想は「SICKSTICK」をはじめとする数々の名作を生み出し、フリーライディングという概念そのものを進化させてきた。

そして今、そのHILLSIDE PROJECTは新たなフェーズへと進む。中井孝治が築き上げた第一章を土台に、次世代のライダーたちによって再構築されたのが、この「HPS – KODO」だ。開発に携わったのは吉田啓介、高橋福樹、藤本広海。いずれも中井の背中を追いながら独自のスタイルを確立してきた存在であり、日本のフィールドで培ったリアルな感覚を、この一本に落とし込んだ。

北海道の極上のコンディションで繰り返されたテストでは、同一プロトタイプを3人がそれぞれの視点で乗り込み、細かな違和感や理想のフィーリングを徹底的に擦り合わせていった。
「パウダーとカービング、どちらも気持ちよく滑れるオールラウンドボードを作りたかった」
高橋は、日本特有の雪質に合わせたロッカーの入り方やテーパードの角度、ボトム形状を徹底的にこだわり、“ちょうどいい” バランスを導き出したという。

一方で藤本は、このモデルの大きな特徴となるレングス設計にフォーカスする。
「長いのに簡単。長さの魅力をそのままに、誰でも扱える入口にしたかった」
167cmまでラインナップされる長めのシェイプながら、トーションの使いやすさとフレックスバランスによって取り回しは驚くほど軽快。直進時の伸びとスピード域での安定性はそのままに、パウダーでのスピード感は過去イチだと話す。

そして吉田は、このボードの完成度を象徴する“扱いやすさ”を強調する。
「長さを感じさせない取り回しで、壁でも細かく遊べる」
初期段階では強めだったサイドカーブやキャンバーも、テストを重ねる中でフラット寄りに調整され、引っかかりのないスムーズなターン性能へと進化。大きなラインを描くカービングから、地形を使ったフリースタイル的な動きまでをシームレスにつなぐ。

構造的には、緻密に計算されたノーズロッカーと、わずかなテーパードがパウダーでの高い浮力を確保しつつ、センターからテールにかけてのバランス設計により、ターン後半の伸びと安定感を生み出す。さらに、トーションを活かしたしなやかな反応性によって、スピード域でもコントロール性を失わない。これらの要素が高次元で融合することで、「どんな地形でも気持ちよく滑れる」というコンセプトが現実のものとなっている。

HPS – KODOは、単なる新作ではない。HILLSIDE PROJECTのDNAを受け継ぎながら、日本の雪、日本のライダー、日本の感性によって再構築された“次章の始まり”だ。

この一本に乗ったとき、感じるのはスペックだけではなく、ターンの中で高まっていく鼓動のような高揚感。滑り手の感覚とリンクしながらリズムを刻むそのフィーリングこそが、このボードに込められた本質であり、次の世代へとつながっていく新たなスタンダードとなるはずだ。

左から高橋福樹、藤本広海、吉田啓介の3人が同じプロトタイプをそれぞれのスタイルで試し、日本のフィールドで培ったリアルな感覚を、この一本に落とし込んだ。それを経て完成した「HPS – KODO」は、誰かひとりのためのものではなく、3人の感覚が共鳴した “共有の一本” に仕上がった。 Photo: Akira Onozuka
デッキには、モデル名である「鼓動」と、サロモンの中でも特別な意味を持つ「HILLSIDE PROJECT」のロゴが刻まれている
3人の微調整によって最終的にフラット寄りのキャンバーと絶妙なノーズロッカーを採用。これによりパウダーで刺さらず浮きすぎず、雪をスッと抜けるような抵抗の少ない滑走感を味わうことができる
日本の雪質に合ったボトムデザインとロッカーのタイミング。ノーズの上がり始めと戻りの位置、テールの抜け方、わずかなテーパードの角度。そうした細部のバランスが “ちょうどいい” 具合に仕上がっている

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