超振動吸収でハイスピード・カーヴィングを進化させる「GRAY SNOWBOARDS|DSPRD Ti type-X ver.S」

カーヴィングという滑りは、単なるスピード競争ではない。ターンの深さ、エッジが雪面を捉え続ける時間、そしてその軌跡が描く美しさ。そのすべてが重なったとき、初めて「完成されたライン」が生まれる。GRAY SNOWBOARDSは、そうした滑りの本質を長年にわたり追求し続けてきたブランドだ。DSPRDシリーズはその象徴であり、Type-Xはハイスピード・カーヴィングの基準として確固たる地位を築いてきた。
2026-27シーズン、そのType-Xがver.Sとして進化を遂げる。アウトラインは昨季登場したver.Pを継承しながら、構造を進化させることで、これまでにない“静けさ”と“走破性”を獲得。スピードの中にある安定と、荒れたバーンでも失われないエッジの芯。その感覚こそが、ver.Sがもたらす新しいカーヴィングの世界だ。

GRAY SNOWBOARDS
DSPRD Ti type-X ver.S
Price: ¥198,000
Size: 152, 161

狙ったラインを正確に再現する、GRAYの設計思想

1998年の誕生以来、GRAYは「狙ったラインを、そのまま雪面に描けるボード」を目標に掲げてきた。数値だけで導き出される理論ではなく、実際の雪上テストを重ね、そのフィードバックを設計に反映させる現場主義。1/100mm単位で管理されるウッドコアプロファイル、3Dアウトライン、独自キャンバー設計は、その積み重ねの結晶である。
GRAYのカーヴィングボードは、ただ速いだけでも、ただよく切れるだけでもない。ターン導入から荷重のピーク、抜けへと至る流れの中で、常にエッジの芯を失わず、ライダーの意思を裏切らない再現性を備えている。その完成度は国内外のエキスパートや競技志向のライダーたちから高く評価され、DSPRDシリーズは“ハイスピード・カーヴィングの基準”として語られてきた。

トップシートにシンタード素材を使用したver.S

Type-Xの輪郭に、Type-Rの走破性を重ねる

ver.Sのアウトラインは、昨シーズンに登場したver.Pの設計をそのまま継承している。Type-Xらしい緩やかなサイドカーブとワイドなウエスト幅、深い角付けにも対応するジオメトリーは共通だ。しかし、ver.Sはその“中身”をさらにアップデートすることで、まったく異なる質感の滑りを手に入れている。

サイドカーブは高い評価受けて続けているtype-Xを継承
ボードにかかる圧とボードを立てる量(角付け)により、有効エッジ長が大きく変化する斬新なアーチ形状。従来の接点が大きく、ボードの内側に設定することで、低速時には短いコンタクトレングスで高い操作性を保ちながら、中高速でのハードなターンでは高いグリップ力を発揮

ver.Pがポリアミドトップシートとラバー、メタルを組み合わせた構成だったのに対し、ver.Sはシンタードトップシート、トップメタル、ウッドコアというレイヤー構成を採用。この構造は、DESPERADO Type-Rシリーズと同系統であり、Type-XにType-Rの“走破性”と“静けさ”を融合させたのがver.Sだ。
サイドカーブはType-Xならではの浅めRをベースとしており、ターン弧は横へ切れ込むというよりも、下方向へと落下しながら描かれていくのが特徴。そこに総波性の高いシンタードトップを組み合わせることで、荒れたバーンやアイシーなコンディションでも板が弾かれにくく、常に“板の下に雪がある”感覚を保ったまま、雪をかき分けるように前へと進んでいく。

世界でも注目を浴びるGRAYのハンマーヘッドのフラッグシップ「DSPRDシリーズ」。ショート〜ミドル、ロングへとターン弧を自由自在にコントロールできる高次元のアウトライン

 

“返り”に頼らず、重心移動で加速する新感覚

ver.Sがもたらす最大の変化は、スピード域での安定感と、ターン中の“静けさ”だ。荒れた斜面でも板が暴れにくく、エッジの芯が常に雪面を捉え続ける。その結果、ターン導入はよりスムーズになり、切り返しでの迷いが消え、抜けでは濁りのない加速が生まれる。
ライダーの田口瑞樹は、ver.Sの印象をこう語る。
「ver.Sはとにかく静かで、荒れたバーンでも板が弾かれない。だから深く立ててもエッジの芯が残り続ける。板が勝手に返ってくるというより、自分が重心移動をして、どんどん下へ落下しながらスピードが伸びていく感覚なんです」
ボードをしっかり立て、深く曲げ込んでも、反発に頼るのではなく、ライダーの動きに応じて素直に加速していく。そのフィーリングは、ターンを“当てにいく”滑りから、“描きにいく”滑りへと意識を変えてくれる。

Ver.Sには2つのサイズがラインナップ。「タイプエックス 161」の最大の特徴は、その緩めのサイドカットと、さらにワイドになったウエスト幅にある。Type-R使用時よりもさらに深くボードを立て込んだ場合でも、過剰に“曲がりすぎる”ことがなく、ドラグしにくい。結果として、ターンは横へ逃げるのではなく、下方向へとカーヴしながら落下していく軌跡を描くことができる。高速域での安定感と、ラインを押し出すような推進力は、Type-X 161ならではの持ち味だ。
一方の「タイプエックス 152」は、ウィメンズ・コンペティターのために再設計されたスペックを持つ純競技モデル。アウトライン、フレックス、接雪長すべてが専用設計とされており、ショートからミドル、ロングまで、ターン弧を自在にコントロールできる高次元のバランスを実現している。軽量ライダーでもType-Xの世界観を余すことなく味わえる存在だ。

DSPRD Ti type-X ver.Sは、Type-Xの完成されたアウトラインに、Type-R譲りの構造と振動吸収性能を融合させることで、ハイスピード・カーヴィングの質そのものを引き上げたモデルである。
深く、速く、正確に、そして美しくラインを描きたい。そんな想いを持つカーヴィングマニアにとって、ver.Sはまさに到達点であり、新たな基準となる一本だ。

ver.Sはトップにシンタード素材を導入したことで、振動を抑制し、さらにハイスピードの限界を引き上げている

 GRAY SNOWBOARDS 2026-2027 最新TOPICS
>“返り”と“太さ”で切り拓く、新世代カーヴィングツイン「GRAY SNOWBOARDS|SONICALMACH LT ver.C」
>しなやかさが導く、カーヴィングの核心「GRAY SNOWBOARDS|DESPE WOOD」


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