フリーライドの未来を切り開くSALOMONが示す新境地「HORIZON SERIES」誕生。

12/18/2025

フリーライドというカテゴリーは、滑り手の経験から生まれるプロダクトの進化、そして山の地形が織り成す自然そのものの魅力を宿してきた。そこへ多様なカルチャーとテクノロジーを融合させ、現代的なフリーライド像を描いてきたのがSALOMONだ。創業から続くモノづくりの精神と、HILLSIDE PROJECTを通じて培ってきた “自然の地形をどう遊ぶか” という研究、そしてライダーとの協働開発。その膨大な知見を “誰もが手にできるフリーライドボード” として結晶させたラインが、今季新たに登場した「HORIZON SERIES」である。
HILLSIDE PROJECTは、世界中の地形を滑り込み、ライダーが感じた “理想” を形にしたプロフェッショナルラインだが、一方で生産数が限られ、非常に尖ったシリーズでもあった。一方、HORIZON SERIESはその「次の段階」として位置づけられる。弟分という意味ではなく、HILLSIDE PROJECTで得た発見や技術、クラフトマンシップを “より幅広い層に開く” ためのライン。つまり、HILLSIDE PROJECTの思想を受け継ぎながら、フリーライドの裾野を一気に広げる存在なのだ。
シリーズは、FASTLANE, JETSTREAM, HIGHPATHの3モデルで構成される。グラフィックは共通しながらも、それぞれが明確なコンセプトと “狙うライン” を持ち、3本で山全体のフリーライド領域を完全にカバーする。急斜面を切り裂くスピードレンジ、大きく山全体を楽しむクルージング、すべてを一本でこなすオールラウンド。そのすべてが、SALOMONが長年追求してきた設計思想と、持続可能な素材選定によって磨かれている。
まず「FASTLANE」（左）は、急斜面・高速域を最大限に楽しむために生まれたハードチャージャーモデル。テーパードディレクショナル形状とピンテール、張りのあるフレックス、バックシートキャンバー、長めのノーズロッカーの組み合わせにより、深いパウダーでの驚異的な浮力、高速域での安定性を両立する。さらに、玄武岩繊維とフラックス繊維を併用した「B/FX Ultra」が振動吸収性を高め、スピードが上がったボードが安定する。リサイクル素材とオリーブウッドベニヤの採用など、構造面のサステナビリティにも抜かりがない。高速で山を駆け抜け、急斜面を縦に落としたいライダーにとってこれ以上ない相棒となる。
続いて「JETSTREAM」（中央）は、毎日のゲレンデからバックカントリーまで、あらゆるシーンで扱いやすい万能フリーライドボード。テーパードディレクショナル形状に「Rock Out Camber」を組み合わせ、ターンでの操作性と深雪での優れた浮力を両立。独自のラディアルサイドカットと進化したフレックスにより、エッジからエッジへの切り替えが圧倒的に速く、カービングのラインを鋭く描くことができる。FSC™認証ウッドコア、リサイクルABSサイドウォール、植物由来樹脂など、環境負荷の低減にも積極的だ。扱いやすさと鋭い滑り心地を求める “デイリーなフリーライダー” に最適な一本。
残る「HIGHPATH」（右）は、SALOMONが掲げる「持続可能なハイパフォーマンス」の象徴ともいえるモデル。シリーズの中で最もオールマウンテン性が高く、あらゆる雪質・地形に対応する設計だ。テーパードディレクショナルシェイプにロックアウトキャンバー、さらにクアドラライザーサイドカットを採用することで、パウダーでの浮力、エッジ圧の伝達、素早い切り返しが高次元で融合している。フレックスを約20％硬くしたことで、よりレスポンスと高速安定性が強化された。サステナブル素材の使用率も高く、環境配慮と性能のどちらも妥協しない。
HORIZON SERIESは、フリーライドの世界に新たな “入口” をつくるシリーズだ。HILLSIDE PROJECTで培われた知見がそのまま息づきながら、より多くのライダーに手が届く存在へと昇華されている。これからフリーライディングを本格的に深めたい人、誰よりも自由に滑りたい人にとって、その一歩を確信に変えてくれるラインナップになっている。山滑りのすべてを解き放つための3本が、今シーズンあなたを待っている。