ブーツサイズに対して「S」「M」どちらを選ぶかで 同じモデルでもフィット感やレスポンスが異なり、そのわずかな違いが自分の滑りに大きな影響を与える。
今回は、SPライダーの3名に、それぞれのサイズ選びやフィット感の違いについて聞いた。
Q1. まずは簡単に自己紹介と、普段のライディングスタイルを教えてください
谷口:兵庫県北部のハチ・ハチ北、氷ノ山、おじろを中心にスノーボードスクールで活動しています。基礎スノーボードからカービングまで、初心者から上級者まで幅広くレッスンを行っています。 自身もテクニカル大会やバンクドスラローム、GS・SLといったレースに出場し、常に技術向上に努めています。 雨甲斐:北関東で活動している雨甲斐秀太郎です! もともとはパークとハーフパイプをメインに滑っていましたが、最近はパウダーや地形遊びにもハマっていて、オールジャンルで楽しんでいます! 中谷:北海道出身で、撮影で訪れたカナダ・ウィスラーに魅了されて移住して8年目になります。ウィスラーではYouTubeやSNSでの発信を中心に、日本から来るお客様向けにマウンテンガイドもしています。フリーライドが好きで、カービングもパウダーも、地形があれば思わず遊んでしまうタイプです^_^Q2. 普段のブーツサイズと、実際に使っているSPのモデル名とサイズ、そのサイズを選んだ理由を教えてください
谷口:ブーツはheadの「Quantos」25.5cm、バインディングはSPの「TEAM」のSサイズを使っています。 Sサイズを選んだ理由は、ブーツとのフィット感を極限まで高めたかったから。 タイトに合わせることで、わずかな動きでも板にしっかり力を伝えられ、パワーロスを最小限に抑えられます。 雨甲斐:ブーツはheadの「TEAM BOA」25.5cm、バインディングは「CORE」。 普段はMサイズを使っていますが、ハーフパイプやスピードを出したい時はSサイズを使うこともあります。 中谷:ブーツはhead「TEAM BOA」の25cm、バインディングは「CORE」のSサイズを使用しています。 以前25.5cmのブーツを履いていた時はMサイズを使っていたのですが、今のブーツサイズにはSがしっくりきています。Q3. 実際に使ってみて、フィット感やホールド感はどうですか?
(以前、違うサイズを試したことがあれば、その違いも教えてください) 谷口:以前Mサイズも使っていたので、それぞれの違いをよく分かっています。 Sサイズの印象 私が求めているフィット感とホールド感はSサイズで完璧です。 タイトに装着できるので、パワーロスが一切なく、特に競技やレスポンス重視のライディングには最適です。 Mサイズとの違い Mサイズはベースプレートが大きく、足裏全体でしっかりパワーを伝えられる分、高速滑走時の安定感があります。 ブーツとバインに適度な“遊び”があるので、敏感になりすぎず、パウダーやクルージングではむしろ快適でした。 Sはタイトでキレのある操作感、Mは安定感と包み込まれるようなフィーリング――そんな印象です。 雨甲斐:Sは反応の速さを重視したい時に。 逆にパウダーや地形遊びなどで、少しルーズに滑りたい時はMを選びます。 その日の雪質やスタイルで使い分けていますね。 中谷:Mサイズは可動域が広く、足首を自由に動かせるのが良いところ。 Sサイズはレスポンスが早く、ウィスラーのような急斜面やアイスバーン、不整地で特に威力を発揮します。 また、細めのボードを使う時にドラグを抑えられる点も気に入っています!Q4. 迷っているユーザーへのアドバイス
谷口:Sは競技向けやレスポンス重視、Mは安定感やリラックスした滑り向けという印象です。 どちらを選ぶかは、自分がどんな滑りを目指したいかで決めると良いと思います。 雨甲斐:スタイルに合わせて選ぶのがおすすめ。 ルーズにスタイリッシュに滑りたい人はMで自由度を、反応の速さを求める人はSでカチッと決めるのがいいと思います! 中谷:ボードのウエスト幅とのバランスも見てほしいですね。 私は25.0〜25.5cmと女性にしては少し大きめなので、細めのボードを選ぶ時はドラグしないか必ずチェックしています。Q5. 「自分に合うサイズを見つける楽しさ」について、最後に一言メッセージをお願いします
谷口:サイズ選びで大切なのは、“自分がどんな滑りをしたいか”を明確にすること。目的に合うサイズとモデルを選んだら、あとはそのギアを信じて滑るだけ。道具のポテンシャルを引き出すことが、スノーボードの楽しさをさらに広げてくれます。 雨甲斐:SPはセッティングが細かくできるので、シーンによって使い分けができるのが魅力です。ヒールカップがない構造もスタイルを出しやすくて気に入っています! 中谷:サイズ選びは人それぞれですが、自分のスタイルやボードとの相性を見ながら選ぶのがベスト。SPはワンタッチで装着できるので、一瞬のパウダーも逃さない(笑)。 自分が「これだ!」と思えるギアで滑ることが、モチベーションアップにもつながると思います♪SかMか――それは単なるサイズの違いではなく、ライディングスタイルそのものを左右する要素。 レスポンスを重視するか、自由度を楽しむか。 自分の滑りたい感覚を見極めることで、SP Bindingsの真価を感じられるはずです。

【Profile】
谷口淳
9月 20日生まれ
■身長/167cm
■スタンス/レギュラー 58 cm
■アングル/前30度、後ろ 9度
■スノーボード歴/ 26年
■ホームマウンテン/ハチ北スキー場/ 氷ノ山国際スキー場
■使用アイテム/
ブーツ:head QUANTOS
ビンディング:SP TEAM
■Instagram/@taniguchi.jun
【Profile】
雨甲斐秀太郎
1981年 2月 26日生まれ
■身長/ 165cm
■スタンス/グーフィー48cm
■アングル/前6度、後ろ-6度
■スノーボード歴/ 24年
■ホームマウンテン/南郷スキー場 ハンターマウンテン塩原
■使用アイテム/
ブーツ:head TEAM BOA
ビンディング:SP CORE
■Instagram/@taro3home


【Profile】
中谷瑠奈
1987年 6月 24日生まれ
■身長/157cm
■スタンス/レギュラー 48cm
■アングル/前12度、後-6度
■スノーボード歴/18年
■ホームマウンテン/ウィスラー
■使用アイテム/
ブーツ:head TEAM BOA
ビンディング:SP CORE
■Instagram/ @crazy_lunaluna


















