ツリーランの聖地 ― 夏油高原スキー場
抜群の雪質と豊富なパウダースノー。岩手・夏油高原は、他では味わえない自然の恵みを備えたスノーリゾートだ。近年は「グローアップツリーラン」というコンセプトを掲げ、スノーボーダーの間で“ツリーランの聖地”と呼ばれるまでに注目を集めている。その人気は近県のライダーだけにとどまらず、週末には首都圏から訪れるスノーボーダーも増加中だ。
ツリーランを安全に楽しむ仕組み
「ツリーラン=危険」というイメージは根強い。多くのスキー場では、事故防止のために立ち入り禁止としてロープで封鎖していることも少なくない。しかし夏油は違う。「安全に楽しめるツリーラン」を実現するために導入されたのが『グローアップツリーラン』だ。
ここでは初級者でも挑戦できるレベル設定がなされており、自分の滑走技術に合ったエリアを選べる。まるでパークのキッカーをサイズごとに飛ぶように、段階的にチャレンジすることで無理なくスキルアップができるのが特徴だ。
4段階のレベル分け
夏油のツリーランエリアは「Lv.1」〜「Lv.4」までの4段階に細分化されている。
Lv.1:キッズも安心。ヘルメットを着用すれば誰でも気軽に楽しめる入門レベル。
Lv.2〜Lv.3:中級者の練習に最適。パウダーに慣れるのにちょうどよい。
Lv.4:上級者向け。ここをクリアできれば、さらに自然のフィールドにも挑戦できる実力がついた目安となる。
滑走者は自分の技術に合わせて難易度を選び、安全にフリーライディングを楽しみながら着実にステップアップできる。
バリエーション豊かなフィールド
夏油高原スキー場は総滑走距離14,100m、コース数14本に加え、ツリーランエリアが16もあるという圧倒的な規模を誇る。エリアは毎年進化を続け、フリーライダーにとって飽きることのない遊び場となっている。なお、ツリーランエリアは積雪量や安全確認を経てからのオープンとなり、例年お正月前後のスタートが目安だ。利用には ヘルメット着用と携帯電話の常時携帯 が必須。シーズン前に準備しておこう。
首都圏からもアクセス良好
「岩手は遠い」というイメージを持つ人も多いかもしれない。しかし実際は、東北新幹線で東京駅から北上駅まで約3時間。そこから無料シャトルバスで50分と意外なほどアクセスは良い。朝出発して10時には滑り出すことも可能だ。
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