ワールドカップなど世界の舞台で活躍する冨田せな・るき姉妹、濱田海人、飛田流輝をはじめ、多くのトップライダーが愛用するARKのプロテクター。数十メートルものビッグキッカーを飛び越え、巨大なハーフパイプで高難易度のスピンを繰り出す彼らにとって、プロテクターの選択は命を守る重要な決断となる。ARKは、数多くの研究と開発を積み重ね、常に優れた製品を生み出し続けている。
ARKが使用するパッドは、単に衝撃吸収性に優れているだけでなく、スノーボーダーにとって最適な機能を発揮するよう徹底的にこだわっている。「パッドがズレない」こと、そしてライダーの動作に影響を与えない軽量化にも余念がない。
ブランドオーナーの河田氏は、かつてウインドサーフィンの国内トップクラスの選手として活躍した経歴を持つ。アスリートにとってギアの性能がいかに重要であるかを熟知していることもあり、スノーボーダーが直接身につけるプロテクターの開発において数十年間真剣に向き合い続けてきた。その結果、STC、MS、MSL、LS、SSシリーズといった信頼のおけるラインナップを築き上げた。
そんな河田氏から「自分の集大成ともいえるプロテクターが完成した」というメッセージとともに、一箱のダンボールが届いた。中身は、BODYプロテクターとショート丈のヒッププロテクター。BODYプロテクターには背中側最下部の腰パッド、ヒッププロテクターには臀部の両側にXRDマークが入っている。
XRDとは、米国「Rogers Corporation」が開発した高性能衝撃吸収素材である。普段は柔らかくしなやかだが、強い衝撃を受けると瞬時に分子構造が変化し、硬化してエネルギーを吸収・分散する。
この特性により、動きやすさと高い防護性能を両立できるため、スポーツ用のプロテクター、バイクのプロテクションギア、ワークウェア、さらにはミリタリー装備など、幅広い分野で活用されている。従来の硬いプロテクターとは異なり、着用時の快適性が高いのも特徴だ。この素材を活用することで、動きやすさを損なわず、優れた衝撃吸収力を備えたプロテクターを生み出すことが可能となる。
実際に着用すると、その軽さと動きやすさを実感できた。パッド自体は従来よりも薄くなっているように感じた。そしてシーズンに入り、「テストレポートが上がってきたよ」とのメールが届いた。
そこには、MSシリーズとの比較において、XRDモデルはパッドが薄いにもかかわらず、さらに衝撃が減少するというインプレッションがまとめられていた。
ARKの既存のハイスペックモデル・MSシリーズと比較して
XRD BODY
軽量で動きやすい。XRDは薄いため、衝撃の強さが減少するのではないかと心配していましたが、さすがXRD!MS BODYよりも痛みが少ないと感じました。まるでマジックにかかったような感覚でした。
XRD KNEE
総厚が薄くなり、運動性が向上しました。薄くなった分、XRDフォームの驚異的な衝撃吸収・反発・分散力により、従来のKNEEと比べて倍以上の効果が発揮されていると感じます。
XRD SHORT HIP
軽量で非常に動きやすく、仕上がりも最高。XRDはMS SHORTよりも薄いため、衝撃に対する強度が劣るのではないかと不安でしたが、MS SHORTを上回る安心感がありました。
総評
XRDフォームを使用することで、全体の厚みと重量が軽減され、柔軟性が向上。ストレスフリーな着用感が、新しい技に挑戦する際の恐怖心を軽減します。さらに、脳への振動も少なくなります。
ARKならではの特長
最大の違いは、ほとんどの他社製品がパッドをインナーポケットに挿入している点です。インナーポケット構造には欠点があり、どの方向にもパッドがズレる可能性があります。衝撃を受けた際に、身体とパッドがズレていると、XRDを含む多層ラミネートの効果が大幅に低下してしまうのです。
しかし、ARKの製品は三次元の多層パッドを外部に取り付けているため、衝撃を受けてもパッドの位置がズレることがありません。身体とパッドが一体化し、XRDを含む多層フォームの効果がほぼ100%発揮されるのです。
まさにARKが長年に渡って追求してきた「ベスト・オブ・ベスト」のプロテクターが誕生したといえる。
「この製品を多くのスノーボーダーに使ってもらい、もっともっとスノーボードの楽しさを広げていってもらいたい」
新たなるプロテクターは、きっと多くのスノーボーダーたちに、新しい世界を切り開くきっかけを与えていくに違いない。
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