VOLCOMから今なお進化し続けるレジェンド、ブライアン・イグチのコレクションが発表。

10/19/2024

グッチことブライアン・イグチのことを知らないという人に彼の歴史を少し振り返ってみたいと思う。スノーボード創世記のシーンはハードブーツにピタっとしたワンピースのスキーウエアのようなスタイルが主流だった。その頃彼はネルシャツやダボっとしたワイドパンツのファッションでスケートライクなトリックスタイルで一躍人気となり、90 年代のスノーボードシーンの中心的アイコンのひとりとして活躍した。当時ロサンゼルスに住んでいたグッチだったが、スノーボードキャリアを積み重ねていく中でワイオミング州ジャクソンホールへ移り住む。それまでパークスタイルでトリッキーなライディングが特徴だった彼が山を攻めるようになっていく大きな転機となる。
　ジャクソンホールを中心にアラスカやカナダ、日本といった世界中の雪山を滑り、フリーライドの魅力に一気に引き込まれ、50 代に入った今でも精力的にバックカントリーを攻め続けている。スノーボード歴はざっと35 年以上。スノーボードギアの進化も第一線で見てきたわけだ。そんな彼のことをレジェンドと称して、ふさわしくないと否定する人は誰もいないだろう。ここまで話せばブライアン・イグチというスノーボーダーがいかにスノーボードシーンにとって非常に大きな存在になっているかが分かってもらえるはずだ。
　そんな彼のコレクションがVOLCOM からラインナップされている。バックカントリーでガイドをすることもある彼が徹底的にウエアのテストを繰り返してこの3LストレッチGORETEX® ウエアを完成させた。機能性を最重要視して作られたこのモデルは必要最低限のシンプルなデザインでありながら、ありとあらゆるパーツをこだわり抜いて、刻一刻と表情を変える雪山でのコンディションにも対応する透湿性、耐水圧や通気性などを持ち合わせている。さらに去年モデルよりもウエアが断然軽くなっていることに加え、何と言ってもジャケット内側にあしらわれた彼本人によるアートワークが目を引く。
　ウエア以外にもグッチ自身がフィールドテストを重ねて完成させたバックカントリーに必要なビーコンやプローブ、スコップなどのギアを収納できるベストの他、今期は彼の名を冠したアパレルラインが多数ラインナップされている。アパレルアイテムの中にも彼自身が描いたアートワークが施され、オンスノーだけでなく普段着使いのアイテムとしても活躍してくれるはずだ。これらグッチコレクションのアイテムを身に纏い、他の人とは違うスタイルでこの冬気分をあげてみてはいかがだろうか。