2020年から4シーズンに渡って、世界唯一のスノーサーフパークとして群馬・丸沼高原に設置されていた「FROZEN WAVE PARK MARUNUMA」。そこでのFINAL SESSIONが4月2日に開催された。
2023年1月21日のオープンから約2ヶ月半、丸沼高原を訪れる数多くのスノーボーダーによって無数のラインが刻まれてきたFROZEN WAVE PARK。この凍てついた波をイメージしたパークを丸沼高原で遊べるのも、この日がラスト。というのも、今シーズンかぎりで丸沼高原でのFROZEN WAVE PARKの営業が終了するからだ。
そんなFROZEN WAVE PARKの最終営業日。「FINAL SESSION」と銘打って、プロデューサーの玉井太朗をはじめ、コース造成のディレクションをおこなった丸山隼人、玉井天満、塚田隆弘、沼野健輔、宮下健一といったGENTEMSTICKライダーをはじめとする豪華ライダー陣とのライディングセッション、そして群馬をベースに活躍するフォトグラファー・桑野氏によるフォトセッションがおこなわれた。
朝から気温が高くコース整備に時間がかかり、ややセッションのスタートは遅れたものの、開会のセレモニーを終え、ライダーたちのデモランを見届けると、FROZEN WAVE PARKに集結していた参加者たちも急いで中央リフトへと向かった。
ライダーの後ろを追いかけて学ぼうとする人、自分だけのオリジナルラインを探す人、仲間たちと撮影しながら楽しむ人、フォトグラファーの目の前で得意のアクションを披露する人、大人以上に攻めまくる子供たち、子供以上にはしゃぐ大人たち……。どんなスピードでも、どんなラインを描いても、どんな遊び方をしてもいい。滑れば滑るほどに、次に狙いたくなるラインが頭のなかに浮かんでくる。そのためだろうか。パークのオープンからクローズまで、整備時間以外は常にスタート位置に多くのスノーボーダーが並んでいた。
午後からは雨予報だったけれど、このパークに集まった人たちの願いが届いたのか、イベント終了まで何とか太陽は顔を出してくれていた。そのおかげで閉幕セレモニーの直前まで、多くのスノーボーダーが名残惜しそうに滑り続けることができたのだ。
すでにFROZEN WAVE PARKはクローズしているが、この凍てついた氷の波のパーク、そして、このパークでのセッションは地形パーク好きのスノーボーダーの記憶にずっと残ることだろう。
最後の挨拶で玉井太朗はこう言っていた。「丸沼高原でのFROZEN WAVE PARKは今シーズンで終わりだけど、我々はまた新たなチャレンジをしていきたい」と。新たな波は次のシーズン、どこかに出現するかもしれない。
Photo+Text: HaruAki
instagram: fwp_marunuma
SBN FREERUN: 丸沼高原スキー場ページ