14_すべてを自分でコントロールするマニュアルスノーボードを目指して「SALOMON / HPS-TAKAHARU NAKAI、DISTRICT-HPS」 中井孝治

SALOMON
HPS-TAKAHARU NAKAI
★全長: 161cm
★有効エッジ長: 119cm
★ウエスト幅: 26.4.cm
★サイズバリエーション: 155、158cm
★価格: 99,000円

DISTRICT-HPS
★サイズ: S ~ L
★カラー: GREEN ×SAND
★価格: 46,200円


この冬リリースされるニューギアの中から “滑りの達人” たちは何を選ぶのか?ギアを誰よりも使い込んでいるプロライダー達の声を聞けば使用感をより具体的にイメージできるだろう。ということで、14人のライダーに愛用するギアとチョイスした理由を聞いた。十四人目は中井孝治。

「FREERUN増刊のギアカタログ号の「GEAR AWARDS」企画がスタートしたのと、自分のボードが出たのが同じシーズンで、初年度から今年で4連覇。多くのショップの方に選んでもらって、本当にありがたいっす。

ボードは、ノーズに長めのロッカーがあって後ろ足寄りにキャンバーがある構造、扱いやすいフレックス、アウトラインは前モデルと変わってません。ただ、ノーズ高を1cmほど落して接雪長を1cmほど長くしてもらったんです。ノーズが高いとパウダーに当たる面が広くて抵抗が大きいけど低くしたことで浮力がアップしたし、接雪長が長いと単純に雪に触れる面積が広くなるので安定感もよくなったと思います。ノーズが刺さりやすくなるかな? 取り回しが重くなるかな?って思ってテストしても全然それを感じなかったっすね。あと、少しでも軽く、そしてトーションをより活かせるようにノーズ寄りのインサートホールを減らすなどマイナーチェンジもしてもらいました。オレは身長が164cmなんですけど、最近乗るのは161 が多いんです。一般的なキャンバーボードの153か155くらいと同じ接雪長だから、ボードの長さを感じず取り回しやすいし、少し太めでもやわらかいから自分でたわませやすく本当に扱いやすいんで。オレは道具に頼らない滑り、自分で全部をコントロールして滑るっていうマニュアルスノーボードをやりたい。そのコンセプトに合った、これ以上ない完成形ボードじゃないかなと思ってます。

バインディングは今季で3作目。コンセプトはボードと一緒でマニュアルスノーボード。SALOMONのなかで一番やわらかいモデルなんじゃないかな。ストラップをガチガチに締めても痛くないし、SHADOW FITのおかげで足が360度動くような感覚は本当に最高です。前モデル同様にガスペダルがないから、硬い雪のときは意識して踏み込まないといけないけど、トゥエッジがカクンって入りすぎることもない。力を入れた分しかボードに伝えないのがめっちゃ調子いいですね。

フリースタイル・フリーライディングがしたい人、自分ですべてをコントロールして滑りの質を上げたいって人には、是非セットで使ってもらいたいです。きっと縦にスピードを出して滑るよりも、横移動しながら欲張りに地形を拾いながら遊びたくなるし、深いターンを追求したくなるはずだから」

TAKAHARU NAKAI の名前とともに、HPS のボードを手掛けるヴォレ・ニベルトのサインも刻まれている
ナカイのような滑りに少しでも近づきたいのであれば、彼と同じ道具を使うのが近道だ。乗った瞬間、滑りに自由を与えてくれるセットアップだと理解できるのが、このHPSのスゴイところ
Photo: Tsutomu Nakata/ 自然のままの地形を活かしてフリースタイルに遊ぶ。そんなナカイが実践するスタイルに憧れる人は多いのでは? Hokkaido backcountry
Photo: Tsutomu Nakata/中井孝治 Takaharu Nakai

アメアスポーツジャパン
www.salomon.com/ja-jp