7月27日台風が迫る中、大阪KINGSの6周年イベントG.O.P by CAPTAINSTAGが開催。そのレポートをお届け!

Txt: Keiji Okamoto

どうも昨年といい、このイベントはただでは開催させてもらえないようで、昨年はイベントの翌日に台風で建物が吹っ飛んで1週間もクローズした苦すぎる記憶がある。

このイベントはCAPTAINSTAGがメインスポンサーで、スノーボード×アウトドアがテーマの大阪KINGSの看板イベントということもあり、朝から晩まで大会あり、ゲームあり、フード&ドリンクあり、LIVEあり、DJあり、キャンプファイアありの、無茶苦茶なただのお祭りで、子供も大人も一緒になって遊ぶが、大体いつも朝方には大人たちが屍のように転がっているデンジャラスな一面も。

泥酔の情けない大人たち・・・

そして今年はなんと、スノーボード&スキーで世界を目指すキッズをサポートする「YAMAZEN ROCK THE KIDS」の主催するイベント「YAMAZEN SUMMER KNOCKDOWN」が同時開催!!!

夏なのに賞金総額50万円をかけた熱い戦いが繰り広げられた

大会は夕方前からで、それまで、チキンレース選手権や、スモールチームバトル、平田巧のスリーグッドというミニ大会が台風の大雨の中行われ、会場は盛り上がりまくり。

壁ギリギリで止まるチキンレース選手権
自分もエントリーしたが結果は壁に激突
チームバトルではなぜか律義に毎年遊びに来てくれるヘブンストアの井前ナオキがオリンピアンの大江光を抱いてドロップ
結果は空中分解。カップル不成立
スリーグッドでおなじみのMC平田“恋んトス”巧。今回も彼のMCは火を吹いていた

そして、時間は過ぎ、ついにYMAZEN SUMMER KNOCKDOWNがスタート。
定員全ていっぱいという計64名の参加者が一堂にあつまり、開会式が行われた。

賞金戦からなのか、誰もふざけない開会式
YAMAZEN ROCK THE KIDS代表の中野さんから有難いお言葉。あれ?こんな真面目な人やったっけ・・・

そしてまずはアマチュア戦からスタート。

アマチュアクラスは少額だが賞金が出るということで参加者全員が本気。
舞台はホークジャンプ(テーブル長5,6m)で行われ、アマチュアなのにかなりのスタイルの入ったジャンプバトルが繰り広げられた。
そしてこのYAMAZEN KNOCKDOWNの面白いところは、いきなりトーナメント戦ということ。しかし1回戦で負けても負けリーグに進み、そこから負けリーグで1位になると勝ちリーグの決勝戦に混ざることができ、決勝は3人で行われる。
さらに面白いのは、ジャッジがプロではなく、全てYAMAZENの関係者!!笑

なので、最初の開会式でも説明があったのだが、「細かい技のポイントはわからないので、とにかく素人が見ても凄い!かっこいい!という滑りを見せてください!」ということ。
これは、素人にもわかるカッコよさ、迫力を出せるかという、本当にスノーボード原点でもある要素だと感じ、勝手に一人ワクワクしていた。

これが後から判明するのは問題だが、最初に説明があったのだから全員が公平。そしてそれに対してどんな滑りをすべきなのかを問われる内容でもある。

アマチュアでもこのスタイル
子供もスタイルを入れてくる

このトーナメントの特徴は、1回戦上がっていく毎に回転数が上がっていく。最初は180以下。2回戦が360以下、、、、そして決勝がフリーになる。高回転だけでなく、ストレートや低回転でのスタイルを見せられるライダーが勝ち上がる。

アマチュアクラスはかなりの波乱がありつつ、舞台はビッグキッカーのプロ&レジェンドクラス(おっさんたち)の戦いへ。

実は自分も黙ってみていられず、おっさん、いや、レジェンドクラスに出場。その理由は昔一緒に籠っていたWOOT SNOWBOARD PARK SCHOOLの西村大輔校長や、HYWODの阪西翔が出るというのだから黙ってはいられない。(賞金に目がくらんだわけではない)

この日の為に練習した必殺トリックで(練習しとったんかい)、なぜか順当に勝ち上がり、準決勝に念願の阪西と当たることに。
準決勝は540以下縛りだったので、おそらく彼は得意のバックサイドロデオ540で来るだろうと思い、自分もこの日の為に練習してきた(練習しとったんかい)、スイッチバックサイドロデオ540で対抗。
似たような完成度だったのだが結果は2対1で自分の勝ち。これにはかなりドキドキしたし、勝利したときは嬉しかった!

20年近く前に、昔プロを目指して一緒に大会を回っていた仲間と、長い時を経ても同じ様に遊んで真剣勝負する。
結果はどうあれ、こんな素敵なことは無いと自分は思う。

かたやオリンピアンを育てるコーチになり、かたや障害をおってもスノーボードが好きで、会社を起こしてまでスノーボード業界にしがみついてる。二人とも昔とは全然状況は違うが、それでも仲間だと言い切れるし、いつまでたっても同じようにスノーボードして笑ってる。それがとてつもなく、楽しく、幸せに感じた。

そして戦いはヒートアップし、プロクラスへ。

角野友基などオリンピアンをや相澤亮など、世界レベルのライダーたちも参加するという、稀にみるハイレベルな大会となった。

友基の圧巻のFs360.誰もが勝利を確信したが、なぜか敗退。それでも「悔しい~」と笑っていた友基に成長と優しさを感じた
寝転んでメットを持つ友基に当て込んでいく相澤亮

もはや今のスロープスタイル界では彼ほど動けてスタイルがあるライダーは居ないんじゃないかと思う。

女子も負けていない

今年プロに昇格した半田サアラもFs360JAPANで男勝りなスタイルと高さを披露。会場を盛り上げた

スタイルがネクストレベルのROME辻陽太。ジャンプだけで言えば、ここまで日本人離れしたスタイルを持つライダーはそうそういない。これからの活躍にも期待したい

そして準決勝に差し掛かるころには雨も上がり、夕日がさすという幻想的な空間に。

脇田壮希のオリジナリティあふれる言動とスタイル。自由で見ている皆を気持ちよくさせる

トッププロとそれを目指すライダー達の真夏のセッション。
終わるころには全てが気持ちよく、もはや誰が勝ったかはどうでもよかった。

ただただ、同じスノーボードを愛する人たちが集まり、真剣に遊び、スノーボードを通して分かりあう。これがスノーボードなんだなってセンチメンタルになってしまい、少し恥ずかしくなったり。笑

結果は以下の通り。

アマチュアウィメンズクラス
アマチュアメンズクラス
プロウイメンズクラス
プロメンズクラス
レジェンドクラス

・・・・・すみません。勝ちました。

運営の人間が出て勝つなんて、あってはならないことだけど、賞金10万円はしっかり頂きました。(後日打ち上げで焼肉頂きました。ごちそうさまです。)

と、まあ、そんなこんなでYAMAZEN SUMMER KNOCKDOWNは色んなストーリーを生みながら、最高に白熱して幕を下ろした。

順位も名前もここには書いていませんが、そんなことは別に伝えたいことじゃないんです。

ただただ、アマチュアもプロも、大人も子供も、男も女も、みんなが必死になってワーワー言いながらこんな夏の真っただ中にセッション出来たことが素晴らしい。
そして自分が勝った時も誰も文句言わずに、「ジャンプよかったよ!」って言ってくれる。
大阪KINGSをやって本当に良かったなって思わせてくれる、参加者、来てくれたライダーたち!そして今まで支えてくれた関係者やユーザーの皆に、逆にこっちが感謝する周年イベントになりました。

本当に6周年を迎えさせてくれたみんな、そしてこうやって思わせてくれる機会を2つ返事で作ってくれたYAMAZEN ROCK THEKIDSに感謝です。
ありがとうございました。(10万円もらったからじゃないよ。)

その後はナイトタイムが始まり、皆パーティーモードでお祭り騒ぎ。

カフェでは牛乳石鹼を使って彫刻するソープカービングがあったり
毎度お馴染みのマーサ&ジョージのギターLIVE
炭酸早飲み選手権もいつも以上の盛り上がり
パーティーガール藤森由香が当然のように限界突破。流石の一言
CAPTAISTAGの超快適なキャンプ体験がありーの
最後はキャンプファイアで皆でマシュマロ焼きました

何より本当に楽しかった。

大阪KINGSが出来て5年と半年。色んな人に支えられて、雪のない街でスキー・スノーボード場を今も運営し続けられている。
そしてこれからもスノーボードをライフスタイルとして、歳をとっても、選手をやめても、ダイエットやフィットネスでも何でもいいから、ライフワークとしてやってもらえるような皆に愛される施設づくりをしていきたいとスタッフ一同思っています。

そして!今年参加できなかった人たち!!!

来年もYAMAZENやるかもよ~~~~!!!!

の、前に、冬も鷲ヶ岳であるらしいぜ~~~~!!!!

と、言う事で、また賞金取りに行きます。

皆!要チェックやで!!!

つづく。