PSA ASIA Snowboard Pro Tour
2017/3/1
Round 11
Straight Jump
47week SJ
2017年3月1日、長野県「HAKUBA47ウィンタースポーツパーク」にて今シーズンのPSAプロツアー11戦目、フリースタイル種目としては第4戦目になる「47ウィークSJ」ストレートジャンプ種目が開催されました。
全国からパークライディングの練習を目的としたスノーボーダーやフリースタイルスキーヤーも多く集る事でも知られる当ゲレンデですが、スキー場のルート4に位置する47parks内に置いて、ひと際目をひくメインジャンプである16メートルキッカーを使用して大会が行われました。
47parksは日本屈指のムービープロダクションであるHYWODチームがプロデュースしており、ルート8フリーダムビギナーパークをはじめ、中級レーン、上級レーンと、しっかりとレベル分けされた安全設計のスノーパークの他にハーフパイプまでもが常設されているという、フリースタイルライディングを愛するライダーには打ってつけのテレインパークです。
47parks〜Hakuba47TERRAINPARK〜
http://www.hakuba47.co.jp/area/snowpark/
快晴の空の下、多くの参加選手が公開練習から激しく熱いトリックをメイクしていました。
予選ラウンドではそれぞれの選手が2本のジャンプを飛び、得点の高いジャンプをした男子12名、女子6名の選手が決勝へと駒を進めることになります。
予選ラウンドを戦う女子選手達はフロントサイド540や720、バックサイド540や720、900、キャブ540、バックフリップなどを繰り出し、男子選手達はフロントサイド900、1080,1260、バックサイド720、900、1080、バックサイドダブルコーク1080、キャブ900やキャブダブルアンダーフリップ900などのビッグトリックが、幾度となくランディングバーン中腹以上の位置に着地される超ハイレベルな争いとなりました。
出場選手の誰もがトリックの出し惜しみが出来ない、そんな激戦を勝ち抜き入賞者となった選手は下記の通りです。
女子
1位 吉沢 光璃(DEATHLABEL)
2位 岩渕 麗楽(ムラサキスポーツ)
3位 國武 真葵(ROMP)
女子ファイナルラウンドは國武真葵選手が決勝1本目にゆっくりと大きく回すフロントサイド720をクリーンにメイクして3位表彰台に登りました。
また昨年のツアーランク1位で競技中イエロービブを身にまとっていた岩渕麗楽選手は決勝1本目に決めたバックサイド720から、2本目ではさらに回転数をあげてキャブ900にトライしてこれを見事にメイク。
しかし今回岩渕選手を上回る点数を叩き出したのは、決勝1本目に大きなバックサイド720を決めて波に乗り、決勝2本目で繰り出したバックサイド900をパーフェクトに決めてオーディエンスの度肝を抜いた吉沢光璃選手が優勝となりました。
ファイナル映像はPSA ASIA TVから
ダブルコーク1080等のビッグトリックが頻発した超絶ハイレベルの予選ラウンドを勝ち抜き、激戦のファイナルで入賞を果たした男子選手は下記の選手です。
男子
1位 宮澤 悠太朗(BURTON)
2位 大橋 陸飛(HSBA)
3位 脇 八尋(ムラサキスポーツ)
4位 相澤 亮(YONEX)
5位 木俣 椋真
6位 長谷川 帝勝(ESBA)
今回決勝へと進んだ2名のアマチュア選手は、予選から安定感抜群の滑りを見せていた脅威の11歳長谷川帝勝選手がファイナルでもバックサイド900をクリーンメイクして第6位に入り、決勝1本目から巨大なバックサイドダブルコーク1080をパーフェクトランディングして第2位となるハイスコアを叩き出した大橋陸飛選手と並んでプロ資格取得の権利を獲得しました。これほどまでにハイレベルな争いの中で入賞と表彰台を経験した二人が、今後プロツアーを大きく沸かす選手に成長していくことを予感しました。
第5位には大きなバックサイドダブルコーク1260を決めた木俣椋真選手が、決勝2本目にメイクには至らなかったもののバックサイド1440にトライした相澤亮選手は1本目に決めたピークの位置が非常に高いバックサイドダブルコーク1260でのスコアにより第4位に入りました。
第3位で表彰台にのった脇八尋選手は予選から頭がしっかりと二回下になるダブルコークで攻め続け、決勝ではダブルコーク1260をしっかりとストンプしてみせました。
そして今大会中、安定して強さを見せ続けていた宮澤悠太朗選手は、決勝1本目ではバックサイドダブルコーク1260を、2本目ではキャブ1260と2本の1260を共にメイクして文句無しの優勝を決めました。
ファイナル映像はPSA ASIA TVから
また大会中はHYWODを代表して脇田朋碁くん(BURTON)と47parksを代表して床井健太くん(FTWO)が前走者として大会を盛り上げてくれましたが、脇田くんの兄である脇田壮希選手(モリヤマスポーツ)はファイナルでバックサイドダブルコーク1260を決めて惜しくも入賞は逃したものの7位に、また11位になった平岡敬太朗選手はキャブトリプルアンダーフリップ1260に挑む等、会場中がおおいに盛り上がり、筆者であるMC藤沼の喉ははやくもピークを迎えてしまいました(笑)
今シーズンは3/22〜23にフリースタイル種目のトップランカーのみで争われる「グランドチャンピオンシップ ストレートジャンプ」がやはりHAKUBA47で開催されるため、今回活躍した選手達には良いイメージが残ったのではないでしょうか。
ハイレベルな熱戦が繰り広げられたPSAツア−11戦目「47weekストレートジャンプ」は翌日開催のツアー12戦目となる「47week スロープスタイル」へと続いていくのでした。
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