BEAST(左)/BEAST×VOLCOM(右)
Size: 151、155、158、157cm
Price: ¥98,000
野生の猛獣が獲物をとらえるとき、彼らはその目的以外のことには目もくれない。周囲の風の音も己の心臓の音も気にすることなく、ただミッションを遂行するために突き進むからだ。スノーボードのトップライダーたちがコンテストなどで異次元の滑りをするときも、おそらく同じこと脳内で起こっているだろう。彼らは、自身が思い描くトリックやスタイルを表現することだけに集中しているのだから。そして、超集中状態の、いわゆるゾーンに入ったとき、それは現実のものとなる。BEASTはそのモデル名のとおり、乗り手であるライダーたちの野生の本能を目覚めさせて猛獣化をうながし、ゾーンに入るためのスイッチを押す手助けをしてくれる一本となりうる。
NITROのチームライダーには、マーカス・クリーブランドやエーロ・エッタラ、トレゲイル・バーグレムにスヴェン・ソーグレンをはじめ、コンテストシーンやムービーシーンで世界的な活躍をする革新的なフリースタイラーが数多く名を連ねている。そんな彼らを支えるパーク用のスノーボードを作るとなれば、乗り手をネクストレベルへと誘う一本が必要不可欠になってくる。スノーボーディングの歴史を紐解いてみても、トリックやスタイルの進化を支えてきたのは、創造力にあふれ血の滲むような努力をしてきたライダー自身の進化に加えて、彼らと同時進行で進化してきたギアのバックアップがあってこそ、なのだから。そこで、また新たな進化のトビラを開くべくNITROが開発に着手し、試行錯誤を繰り返して誕生したのが、このBEASTである。パークボードとしては高額に思えるかもしれない一本だが、そこは長年に渡って信頼の高いボードを作り続けてきたNITROならではの技術の結晶が詰め込まれ、さらに高品質な素材を惜しげもなく使用しているからにほかならない。
では、その特徴を見ていこう。まず、ツインチップ形状でトゥルーキャンバーを採用した点。これによりワールドクラスのライダーが求める正確無比なコントロール、圧倒的な高さを生み出すための強力なパワー、そしてランディング時に高い安定性を約束するサポート力を兼ね備えることに成功。そこにNITRO独自のテクノロジーであるRAILKILLER EDGE、DIAMONDBAND、BALLISTIC IMPACT PANELなどが加わり、もはや破壊不可能なほどの強度を実現している。さらに、どんな雪質でも誰よりも高速なアプローチを可能にするSINTERED SPEED FOMULA Ⅱベースを採用した点にも注目したい。高く、速く、カッコよく。結果的に、いや必然的にフリースタイラーなら誰もが目指すライディングスタイルを完全バックアップしてくれるボードに仕上がったというわけだ。狙った獲物は逃さない。それを可能にするBEASTの力を今後も我々は幾度となく目にすることになるだろう。
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NITROのパークボードに搭載されているニューテクノロジー。スケートボードのウィールと同じ素材であるポリウレタン製のサイドウォールは、衝撃に強く、細かい振動を吸収してくれる。RAILKILLER EDGEと併用することで、より耐久性が高く、より乗り心地のいいボードとなる。
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通常エッジの倍の厚みをもたせ、対レール最終兵器と言っても過言ではないRAILKILLER EDGE。独自の構造により、一般的なエッジと比べて200%の耐衝撃性を持ち、どんなレールアタックにも耐えてくれる。この厚さのエッジを加工するには特殊な技術も必要だが、すでにライダー陣からの信頼が高く、NITROを代表する機能のひとつとなっている。
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防弾チョッキや米軍のボディアーマーにも使用されている軽くて丈夫なケブラー素材を、かなりの負荷のかかるであろうバインディングエリアに配置。そうすることで、通常のライディング時の数十倍にもなるジャンプの着地時の強い衝撃からボードを守ってくれるのだ。
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「チームライダー全員で開発したBEASTは、僕がイメージするどんなライディングにも対応してくれるんだ。ホントに最高のボードだよ。僕は、コンテストはもちろん、プライベートで滑るときもずっとBEASTを使用しているからね」と語るのは、今やNITROの看板ダイラーである若きトリックマスターのマーカス・クリーブランド。クリエイティブで遊び心あふれるライディングスタイルで、瞬く間にシーンを席巻した彼だが、2018年12月のDEW TOURの練習中にヒザを骨折。その後、二度の手術を受けるも驚異的な回復力で復活し、2020年のX GAMESアスペン大会のナックルハックで銀メダルを獲得。完全復活の日は近い。そんな彼の復活劇を収録したムービーは要チェック!
NITRO 20/21 OTHER TOPICS
*以下TOPICSは随時UPしていきます。
NITROチームライダーの使用率ナンバーワンのインターフェイス、TEAM PRO
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