歪みが無い、曇らない、着けている事を忘れるほどのクリアな視界。そんな高評価と共に常にSMITHのゴーグルは、その高い品質と独自のテクノロジーで世界中のスノーボーダーを魅了し続けている。昨年登場したクロマポップはその自然な色の再現力で我々を驚かせてくれた。そして今期、新たなレンズが登場。調光(フォトクロミック)にハイコントラストレンズ(クロマポップ)を組み合わせた「ChromaPop Photochromic」だ。
光の強さに応じてレンズの濃さが自動的に変化する調光レンズは晴天から曇天までをカバーし、1枚で1日を快適に過ごせる手軽さが人気だが、この新しいレンズはダブルレンズのアウターレンズにクロマポップを、インナーレンズに調光を採用。アウターレンズをクロマポップにすることでこれまでの調光よりも、さらに快適さをアップさせるいくつかの効果が得られるようになった。まず、雪面の凹凸がこれまで以上に見やすくなった。昨シーズンまでアウターレンズに使われていたRed sensor mirrorも薄暗い状況下での凹凸やコントラストの再現力は高かったが、その上を行く色彩の再現力を持つクロマポップに変更されたことで、より自然で鮮やかにくっきりと景色を捉えられるようになった。次に、使用する天候の幅が広くなった。レンズ自体の透過率は30~50%で昨シーズンまでと数値的には変わらないが、通常レンズよりも幅広い天候に対して鮮明な視界を確保するクロマポップの特性がプラスされたことで晴天でも眩しさを感じづらく、暗い時にも見やすく、体感的によりオールレンジでの使用が可能になった。
調光を “インナー” にすることにも理由がある。氷点下以下に気温が下がると調光レンズの特殊な化学薬品が反応しづらくなり、一度濃くなったら薄い色に戻りづらいという特性があるが、ダブルレンズ間の空気の層がインナーレンズを暖かく保つため、外気温に左右されることなく濃淡の調節効果を発揮できる。さらに、曇らない秘密もインナーレンズにある。曇りはレンズ表面の水滴が膜になることで発生する。レンズは水の分子を吸収し曇りを押さえるのだが、SMITHのインナーレンズには高い水分吸収力をもつ優れた素材が練り込まれていて、かつ目に見えないマクロの溝が彫り込まれている。この溝によってレンズの表面積が増えるため、水分の吸収量が上がり、曇りを防ぐ。どんな天候でも曇りの無いくっきりとした視界で一日中過ごせるこのレンズは、一度体験すれば手放せなくなるに違いない。
今期のラインナップ(デジタルカタログ)はこちら。