白馬エリアの中でも豊富な積雪とワイドなコースで知られる 栂池マウンテンリゾート が、今シーズンに向けて大きなアップデートを発表した。人工降雪機を新たに11台導入し、総延長4,000mに及ぶ人工降雪エリア「ループ4000」を整備。早い段階から滑走可能な環境を整え、雪不足に左右されない安定したゲレンデを実現する。
4kmの循環型ロングラン「ループ4000」
今回の目玉は「ハンの木コース」と「尾根コース」に最新鋭の降雪機を設置し、山頂からゴンドラ「イヴ」白樺駅まで続く全長約4,000mの連続滑走ルートを形成したことだ。これにより、ゴンドラやリフトで上がり直しながら“登って→滑って→また登る”という循環型のロングランが、シーズン序盤から安定して楽しめる。名前の通り「ループ4000」として、新たなランドマーク的存在になるだろう。
導入されたのはDEMACLENKO社の TITAN 4.0。省電力ながら120㎥/hの造雪を可能にし、気温が高い環境でも安定した雪を生み出す性能を備える。スノーボーダーにとって、雪質が安定していることはライディングの自由度を大きく左右する。これにより初冬から春先まで、より確実に「滑れる」ゲレンデ環境が整ったといえる。

2026年には新リフト「T3」も稼働
さらに2026年12月には6人乗りリフト「T3」が新設予定。ロングシーズンとロングコースを誇る栂池にとって、移動効率の改善は快適性を大きく引き上げる要素だ。雪の安定化とリフト環境の進化、その両輪でゲレンデ全体の価値が高まっていく。
早割チケットと安心オプション
現在、早割リフト券・シーズン券が販売中。注目は「キャンセル可能安心オプション」だ。追加料金を支払えば、発券前にキャンセルが可能となり、90%が返金される。コンディションや予定に左右されがちな滑り手にとって、柔軟に予定を組めるのは大きな安心材料である。
キッズプログラムで家族も安心
また、NSDキッズプログラムも継続。1,800円で入会すればシーズン券が付与され、全国14スキー場で滑り放題となる。ファミリー層にとっては、雪山デビューのハードルを下げる有力なサポートとなるだろう。
サステナブルな運営を推進
人工降雪機の効率化だけでなく、ゴンドラ駅舎やレストランのLED化、ボイラー更新による化石燃料削減など、環境負荷を抑えた施策も並行して進められている。気候変動の影響を受けやすいスノーリゾートだからこそ、持続可能なゲレンデ運営は今後さらに重要性を増していく。
栂池はロングコースとワイドバーン、そしてアクセスの良さで長年多くのスノーボーダーに愛されてきた。そのゲレンデが「雪不足に左右されにくい安定性」という新たな価値を手に入れた。
「ループ4000」から始まる2025-26シーズンは、より確実に、より長く、滑走を楽しめる冬となるだろう。
つがいけマウンテンリゾート (栂池高原スキー場)公式ホームページ