映像に雪山への思いを馳せる夏。

各プロダクションから続々と秋発売予定のDVDティーザーが発売されましたよね!!

どこもはんぱなく面白そうで、見れるのが楽しみです!!

あと、MIXIつぶやきに5日前くらいに書いたのですが、今年も私は
「DVD映像の無許可複製・転載の撲滅発言」
をこの場を借りてさせていただきます。

正直、私は誰かの車などに乗り、DVDを観ようとすると、白いディスクにマジックでタイトルの書いてある、つまり「明らかなコピー作品」がある度にがっかりします。

まず、コピーすんなよ!それを俺に見せるなよ!!
と思います。

あとシーズン中に見つけてしまったFCのDVD内の自分の映像がYOUTUBEに配信されていました。これもものすごい悲しい気分になりました。

俺みたいなプロライダーは所詮、娯楽の対象として存在している立場です。
自分というフィルターを通してスノーボードを知ってもらい、楽しんでもらう。

凄い幸せなことだし、とても嬉しいです。

でもね、作品は、「作品」と言うだけあって俺自身が唯一芸術家として表現しているところです。
もちろんその作品も娯楽ではありますから、みんながより笑顔になるように、楽しんでもらえるように作ってはあります。

映像の一つ一つに命かけてます!ってのはありきたりな言葉だけど、でも本当に大なり小なり1カットに手間と時間と情熱を注いでいます。

スポンサードされているメーカーの商品を売る!とかではない、純粋なプロライダー個人としての一冬の集大成が「作品」なのです。

ネット動画の配信のために撮っている映像とは内容も、気持ちも、全部が別のものです。

そしてその作品がお客さん一人一人の手元に届いて、一喜一憂してもらいまたスノーボード楽しい!と思ってもらえるように作り手全員が寝る間も惜しんで仕事します。

これは有償無償問わず色んな形で存在するスノーボードの仕事の中でも、譲れない部分です。
それが販売価格と言う対価としていただき、それがまた来シーズン以降にも活かされる。

そうしてまた一年スノーボードをさせてくれる皆に感謝しながら活動をしていきたいんです。

なので、冒頭のコピーやアップロードなどは純粋に悲しいです。
感謝しなければいけない相手に、そういうことをされてしまうのはとても悲しいんです。

ですから毎年言ってるように、
・観てくれるなら買ってください。
・買う前に内容が心配ならば(すでに買ってある)友人に借りて見て下さい。その結果買いだと感じたら買ってくれればいいです。
・金払う価値がないと思うなら観ないでも一向に構いません。
・見飽きた人から貰うのもOK

買うか、借りるか、貰うか、観ない。
その四択。

要は「オリジナル」だけがこの世で動いていて欲しいのです。

親しい人に言われて少し考えたのが
「動画共有サイトに配信された方が、気軽に観れるし知名度向上にも繋がる」
と言うことでした。

でも、作品に関しては逆で、知名度向上の結果として作品購入などに繋がって欲しいのです。
要はスポンサーのギアと同じですね。

だから知名度向上のための動画配信や映像の無償アップ、無償の販促活動なんかは喜んでやります。
そして俺を知り、その先にYONEXの板やBrokkoryの帽子、そしてFCのDVDを知ることに繋がって欲しい。
それが俺のようなライダーの仕事なんです。

酒屋が情熱を注いで作る酒を気軽に食べてもらいたいからってビンに入れてラベルつけた商品をタダで配るようなことはしないでしょう。

なのでまず試飲してもいい部分は喜んで試飲していただきます。
結果、その酒を知り、買ってでも飲みたければラベルのついたビンを買うのです。

つまりネット動画やティーザーなんかが試飲。
DVD作品がラベルのついた本物の商品。

まだまだ上を目指せばきりがない立場ですが、それが今プロスノーボーダーと名乗り存在している俺の、小さいですが強いプライドです。

長文、失礼致しました。