快適なスノーボードライフを送るために解消しておきたい、ヘルメットに関する6つの勘違い

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近年ヘルメットユーザーが増えていますが、メーカーやショップさんから話を聞くと、まだまだヘルメットの基本的な知識があやふやな人が多いようです。なんとなく分かるんだけど、実際に使ってみないと分からない、そんなあるあるな6つの勘違いを解説しつつ、ヘルメットの機能やおすすめモデルをご紹介します。

 勘違い1. ジャンプトリックやパーク遊び、競技をする人のためのもの

競技をやっていない、もしくはパークに入って遊ばないスノーボーダーにとって、ヘルメットを被ることは多少大げさに感じるかもしれません。なぜなら高いところから落ちたりジブアイテムに頭をぶつけることが無い場合、頭のダメージが大きいと感じづらいからです。
でも、誰でも経験する転倒でも十分頭に衝撃を与えます。これは上達しても無くなる事は無いし、特に初心者のうちは滑るよりも転ぶ方が多いくらいで、逆エッジの比率も高い。頭を打ち続けると脳に重篤な障害を引き起こす可能性もあります。ヘルメットはレベルを問わず全てのライダーにとってメリットがあるアイテムです。

 勘違い2. 自分さえ気をつけていれば大丈夫

じゃあ、上達して転ばなくなればいいのかというと、そうとも言い切れません。人にぶつかったり(ぶつかられたり)して予期せぬ事故も起こりえます。

 勘違い3. 値段が高い方がより衝撃を吸収する

他のギアと同じように、ヘルメットにもいくつかの価格帯があります。が、SMITHの場合、スノースポーツのアメリカとヨーロッパの安全規格が取れているため基本的な衝撃吸収率はどのモデルも変わりません。じゃあ何が違うの?というと、一番はシェル(一番外側の固いところ)の構造の違いです。(一部ハイエンドを除く)

シェル構造の違い
SMITHでは以下の3つのシェル構造が使い分けられています。

◆ インモールド構造(IN-MOLD CONSTRUCTION)
驚くほどの軽さと十分な強度を持つシェル構造。軽さを重視する飛び系のトリックをする人におすすめ

◆ ボムシェル構造(BOMSHELL CONSTRUCTION)
とにかく頑丈で耐久性が高く、少々の衝撃ではシェル自体が凹んだり亀裂が入ったりしない。転倒が多い初心者にはこのタイプがおすすめ

◆ ハイブリッド・シェル構造(HYBRID SHELL CONSTRUCTION)
スリムで軽量な上、頑丈。軽量な素材と耐久性の高い素材という、異なる素材を組み合わせた新しい構造を持つシェル

 – 衝撃を受ける回数が多い人には、ボムシェル構造がおすすめ –
シェル自体の強度が高く、衝撃を受けてもすぐに表面にへこみなどの傷がつきづらいので「ボコボコのヘルメットが恥ずかしい!」という人にもお勧め。比較的低価格帯のモデルに採用されています。
採用モデル ▶▶ Gage, Holt

ボムシェル搭載おすすめモデル

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Gage(ゲージ)/¥17,500

ボムシェル構造+低重心設計で、勢い良く頭から転倒しても、頭が持っていかれる心配なし。スノー用だけでなくバイシクル用ヘルメットとしての強度基準もクリアするほどの耐久性を持つ。

Holt(ホルト)/¥14,500
Holt(ホルト)/¥14,500

高耐久設計で低価格帯のモデル。ヘルメット初心者にも手が出しやすい価格帯も魅力。スノーボードだけでなくスケート、バイク、スノーマウンテンまで一年中使えるフリースタイルヘルメット。

 – 軽さを重視する人には『インモールド構造』がおすすめ –
1mm以下の薄いポリカーボネイトをEPSのライナーに蒸気接着していて、驚くほどの軽さと充分な強度があります。SMITHで人気NO.1のMazeにもこのシェルを採用。ボムシェルほどシェル自体の強度は高くないのですが、衝撃吸収性はかわりません。大きな衝撃を受けた時は、ヘルメットが割れて頭を守ってくれます。

*「割れやすい」ヘルメットが弱いと勘違いをする人も多いのですが、基本的にヘルメットは「割れることで衝撃を逃がして頭部への衝撃を緩和する」ものです。ヘルメットが割れる事は悪い事ではないんですね。

採用モデル ▶▶ Code, Maze/Allure, Aspect/Arrival, Zoom Jr.

インモールド搭載お薦めモデル

Maze(メイズ)/¥19,500
Maze(メイズ)/¥19,500

SMITHの中でも一番の人気を誇るSMITH最軽量&低重心モデル。世界でも1、2位を争うその軽さゆえ、エアー技の多い競技(スロープスタイル、ハーフパイプなど)の選手がこぞってMazeを選ぶ。あの平岡 卓が使っているのもこのモデル。日本人の頭の形にフィットするアジアンフィットを採用。※採用のないカラーもあり

Zoom Jr.(ズームジュニア)/¥13,500
Zoom Jr.(ズームジュニア)/¥13,500

Mazeと同じインモールド構造を採用していて驚くほど軽い超軽量のキッズ用ヘルメット。ダイヤルを左右に回すことでフィット感を調節できる「ダイヤルフィットシステム」で、激しく頭を動かすキッズにもぴったりフィット。

 勘違い4. ゴーグルが曇りそう 

一部のヘルメットを着用するとゴーグルが曇った、という経験がある人がいるかもしれません。それはヘルメットがゴーグル上部のベンチレーションを塞いだことで起こる現象です。
SMITHの場合、ヘルメット自体にベンチレーションを設計しゴーグルと一体の設計をすることで効率的にゴーグルからヘルメットへと空気の流れを作っているので、ヘルメットによる曇りはなく、むしろゴーグル単体よりも曇りづらくなっています。

「ゴーグル上部のベンチレーションが塞がれる」となぜゴーグルが曇るのか
ゴーグルは上部のベンチレーションから外に空気を排出することで曇りを防ぐのですが、このベンチレーションが雪や水分の膜などで塞がれると、ゴーグル内から外へ空気が輩出されず湿気がこもるためゴーグルが曇ってしまいます。
ベンチレーションの無いヘルメットをかぶった場合も同様に、ゴーグルのベンチレーションを塞いでしまうことになり、結果ゴーグルを曇らせてしまうことがあります。

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ゴーグルとヘルメットが一体となって機能するようにデザインされた、SMITHのエアーエバックシステム。ゴーグルの内部の空気をヘルメット内のベンチレーションシステムへと誘導し、後部から吐き出すという構造。SMITHでリリースする全てのヘルメットには、「Air Evac」もしくは、より進化した「Air Evac2」のどちらかが搭載されている
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ヘルメット自体に設定されたベンチレーション。ゴーグル内の空気を画像上部の穴からヘルメットへ取り込み、後方から排出する
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ベンチレーションの開閉が可能なタイプもある。左が閉じた状態、右が開いた状態

 勘違い5. ヘルメットのサイズが合わなくて不快 

頭のサイズや形は人それぞれ違うので、ジャストフィットのヘルメットを見つけるのは難しい、そんな不安を持っていませんか?
ぴったりのサイズが見つからなかった場合、小さめではなく大きめを選んでください。最近のヘルメットにはフィット感をより高めるためのシステムが搭載されています。このフィットシステムで調節することで、ヘルメットの中で頭が泳ぐこと無く、ジャストフィットで被ることができます。

フィットシステムの特徴
SMITHには以下の4つのフィットシステムが搭載されています。

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◆ ダイアル・フィット・システム(DFS2)
SMITH独自のダイヤルフィットシステム。右側に回すとしまり、左に回すと緩む。操作は非常にシンプル。
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搭載モデル ▶▶ Aspect, Arrival, Zoom Jr.

◆ ライフスタイル・フィット・システム(LFS)
伸縮性のあるラバーバンドが頭のサイズに合わせ伸縮し自動調整。身体の動きにあわせてラバーが動くため、空中でのパフォーマンス時にもフィット感が損なわれない

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(上)通常の状態 (下)広がった状態。頭の大きさに合わせてゴムが伸縮し、自動的にフィットする
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内側に設定されているアジャスター。穴の位置を変えることでヘルメットのサイズ微調整が可能

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搭載モデル ▶▶ Maze/Allure, Gage, Holt

◆ Boa FS360 フィット・システム
360度の方向から頭全体を優しく包み込むようにサイズ調整が可能で頭の一部分だけが圧迫されることばない。Boaクロージャーシステムを採用した最新フィットシステム
搭載モデル ▶▶ Quantum, Vantage, Code

◆ Boa システム
SMITHだけに作られた独自のフィットシステム。FS360と比べると360度全方向はカバーしないが、その3/4ほどのエリアをカバー。
搭載モデル ▶▶ Sequel

 サイズをしっかり合わせるためには、お店で試着をして買おう!

ブーツを選ぶ時と同様に、ヘルメットもフィッティングが重要です。
なぜなら頭のカタチは人によって違うから。
また、ヘルメット側の「S、M、L」などのサイズ表記もブランドによって大きさが異なります。
例えば、60cmのサイズを探している場合、SMITHならアジアンフィット Mサイズ(59cm-63cm)、bernならXXLサイズ(60.5cm-62cm)が近いサイズになるのです。自分の頭にフィットさせたいなら、サイズだけを見て買うのではなく、必ずお店で試着して買うのが失敗しないコツです。

*ビーニーの上からヘルメットを被る予定の人は試着の際に必ずビーニーを被るのを忘れないように。ビーニー無しでぴったりのものを買ってしまうと、ビーニーを被った時にきつくなってしまいますから。

 勘違い6. 音が聞こえない 

ヘルメットを被っているのといないのとでは音の聞こえ方が違うのは事実ですが、危険を察知出来るほどの音はしっかり聞こえます。逆に適度に音が遮断される事でメリットもあります。外部の音が小さくなる事で被っていない時ほどスピード感を感じないので、いつもより速いスピードにチャレンジしたり、頭を守られているという安心感で恐怖も軽減されます。例えば「後傾」などは余計スピードが出て板のコントロールもしづらくなる要因ですが、ヘルメットで恐怖心が抑えられることで、早い段階でのレベルアップにも繋がります。

スノーボードは基本的に自己責任。怪我を防ぐためにも着用をお勧めします。分からないことが多くて興味はあるけど躊躇している、そんな方はぜひこの記事を参考に自分のスタイルやお財布事情に合うものを見つけてみてください。

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