毎年シーズン後半に白馬で開催されている地形セッションイベント「MOUNTAIN WAVE」が今年も4/6(土)~7(日)で開催された。このイベント独自のコンテスト「Tweak世界選手権」や、昨年に引き続き五竜バンクドスラロームも同日程内に開催。参加したユーザーは、地形&バンクドで春スノーボーディングをガッツリと満喫した2日間になった。早速その模様をお届けします。
LIVE NATURALLYパーク+特設スパインで地形セッション
このMOUNTAIN WAVEは、スノー、サーフ、スケートカルチャーを融合させたフィルムプロダクション「LIVE NATURALLY」のフィルマーYONE氏がイベントをプロデュースしている。今シーズンは白馬五竜で彼が手がける人工地形パークが常設され注目を集めていた。
今年のイベントは、その常設された地形パークに特設スパインを新たに加え、土曜日には終日パークセッションが行われた。この週末も全国各地で様々なイベントや大会が開催され、春イベントのピーク時期を迎えていたが、ここ五竜に集まった参加者はかなりの地形フリークたち。白馬ローカルの247こと仁科正史をはじめ、HACHIクルーの北江正輝、小林優太、山崎恵太、山下 龍や、マルコス、GENTEMSTICKから丸山隼人、藤田一茂、五十嵐 黎、GREEN CLOTHING田口氏、吉野康人、中山二郎、伊藤直樹などなど、白馬・長野エリアを代表する多くのライダーやローカルなが集まっていた。
時折突風が吹くコンディションではあったが、丸1日天気は良く、春のザラメ雪でのライディングが最高に気持ち良い。このイベントの魅力は、ガチガチの大会ではなく春の陽気な天候の中で、ヨコノリらしいゆる~いFUNセッション。大人から若手&キッズまで多くのスノーボーダーが、ジェネレーションの壁を超えピュアにスノーボードセッションを楽しむ姿が印象的だった。
昼になるとメインアイテムのスパインで、「Tweak世界選手権」を開催。自主エントリー&YONE氏から強引エントリーをさせられたライダーたちが加わり、参加者は約55名。ひとり1本の本気勝負!一人ひとり個性が異なる様々なスタイルのトゥイークが披露され、これからの活躍が期待される若手、前田リオンが見事チャンプに輝いた。その後も参加者たちはそのスパインをハイクしながら、ジャンプセッションに夢中になったのは言うまでもない。
バンクを踏んだもん勝ちの五竜バンクド
翌日は、昨年からこのMOUNTAIN WAVEに加わった五竜バンクドスラロームが開催された。今シーズン天神バンクドのマスタークラスで2位のリザルトを残したYONE氏を中心に、地形パーク横にバンクドコースを設置。今年はリズミカルなバランス良い間隔でしつこいくらいに何発もに連なるバンクが特徴のコースが完成していた。ゆるい傾斜のバーンにコースが作られているため、前半はパンピングしながら加速する必要がある。またコーナーによっては、バンクが長く “バンクボウル” のようなセクションも点在し、このバンクの長さが滑り手の踏みどころを惑わせてしまう癖もあった。中腹からはよりタイトな間隔でテンポ良くバンクが連なりスピードもついてくる。前半のセクションで加速するためにパンピングし、各コーナーのバンクでも踏まなくては高タイムが出せないため、スタートからゴールまで踏みすぎて滑り終えた後の足の疲労がヤバかった。でもそのバンクの間隔やサイズ感が絶妙で、傾斜もゆるいため全体的に攻めれる。いつまでも滑っていたいヨコノリ禁断症状が出てしまうほど面白く、とにかく気持ちいコースだった。
出場クラスは、ジュニア、ヤング、マスター、スキー、オープン、スノースケートの6クラスに分かれ、ひとり2本を滑り高タイムで競うレギュレーション。1本目より2本目の方が雪もやや締まり、ほとんどの人が2本目で高タイムを出していた。
土曜日の地形パークセッションから始まり、夜にはゲレンデ近くにあるTracks barでフリーパーティー、日曜日はバンクドと、とにかく最高に楽しい春の2日間となった。このイベントに参加したことのない人は、ぜひ来年は参加をオススメしたい。きっと春スノーボーディングの魅力をもっともっと知れるはず!
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▼表彰式写真