星野リゾートでは、平昌五輪開催の前からプロスノーボーダー鬼塚 雅選手の活動を全面的にサポート。それは一般的な企業としての選手サポートという範囲にとどまらず、共に世界を目指すという想いのもと、星野リゾート アルツ磐梯では彼女からのリクエストによる世界レベルのパーク「Miyabi Park」を設置し、大会前の練習を全面的にサポートし続けてきた。そして北京五輪イヤーとなる今シーズン、北京五輪に向けての鬼塚選手のスケジュールに合わせて、アルツ磐梯では通常のパーク造成方法では到底不可能と言えるシーズン早期での「Miyabi Park」の完成を目指してきた。
シーズン序盤、十分に積雪が得られない時期に世界レベルのキッカーをつくる方法はただひとつ、キッカーの土台を土盛りにより形成することだ。そこでアルツ磐梯では雪が降りだすずっと前から、Miyabi Parkのキッカーを設置する斜面で数千万と言われる費用をかけた大掛かりな土盛り工事をおこない、冷え込みが始まる頃より人工降雪を作動させ、合わせて12月初旬にある程度まとまって降った雪を2km以上も山の高い位置から移動させるという難易度の高い作業にパーク造成チームは向き合ってきた。
全ては1月初旬にMiyabi Parkで自身の勝負技でもあるキャブダブルコーク1260の完成度を高めるために集中的に練習したいという鬼塚選手のリクエストに応えるために。
しかしながら、このコロナウィルス感染拡大の中で、さらなる脅威のオミクロン株問題で、より海外との行き来が急激に難しくなる状況を迎え、アルツ磐梯での直前練習は断念せざるをえなくなった。
鬼塚 雅選手は先日X GAMESのビッグエアーで3位の成績を残し、北京への手応えをつかみつつ、本日(1月26日)に滞在先のアメリカから、直接と北京へと向かった。
そしてこのタイミングで急遽、アメリカ、アルツ磐梯を繋いでの記者発表会がおこなわれた。
彼女は12月に日本を旅立ち、海外でのワールドカップなど大会を巡り、現場でトレーニングを重ね、結果日本へ戻らず、北京へと入ることになった。北京入りした後は雪上で練習の機会が得られるのはスロープスタイルの公開練習となり、それまでは滞在先での基礎トレーニング程度しかできないという状況。なかなか選手にとっては厳しい状況と言えるだろう。
今の感覚を本番に向けてどう維持していくかという不安は大きいに違いない。しかしながら、本日鬼塚選手はいつものように明るい笑顔とポジティブな思いをしっかりと我々メディアに伝えてくれた。
「今までずっと頑張って培ってきた自分の持てる力を全て出せるようにしたい。スノーボードを始めて見るひとから全ての人感動を与えるような滑りができればと思っています。金メダルをとって帰ってきたいです」
記者会見の中では、日本中に展開する各地の星野リゾートスタッフからの応援メッセージも届けられ、自分を応援してくれるという実感を得て「より頑張りたいという気持ちを持ちました」と鬼塚選手は熱い思いを感じつつコメントを残した。
鬼塚 選手の五輪直前練習は結果的には叶わなかったが、今シーズンのアルツ磐梯は20m級という世界レベル、なおかつ安全性を高めるためにテイクオフとランディングのナックル部分の落差が少なく、ライディングの斜度と長さを十分にとったキッカーが完成。コロナ禍で練習のための海外遠征も厳しい国内のトップクラスのスノーボーダーのためにMiyabi Parkを「グローバルパーク」として2月3日〜27日までの毎週木・金・土・日に一般開放されることが発表された。
もちろんこのパークは誰でも安易に入れるレベルではないが、鬼塚選手と共に世界レベルへと挑戦し続けるアルツ磐梯がつくりあげた巨大キッカーでのセッションを見れるのもこの時期だけの貴重なチャンス。
流せるパークや各レベル別ステップアップパークなど、気軽に入れるパークを楽しみつつ、世界レベルのキッカーでのジャンプセッションを楽しもう。
「グローバルパーク」概要
■期間:2022年2月3日~2月27日の毎週木・金・土・日曜日
■時間:10:00~15:00
■料金:無料(別途当日有効なリフト券が必要)
■備考:利用者は同意書の記入が必要です。当日インフォメーションカウンターで申込み下さい
*天候等によって時間や期間が変更になる可能性があります。
GET OVER
全3話でYoutube配信されたドキュメンタリー動画「Get Overー鬼塚雅×星野リゾート」では、先シーズンのMiyabi Park Projectの実際の様子と共にそこに込められた星野リゾート・スタッフの思い、そして世界へと挑む鬼塚選手の地道な練習風景など、舞台裏の様子が収められている。鬼塚雅選手×星野リゾートの特設ページから動画を見にいくことができる。
星野リゾート アルツ磐梯>公式ホームページ
星野リゾート 猫魔スキー場>公式ホームページ