長年に渡りフリースタイルのパークシーンを発信し続けパークの聖地とも言える湯沢・南魚沼エリア。近年このエリアのパークカルチャーを牽引している集団がSNOWCASE DESIGN。彼らは今の時代にあわせたパークを考えプロデュースし、新たなパークカルチャーを生み出している。そして今シーズン、舞子スノーリゾートで新たなコンセプトのパークが誕生した。ゴーグルブランドELECTRICとのコラボレーションを実現させた「ハイクアップパーク」の展開だ。これから本格的に始まるパークシーズンに向け、このパークについてSNOWCASE DESIGNの田村氏に取材した。
初級者から上級者がパークに向き合える
新たなハイクアップパークのコンセプト
舞子ELECTRICハイクアップパークのコンセプトについて教えてもらえますか?
このパークはリフトを使ってではなく、ハイクアップして何度もトライできる今の時代に合わせたスキルアップパークです。初級者から上級者まで全てのスノーボーダーがチャレンジできるパークをコンセプトにしています。
上部の初級者パークでは、パークに全く興味のなかった人や、やっと滑れるようになった人など誰でも楽しめるパークです。3mのジャンプと4mのワイドBOXと、できるだけアイテムを低く設置することで、見た目からの恐怖心がないように誰でもエントリーしやすいレイアウトにしています。
また下部の中上級者パークには、6mダウンナローBOX、6mワイドBOX、6mフラットレイルを設置しています。こちらは中上級者が自分のスキルアップのために、黙々と練習できるパークをコンセプトにしています。シンプルなアイテム構成でサイドインや、270イン、270アウトの練習をひたすらしやすいように、あえて長めのナローBOXやファットレイルなどのアイテムで構成しています。
どんな思いでこのパークを実現させたのですか?またどんなユーザーにオススメですか?
自分が学生だった頃に滑れるのは週末だけで、リフトに乗ってパークを回すのがすごくジレったく思っていました。ひたすら飛んでいたいし擦ってたいってずっと思ってました。ハイクアップパークは、初級者のみに向けたイージーなアイテム構成が主流なんですが、中上級者の人もひたすら練習できる環境が造れたらいいなと思い、このパークをプロデュースをさせてもらうことになりました。ですので、レベルを問わず自分のパークスキルを伸ばしたい全てのスノーボーダーにオススメです。
ELECTRIC×舞子パークのコラボが実現
ブランドがゲレンデをサポートする時代
今回なぜELECTRICとのパークコラボレーションを実現させたんですか?
今シーズンELECTRICのジブコンテスト「ALL FLAT CASH JAM 」がここ舞子で開催されるということがひとつ。また舞子のお客さんの層がスノーボーダーもフリースキーヤーもすごく多くて、ELECTRICはどちらもサポートしているし、ブランドイメージがカッコイイからですね。ALL FLAT CASH JAMのような大きな大会を継続し続けているのもそうですし、ELECTRICのライダーたちのイメージもめちゃくちゃ好きなんです。それにスノーボーダーにとってのリアルな現場(パーク)でプロモーションができるブランドっていうのも素晴らしいと思います。何よりブランドスタッフのみなさんが滑るのが大好きなので、良いパートナーシップを実現することができたと思っています。
定期的に開催するローカル大会
先月の1/13-14にSNOWCASE DESIGN主催の大会が開催されたようですが、どんなものだったのですか?
「ONCE a MONTH×ELECTRIC」というスノーボーダーとフリースキーヤーが、一緒にパークを楽しめるジブの大会を開催しました。エントリーは合計で32名。スノーボーダーが大半だったのですが、県外から来てくれたジバーや地元のローカルが集まってナイスセッションになりました。予選では、選手たちが徐々にヒートアップしていく姿が見ていてすごく熱くなりました。また決勝トーナメントでは選手たちがかなり攻めていてとても見応えがありました。これからもこういったジブセッションの大会を続けていこうと思っています。
ONCE a MONTH×ELECTRIC PHOTOギャラリー
あと、先ほどもお伝えしましたが、この舞子ELECTRICパークで2/17(土)に「ELECTRIC ALL FLAT CASH JAM 」が開催されるので、ぜひこの大会にもみなさんもエントリーして一緒に楽しみましょう。
SNOWCASE DESIGN
田村昂史(たむら こうじ)
1990年12月18日生まれ。湯沢町上中出身、南魚沼市在住。SNOWCASE DESIGNのパークプロデューサーとして8年のキャリアを持つ。地元、南魚沼エリアの代表的なリゾート、石打、舞子、中里のフィールドで主にパーク管理を担当し、このエリアのスノーボードシーンを裏方から支えている。
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