DirtyPimpとFREERUNがタッグを組み開催してきたGANGSTA JIB SESSION。そのVOL.3を2月24日(土)に石打丸山スキー場で開催。2年に渡り開催してきたこのイベントだが、ここでもう一度そのコンセプトについて触れておきたいと思う。このイベントはジブコンテストではなく、セッション。特設ジブアイテムで、どれだけ自分のスキルとスタイルを表現できるのかが鍵になる。全国各地から集まったジバーとオーディエンス、DirtyPimpクルー、フィルマー&フォトグラファー。この舞台で会場にいる全員をどれだけ沸かせたか?それが全ての答えとなるのだ。この記事では、そのセッションを写真とハイライトムービーで振り返りながら、DirtyPimpのプロデューサーにこのイベント開催への想いを聞いた。
Photo: ZIZO
最先端のジブシーンを、ライダーだけでなく全国各地から集まるジバーたちで表現できる場として、このGANGSTA JIB SESSIONが企画された。このイベントの話を持ちかけてくれたDirtyPimp。戸田真人、小川凌稀、高尾翔馬、34、赤田祐弥らを主要メンバーとするこのクルーはもはや言うまでもなく、日本のストリート、ジブシーンを牽引しているライダーたちで構成されている集団だ。今シーズンのFREERUN本誌でも取り上げたDirtyPimpのヤングガン、小野崎 海琳、鈴木冬生、米野舜士もそのクルーに認められ、昨シーズンから映像の世界へ飛び込んでいった若きライダー。そんな彼らの中にもこのGANGSTA JIB SESSIONでの活躍が認められ、DirtyPimpの一員となったメンバーもいる。
このイベントで活躍することができれば、ジブやストリートシーンの最高峰クルーと共に活動するチャンスや、新たなジブムーブメントの火付け役となるライダーに成長する可能性が広がるのだ。
クールな技を決めたヤツ、攻めたヤツ、抜いたヤツ、純粋にカツコイイヤツ。いい技をメイクったらみんなで盛り上がる。その場にいる全員でそいつを讃える。それがライダーだろうが、一般ジバーだろうが関係ない。ただ純粋に自分のスタイルを見せ合って会場を沸かせる。そのスタイルこそがこのセッションが重要視するもの。リザルトと賞金はもちろん用意されているが、それだけじゃない。ここでクールに魅せられたヤツは必ずその先がある。今回のセッションでもヤバい次世代のライダーを見つけることができた。
ここからは、GANGSTA JIB SESSIONのオーガナイザーであり、DirtyPimpのプロデューサー兼フィルマーのMr.DP 平上 裕太郎氏に、このセッションをリアルな視点で振り返ってもらうとともに、イベント開催の想いを聞いた。
-そもそもこのイベントを開催したいと思った経緯は?
日本でジブのイベントが少なくなってきた中で、アマもプロもみんなで一緒に盛り上がれるセッションイベントを開催して、ジブシーンを盛り上げたいって思ったのがきっかけ。それに、俺自身が色んなスタイルでレールやボックスなどを攻めてる人達を観たり撮ったりするのが好きっていうのもあります。
毎年このイベントのハイライトムービーや写真をSBN FREERUNの記事で公開してるんで、ここに出ることを目標にしてもらいたいです。
今回のハイライトムービーがこれ!
-今年で3回目の開催になったわけだけど、今回のセクションで意識したポイントは?
最近、海外のストリート映像にはスケートみたいに2つ以上のアイテムを流れで撮影するのが増えてるんですけど、日本のパークではそういったセクションが中々味わえないのが現状。だからこのイベントで、そのレイアウトを体験してもらえればと思って、中央にメインのドンキレールを置きつつも、左右にはライン系のレールを設置しました。このセクションでどうクリエイティブに魅せるか?そのあたりが意識したポイントです。
-DirtyPimpクルー賞も用意したよね。DPライダーたちも熱くなってセッションしていた。それはなぜ?
クルー同士でジャッジするのって、どうしても厳しく見ちゃうし中々難しいんですよね。それに、もし入賞者全員がDPクルーってなったりしたら、参加した人も面白くないんじゃないかと思って。だけどDPライダー達にも本気で滑ってほしかったから、オープンクラスでジャッジされない代わりにクルー内で「一番俺を興奮させた奴に!」って、賞金を用意しました。
やっぱり大勢の人に観てもらって上がって、誰かが凄いトリックを決めたら「俺もやってやるぜ!」ってなるのが横乗りの良い所だと思うんです。主催者側も含めた全員が楽しめるイベントって俺の理想なので、その熱さを参加したみんも感じてくれただろうし、自分も近くで感じれて最高でした。
-今回のセッションで感じた部分を教えて?
毎年そうなんですけど、やっぱり今年もみんな攻めてましたね。アマクラスに出てる人も凄く上手い人も多かった印象です。オープンクラスはレベルが高くて、楽しそうに滑ってたのが嬉しかったですね。
今年は板を走らせる為にアイテムの手前にパンピングできるように即席で雪を盛ったんですけど、それに苦戦してる人が多かったのかなと。あと、途中から雪が降って板が思うように走らなくて、予想以上に難しくなってしまった印象もありました。次回はそのあたりも考慮して、もっと楽しめるセクションにしていきたいと思ってます。
–今回のセッションで気になったライダーはいた?その理由も教えて。
山本コンラッドかな。まだ16歳なのに、スタイルがカッコよくて上手い。FINALでも調子良くて結局彼が優勝しましたね。今年からDirtyPimpのストリート撮影も一緒にしてるので、映像もぜひ楽しみにしててください!
-今のジブシーンをどう考えている?ライダーたちのストリートシーンではなく、一般スノーボーダーのジブシーンやパークについて教えて。
最近またジブをやってる人が増えてきているように感じます。この流れで、もっと面白いパークが色んな地域に出来てくればレールとかやる人もさらに増えてジブシーンが盛り上がると思います。日本のパークって安全性を重視する所が多いと思うんですけど、アイテムがイージーでも設置次第でだいぶ楽しさが変わると思うので、まずイベントなどで普段と違う設置をして、それが常駐されて多くの人がジブの楽しさと深みにハマっていく世の中になってほしいです。
-今後このGANGSTA JIB SESSIONをどのようにしていきたいとか構想はある?
設置に関しては、もっとみんなで楽しめる面白くて難しいギリギリを攻めていきます。後は、DPクルー以外にもインビテーション枠を用意して、色んなライダーをこのイベントに集めたいですね。みんなでセッションして良い映像を撮りたいです!
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