眞空雪板等
グラトリ、ジブスタイルの専用機
柔軟フレックスのローキャンバーモデル
鍾馗 SHOKI
SIZE: 150、152cm
PRICE: ¥55,000
「真実を見極め、飛びを追求する雪板」というブランドコンセプトで広く認知され、多くのスノーボーダーたちに愛用されている眞空雪板等。ブランドスタート時は “飛ぶ” ことに重きを置き生産されてきたが、時代の変化やさらなる進化を求め飛び以外の要素を柔軟に取り込んだプロダクトも開発され積極的にリリースされてきた。
ここでフォーカスするボードは グラトリ・ジブ派から大きな注目を集めている「鍾馗=ショウキ」。柔軟なフレックスが特徴のローキャンバーを採用した新モデルだ。
これまでも “飛び” 以外のジブスタイルを得意とするボードが開発され、2シーズン前までは「鍾馗」の前進となるフラットロッカー構造を採用したボードがリリースされてきた。とは言え、キャンバー構造ではない板では、やはり反発力も弱く、上級者ならまだしもオーリーも一苦労する。フラットなバーンでのグラトリや、パークでトリックを仕掛ける際の “反発” という基本的な乗り味を求める声も多く、昨シーズンはフラットからキャンバーモデルへ進化を遂げた。その結果、技が仕掛けやすく、高いオーリーも出来る板として高い評価を得ることとなった。
そして今シーズンの「鍾馗」は、さらなるパワーアップと新たなコンセプトを得て、リニューアルモデルとして登場する。今季のこだわりポイントのひとつとして、ローキャンバー構造を採用したことが挙げられる。通常、キャンバーといえば8mm、9mm、10mmといった寸法が一般的だが、鍾馗はあえて5mmに抑えた。わずか数ミリの違いだが、乗り手には大きな効果をもたらす。5mmのローキャンバー構造を採用したことで、脚力の弱い人やオーリーを苦手とする人でもキャンバーの反発を容易にコントロールでき、板が捌きやすくなるのだ。さらに、直進の安定性を出すためにワイド構造を採用。眞空雪板等ならではの日本人体型にあったベストなスペック幅に設定され、152cmモデルは25cm、150cmモデルは24.75cmと、絶妙な “ややワイド” なサイズと書いた方が伝わりやすいかもしれない。
鍾馗はあくまでもグラトリやジブ好きのフリースタイラーに向けることが最終地点。ノーズプレスや、マニュアルなど、板を捌く上での取り回しのしやすさにも力を注いでいる。滑り手がどんな乗り方をしても力が板から逃げてしまわないように、ノーズとテールにはV字のカーボンリボンを配置。それによって板が粘りを持ち、微妙な板の取り回しの際もしっかりとしたボードコントールが可能になる。またセンターには何も入れていないため、最大限のトーションを活かすことができ、トリックを容易に繰り出せることは言うまでもない。またノーズとテールはスクエア裁断を採用し、その個性ある形状はゲレンデ内でも大きな注目を集めるだろう。
“飛び” の専門であった眞空雪板等があえて作り出すこだわりのグラトリ、ジブ専用機は、今の時代のツインチップボードの決定版だと言える。
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