Photos: ONOZUKA AKIRA
Text: HaruAki
Model: Raito Honda
Special thanks: Murasaki Sports
※2017年 FREERUN BEST GEAR CATALOG 掲載記事より
スノーボードにどっぷりとハマっていた人が子供を授かり、ある程度の年月が過ぎると誰もが願うこと。「子供と一緒にスノーボードがしたい」。そうなると気になるのが、やっぱりキッズギアのことだろう。そこで本企画では、ギア選びで失敗しないためのヒントと、オススメのギアを紹介していく。(後編 6〜10のこと)
子供は手や足が濡れると途端にテンションが下がりますから、グローブはかなり重視しておくべきアイテムのひとつです。一日中ゲレンデで快適に過ごすためには、価格帯は高くなりますが、GORE-TEX®などの防水透湿フィルムが入っている高機能なグローブが特にオススメ。ちょっと奮発してでも購入してもらいたいですね。
また、バインディングのストラップを装着するときなどは、5本指タイプのほうがラクなんですけど、小さな子供ですとグローブ自体を着けるのが難しくなります。インナーがズレてしまったり、同じ部分に指を2本入れてしまったり……。なので、最初のうちはミトンのほうがいいと思います。あたたかいですしね。
さらに、ウエアの袖をグローブで覆ってしまうオーバータイプがオススメです。ウエアの外からグローブの裾部分をギュッと締めることで雪が入りづらくなるんですよ。
着け心地がよくないと、子供はすぐにゴーグルを外したくなります。ゴーグルは紫外線だけでなく、雪や木々からも目を守るプロテクターです。顔の大きさにジャストフィットしていて、スポンジ部分が厚くて装着感がいいモデルをチョイスしてあげましょう。また、視界の確保という面では、くもりづらさも大切なポイントです。
さらに重要なのは、ヘルメットとの相性。バックルがないタイプで、ズレにくい工夫がされているものがオススメですね。できればセットでの購入がベターですが、どちらかを持っている場合はショップに持参して相性を確かめるといいでしょう。
慣れないうちは逆エッジなどによる予測不能な転倒が多いですし、衝突事故のときにも大切な頭を守ってくれるヘルメットは必ず子供に装着させていただきたいアイテムです。まだお持ちでないなら購入を強く推奨します。耳あてなどを取り外せるモデルが多く、スノーボードだけでなく自転車に乗るときにも利用できますしね。
ただし、ヘルメットはジャストサイズじゃないと意味がありません。頭は急激には大きくならないですから、現時点で頭にピッタリと合ったサイズを選んでください。ダイヤルでサイズを調整できるモデルなどもいいですね。あとは子供ひとりでも簡単に装着できるタイプもオススメです。ゴーグルとの相性も忘れずにチェックしてください。
大人もそうですが、子供は痛い思いをすると急激にやる気をなくします。「スノーボードってコケると、ちょっとは痛いけど、それよりも楽しい!」と思わせるためにも、お尻やヒザを同時にサポートするプロテクター機能が備わったスパッツを、ファーストレイヤーやタイツの代わりに履かせるといいでしょう。トリップの2日目などに「知らない間に青アザができていて痛い……」なんて状況も防ぎやすくなりますよ。
滑るたびにネックウォーマーのズレを直す必要もなく、雪が首元に入るのを防いでくれる超オススメのアイテム、それがバラクラバです。頭にピッタリとフィットしているから、ヘルメットをかぶるときにも重宝するんです。ビーニーだとズレることもありますからね。首まわりはフリース素材であたたかく、頭は速乾素材でムレを防いでくれるタイプは、最強の便利アイテムと言っても過言ではありません。