お引っ越し

あわただしいシーズンも終わりに近づき、春の空気を味わいたいのだが、
なんだか寒い日が続き、先週は軽井沢で積雪など、逆戻りのような日が続いている。
そんな雪が降ったばかりの軽井沢から程近い佐久に、今シーズンの冬僕の住み家とし
て、またスタッフの寮として過ごしたアパートの引っ越し作業を行った。
まだ寮に残るたくさんの荷物を片付けながら、新しくスクールを立ち上げたパラダで
の思い出や、スタッフとの新しい「絆」が思い出されて、感慨深いお片付けとなっ
た。
白馬に比べれば、広大さ、ロケーション、バリエーションとどれをとっても引けをと
るが、職人達によって作られたきめの細かい人工降雪の雪質、コンパクトながらも楽
しませてくれるコースレイアウトなど、白馬ではなかなか味わえない経験を与えてく
れた。
またこんなに念入りに塗ったことがない位、僕の顔に塗り込まれた日焼け止めは、パ
ラダならではの晴天率の高さのせいで、毎日望むことの出来る浅間山と青い空は快適
なリゾート暮らしを与えてくれた。

スタッフと出会いも思い出深い。
しばらくスノーボードから離れていたスタッフ、目標を失いかけていた人、以前岩岳
の非常勤だったもの、などなど絆が復活したり、新しい絆が紡げたり。
そんなメンバーとおこなった毎日の雪上研修はとても有意義で楽しいものだった。

お客様との出会いも新しく、ゲレンデ以外に雪のないパラダでは、白馬とは少し違っ
た客層が多く、ガツガツ滑る方もいるのだが、どちらかといえばのんびりしている。
とはいっても、新スクールにはたくさんの方に入校指定ただき、僕自身が初心者レッ
スン、キッズレッスンなどで直接指導し、1日3レッスンなどフル回転で接する事も
あった。そんなにあわただしかった割には、それぞれのレッスンが思い出深いものと
なり、特にキッズ、ジュニアの子供達の成長はとても楽しみに思っている。

また来年もよいシーズンになるように祈りながら、荷物を運び込んだ部屋に掃除機を
かけた。
来季はたくさん雪が降って、よいシーズンになりますように!