『PAVED』──Burton × Red Bullが描く、新たなバックカントリームービーの意義

BurtonとRed Bull Media Houseが2シーズンにわたり制作した長編スノーボードムービー『PAVED』は、単なるライディング映像集ではない。本作が映し出すのは、世界を舞台に挑戦を重ねるトップライダーたちの姿を通して、「スノーボードとは何か」という根源的な問いかけである。

世界のフィールドを舞台に描かれる軌跡

『PAVED』の撮影は、アラスカ・ヘインズ、日本のディープパウダー、カナダ・ブリティッシュコロンビアのバックカントリー、タホの山々など、多彩なロケーションで行われた。そこにはヘリからのドロップや巨大なフェイスを滑り降りる瞬間、極限のトリックなど迫力あるシーンが収められている。しかし本質は映像の派手さではない。ライダーが仲間と共に雪山で過ごす時間、互いに刺激を与え合い成長していく過程こそが、作品の核を成している。


ライダーたちが示す「世代の証」

出演するのは、マーク・マクモリスやアンナ・ガッサー、ダニー・デイビス、ミッケル・バング、ゼブ・パウエルら、スノーボードシーンを牽引するライダーたち。日本からは片山來夢と大塚健も参加し、世界のトップと同じフィールドで新たな一歩を刻んでいる。
本作のテーマは「バックカントリー・フリースタイル・スノーボードにおけるレガシーの創出」であり、この世代が雪山の未来にどのような足跡を残していくのかを示すものだ。

仲間と共にあるスノーボードの本質

『PAVED』を見れば、スノーボードが競技や映像作品のためだけに存在するのではなく、「仲間と時間を共有する行為」であることが伝わる。
極限のシチュエーションで繰り広げられるシーンの裏には、仲間との笑顔、助け合い、そして挫折を乗り越えていく過程がある。その積み重ねがライダーにとっての「道=PAVED」であり、観る者にとっても自らのスノーボードライフを重ね合わせるきっかけとなる。

作品が持つ意味

『PAVED』は、ただのスノーボードムービーではない。地球上の壮大なフィールドで繰り広げられるアクションの中に、挑戦・友情・成長という普遍的なテーマを映し出す作品である。
映像を通じて示されるのは、雪山を滑るという行為の喜びと、その先にある人間としての成長の物語。スノーボードを愛するすべての人に向けて、次世代へと受け継がれる「スノーボードの精神」を提示する作品なのである。

PAVEDは、2025117日よりRed Bull TVで全世界無料配信される。
トレーラーは
113日よりwww.burton.com/pavedおよびwww.redbull.com/pavedにて見ることができる。