2月28日(日)、群馬県の藤原スキー場で開催された「カモシカレース vol.4」は、みなかみエリア生粋ローカルである阿部亮介がプロデュースするバンクドスラロームの大会だ。昨シーズンは少雪により惜しくも開催中止となってしまったこの大会、運営側も参加者側も昨年分の思いも乗せて熱い気持ちで開催された。
Photo: KUWA
藤原スキー場の地形をフル活用したコース
前回大会までの奥利根スキー場から会場を移し開催された今大会のコースは、藤原スキー場の天然の地形を生かして法面などはそのまま使うというもの。バンクドスラロームの本家、「Mt.Baker Legendary Banked Slalom」を意識して作られた。雪が降る前からバンクに利用できる良い地形を整備して作り上げられ、自然なラインどりができるコースに。
法面は自由に駆け上がることができるためスピードを落としすぎると旗門にたどり着けない場所もあり、どれだけスムーズなラインどりが出来るかが問われる。
リフトトラブルで四苦八苦した運営
当日は晴れ。大会開催に最高の天気のなか、総勢200名もの参加者が集まった。エントリークラスは、PRO男子/女子、一般男子/女子、マスター男子/女子、中学生男子/女子、小学生男子/女子、スキー男子/女子の12クラス。数年ぶりの開催ともあり、スタートを今か今かと待ちわびる参加者たち。
だが、リフトトラブルにより、インスペクションとレース1本目はリフトを使用することができず、全員ハイクアップをすることに。当然リフト回しよりも時間がかかる。当初、予選2本、決勝上位40%1本という予定だったが、このトラブルにより、全員2本のベストタイムに変更して進行する。
なかなかスムーズに進まない進行に、全てを無事に終わらせられるのか、という不安が募る。昼くらいにようやくリフトトラブルが解消。そこからは、TENJIN BANKED SLALOMでも計測を担当している福島大造さんチームの活躍もあり、スムーズにレースが進み、予定していた時間内にケガ人を1人も出すことなく無事に大会の全行程が終了。
スノーボードギアや群馬県片品村のはちみつなど豪華な協賛品は総額100万円!表彰式も大いに盛り上がった。
最後の片付けまで選手たちも力を合わせて手伝い、終始ほっこりとした雰囲気で終わった完全参加型の大会だった。
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