臼井裕二に聞いた!今季のおすすめブーツ「Eight BOA」

高いホールド性と優れた調整機能で上級者やプロライダーからの支持を得ているブーツ「EIGHT BOA」。JSBAで7期連続のデモンストレーターを務め、インスタラクターとしても活躍している臼井裕二もこのモデルを使用しているライダーのひとり。「どんなところが良くて使っているの?」このモデルのよさを教えてもらった。

—昨年の「SEVEN BOA」と今季の「EIGHT BOA」を比較して「進化した」と感じるポイントは?

臼井:「SEVEN BOA」と比べて「EIGHT BOA」は、全体の剛性が強くなったように感じます。前モデルから継承されているトゥエッジへの正確でソリッドなプレッシャーがさらに強化されていて、とても安心感がありますね。トゥのブーツのシェル部分の「つぶれ」や「変形」が少ないので、疲れが溜まる春雪での足の負担が少ないのもいい。プレイヤー自身の足のトラブルによる悩みも減ると思います。

—使用していて「自分のすべりにプラスになっている」と感じることはありますか?

臼井:私はターン技術の正確性が求められる競技に出ていますが、このブーツを使うようになってから安定した「レールに乗ったようなターン」がしやすくなりました。安定したターンは本来、ポジションで作るものなのですが、不整地などいざという時のリカバリーの広さも感じました。これらがライディングの質の向上に繋がっていると思います。

—フレックスやフィット感、ねじれなど着用感はどうですか?

臼井:足首のねじれをどう使うかが、中級者からの上達のポイントになります。フィット感はもちろん最高レベルなのですが「的確なねじれ操作」は上手くなるために超えるべきハードルだと思います。くるぶしの回旋操作やヒザ下の傾きなど、練習に取り入れてほしいですね。このブーツでぜひ試して頂きたいポイントです。

—インストラクターとしてレッスンをするとき「このモデルを使えばもっとすべりがくなるのに」と思うようなシチュエーションはありますか?

臼井:生徒さんを見ていて、カカトが浮いたままの状態で滑っている生徒さんが多いと感じます。私のスクールではレッスン開始前に必ずブーツのチェックをしますが、限界はあります。カカトが浮くとトゥエッジ側に頭が下がる傾向があります。足首の付け根に体重が乗らない事でボードの真ん中がニュートラルにならなくなります。つまり、操作やバランスの基準が曖昧になるということです。内倒が出ると体重移動ができないのでうまく滑れません。本当にブーツは大事なんです。

—どんな人にオススメしたいモデルですか?

臼井:もう少し高く飛びたい、もう少し速くすべりたいと思ってる人におすすめしたいです。安定したコントロールをサポートしてくれるので、普段より多少ハードな状況も楽しめると思います。少しずつ楽しみながらステップアップしてみてはどうでしょうか。きっといつもと違う景色が待っていると思います。

【Profile】 臼井裕二(うすい・ゆうじ)/1979年12月10日生まれ、 神奈川県出身。
■身長/175cm ■スタンス/56cm
■アングル/ 前24度、後ろ0度
■ホームマウンテン/会津高原だいくらスキー場
■好きなライディングスタイル/カービング、パウダー