さあ上級編も、いよいよ残りあと2回!! テクニックの注目度もさらにアップ!!〜LATE project presentsによるグラトリHOW TOムービーシリーズ「グラトリ大百科」。3ケ月間に渡ってLATE projectのメンバーがグラトリHOW TOのポイントになる技を徐々にレベルアップさせつつ解説する企画です。今回のテーマは「オーウェン」です。2017年、やってみたいグラトリ人気NO1の『オーウェン』をお伝えします!さあ、気合い入れてトライです!!
オーウェン
お待たせしました!2017年、やってみたいグラトリ人気NO1の『オーウェン』
by 瀧澤憲一(瀧澤賢一:ライダー紹介ムービー)
この『オーウェン』レッスンをやるたびに、教えてほしいとリクエストが上がるトリックです。
しかしながら、メイクへの道はそう簡単ではありません。
グラトリの基本技の集大成といってもいいであろうこの『オーウェン』
サラッとこなすことができれば、グラトリ上級者の仲間入りです!
オーウェンの本家本元はこちらのお方、テックナインのライダーである「Jonah Owen」
リンク先の動画をチェックしてください♪
https://www.youtube.com/watch?time_continue=155&v=gSVzdaN-6jU&start=02:32&end=02:36
カッコイイですねぇ〜♪
これが世界で初めて認知された『オーウェン』です。
たぶん、本人は、日本で彼の名前がグラトリの名前になっていることは知らないと思います(笑)
オーウェンは正直、正解が解りずらいトリックです。っというより、いろいろな人がいろいろなやり方でやっているので正解が無くなってきています。
もともとグラトリは競技ではないので規定演技のようなルールがないですから、個人の解釈でどんどんアレンジが加えられているのが現状です。
自分の『オーウェン』も、久々に本家の動画を見ると形がだいぶ変わってしまいました。
あなたも、『オーウェン』の基本的な動きを理解してトライしてみましょう!
それでは、オーウェンの基本的な身体の動きをお伝えさせていただきます。オーウェンのメイクのポイントは、頭で理解することが大切な第一歩です!
1、270度板をフロント方向に回転させて前足軸で乗る
まずは最初の回転です。ノーリーから入るのが基本でしたが最近はオーリーから入る人もいます。
2、270度回したところで回転を止める。
この時の姿勢は、本家はリワインドですが、最近ではテールプレスの姿勢になってプレス姿勢をキープさせる人も増えています。
3、シャッフルを入れながら、軸足を後ろ足に乗せ換える。
ここが『オーウェン』のキモです。
本家はシャッフル(回転を逆戻しして板を振る動作)をしっかり入れているのが確認できるかと思います。
しかしながら、このシャッフルが難しいために、シャッフルを入れずに回転を止めて軸足だけを乗せ換えるのもオーウェンと呼ばれています。
また、回転を止めずに、180度回しこんでから軸足を乗せ換える【オーウェンもどき】もオーウェンをメイクするためには有効な練習となります。
4、軸足を乗せ換えて弾く
軸足を後ろ足に乗せ換えたのちに板の反発を活かして弾きます。
弾く感覚はギロチンに近く、弾かれると勝手に板が回ってきます。
この時に弾かずに、乗りに行ってワンテンポ遅らせたり、ピボットで回し始める人もいます。
5、弾いて残りの回転を回しこみ全部で540回す
技の入りから終わりまでは トータルで540度(一回転半)回すこととなります。
技の進化は止まらず、最近では、ここからコンボにつなげる人、他の技から入ってコンボしてオーウェンで占める人など様々な技に応用されています。
これらがオーウェンの基本的な動きです。
様々なスタイルがあるのでちょっと脱線したとしてもオーウェンとしてまとめられてしまう傾向にあります。
実はオーウェンは、メインスタンスから入るよりも、スイッチスタンスから入ったほうが断然やりやすいです。
自分も普段はスイッチからエントリーするオーウェンが得意です。
なぜかというと、動画の【オーウェンに必要な4つのトリック】を見てみてください。
・スイッチ・リワインド
・270inスイッチテールプレス
・ギロチン
・オーウェンもどき
とありますが、最初の二つ、スイッチリワインドと270inスイッチテールプレスが 難しい。
リワンド、テールプレスがメインスタンスでできていたとしても、スイッチとなると途端に難しくなるんです。
自分もスイッチフロントテールプレスがすごく苦手で最近、練習してます(笑)
スイッチリワインドなんて、まだ人に見せれる状態ではありません(笑)
ギロチンも実は自分、スイッチエントリーのほうが得意です。
ノーリーフロントスピン、スイッチエントリーからのほうが得意という人、なぜか多いですよね♪
そんなこんなで、スイッチから入ると、普段慣れている技を組み込めるといったメリットがあります。
もしあなたが、ノーリーフロントスピンが、スイッチから入ったほうがやりやすい派であれば、オーウェンもスイッチエントリーで練習し始めることをおすすめします♪
それでは、オーウェンの動きをまずは頭で理解してから、一つ一つの動きをチェックして練習しましょう!
細かなワンポイントアドバイスを他のレイトライダー達がしてくれているので是非そちらのチェックしてくださいね♪
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幻影(幻影:ライダー紹介ムービー)
近年では、グラトリと言えばオーウェンなんて声も聞こえ定着してきているトリックです♪
第1にピボットの安定感とフロントテールプレスの安定感!
ピボット入りからのフロントテールプレス!
コレができなきゃオーウェンはできません!
ピボット入りからのフロントテールがしっかりと安定するまで練習しましょう♪
第2に目線先行と上半身の捻りを上手く使う!
ピボット入りからのフロントテールプレスから、軸脚を乗せ替えるのですが、先ずは目線!
フロントテールプレスの形で一瞬止まるトリックなので、この目線先行がなければ身体は上手く機能しません!
目線を回る方向に先行する事で上半身は捻りを入れる事ができるので、
ここで一気に逆脚に軸を移行させ回し込みます!
ノーリーのバックサイドスピンをしっかり意識しましょうね♪
第3にトリック全体の流れが大事!
オーウェンにとって最大に大事な事!
全体の流れのイメージを完璧にする!です!
最初のうちは、弾いてスピンする箇所などは弾かずに、雪面にボードが付いた状態で練習してみましょう。
しっかりと全体の流れが把握できたら、ガッツリ踏み込んでcoolなオーウェンをかましましょうね♪
以上3つのポイントであなたもオーウェンマスター♪
山本純士(山本純士:ライダー紹介ムービー)
1 270でSTOPする時、下半身と上半身を絞れば絞るほどカッコイイ!
(目線・上半身はしっかりと谷側へ。下半身は山側へ)
2 板が上がれば上がるほどカッコイイ!
3 テンポ良く!
以上3点が全てです!
技としての完成度を高めれば高めるほど転倒リスクも上がります。
しかし、こういった技こそ個性が出ます。
完成度を追及してライバルに差をつけちゃいましょう!
神保賢一(神保賢一:ライダー紹介ムービー)
1 270+270で分けて考える
まず分解して一つ一つの動きを確認しましょう。最初はノーズコンパス270、次に乗せ変えて270返す。
この動きを板を地面につけた状態でやってみると、オーウェンの動きが理解しやすいです。
2 足の乗せ変えと同時に目線を移動させる
最初の270での目線は正面で、乗せ変えるタイミングで1回転させてまた正面を見ましょう。
目線が下に落ちてないかチェックしてみてください。
3 入りの270の足は回転方向へ、次は回転方向と逆に入れる
下半身と上半身で逆絞りを作ることで、270で止めて乗せ変えて270返します。
特に足を意識すると、しっかりと乗せ変えたときに踏めて、楽に返すことが出来ます。
動きの理解、そして目線が下がらないことを意識して、練習してみてください!
オーウェンが出来るとグラトリの幅が広がるので、いろいろとアレンジしてみましょう!!
吉武大貴(吉武大貴:ライダー紹介ムービー)
オーウェンは難易度の高いトリックになりますが
いろんなトリックの複合体なので分解して一つ一つを理解して
練習すると良いかと思います。
1 まずはFコンパス(ピボット)からの270度のポジション。
これはSWフロントテールの姿勢となりますので、180度回ったぐらいで上半身のみ止めシフトさせてWフロントテールの姿勢を作りましょう。
2 次の足を載せ替えたときがレギュラーのフロントテールになります。
この際に270から逆回転へ少し戻しながら谷側へタップしに行くと自然と絞れたフロントテールの姿勢が作りやすくなります。
3 最後の270アウトですが㈪で説明した少し戻しながら谷側へタップしたときの
上半身の絞りがあまいと最後の270アウトがきれいに決まらないので、しっかりと絞れたフロントテールから反発をもらうように意識してみてください!
オーウェンはFコンパス(ピボット)、両方向のフロントテールプレスを組み合わせているのでこの基礎トリックをしっかりと練習する☆
また上半身と下半身が常に逆にひねっているのでしっかりとひねって次の回転力をもらうことなどを意識して練習してみてください☆
田中ポール和樹(田中ポール和樹:ライダー紹介ムービー)
この技はかなり難解ですので、板を付けない状態での動きを、頭で必ず理解している必要があります。
何度も動画を再生し根気強く分析することが1番のポイントとなります。
スイッチからスタート、これは必ず守って下さい、そして270+270組み合わせのトータルで540の技です。
スイッチからスタートし技が終わった時には自分のメインスタンスになっているはずです。
スイッチから最初の270をすると右足のつま先に乗っているはずです、視線は進行方向。状態をキープ。
↓
足を乗せ変えます、左足のつま先に乗り、右肘を時計回りに回し、視線も時計回りに回して進行方向。状態をキープ。
↓
この左足を弾いて270回すのですが、これが最初は難しいのでプレスのまま回して下さい。回し方はプレスも弾きも一緒なのでしっかりプレスで板の動きを覚えて下さい。
また状態をキープすることによって足元が安定し、板の踏む感覚が自然と養われます。プレスの乗せ変えの地味練にはなりますがしっかりと練習して下さい。
また右肘を時計回りに回すタイミングが乗せ変えと踏みにリンクしたら軽く回るので、視線の運び方と右肘の使い方をキープしている時にタイミングを探してみて下さい。
室井洋平(室井洋平:ライダー紹介ムービー)
最初に270回した時に上半身を捻ることを意識してください
ここで上体を回転方向とは逆に捻ってしっかりとタメを作ることが大切です!
270まで回せないという方は技に入る前に後ろの手と足を引く逆先行を意識してみましょう!
岸波秀樹(岸波秀樹:ライダー紹介ムービー)
オーウェンのコツは270°で一瞬スタイルを作れるかどうかが重要です。
入りから板を高く上げてしまうと難しいので、初めはバターでやることをオススメします。
270°で一瞬止まったら90°戻して板をつきましょう。
戻してつくことにより身体が捻らされるので最後まで回転力を失わずできます。
高橋玲(高橋玲:ライダー紹介ムービー)
ピボット270→足の載せ替え→タップ270
乗り、載せ替え、タップ、回し込み、グラトリに重要な要素がたくさん含まれている技。
オーウェンで1番重要だと思っていることは上半身の使い方です。
1 ピボット270の時に回転を止める
2 載せ替えた後のタップで270を回しこむ
この2点をしっかりと行う為には、上半身と下半身の動きを逆にする、【絞り】の動作が大事になります。
1 ピボット270に到達する頃に、上半身を谷側に絞る。
2 ここで回転は止まっている状態なので、足を載せ替えタップすると同時に、目標の回転方向までもっていけるよう、上半身を開き体を引っ張る。
おそらくこれだけの動作だけでもオーウェンは完成します。
後は入りや乗り方を変えたり、リズムを変えたりすることで、オリジナリティーのあるオーウェンを生み出すことができます。
応用の効く技ですので、色々試してみましょう♪
兵頭 龍(兵頭 龍:ライダー紹介ムービー)
入り方はグラトリ特有のノーリースピンの入りと同じですが、体の使い方はジブでのフロント270inタップ270out
だったり、ジャンプのシャッフルフロント540に似ています。
逆ひねりのタイミングとタップのタイミングが難しいと思うので、しっかりと動画を見てイメトレしましょう。
270まで目線は進行方向に向けておくことがポイントです。
田中陸太(田中陸太:ライダー紹介ムービー)
その1 動きを分解
そその2 目線以上に身体を回さない
1 動きを分解する
上級トリックとなると、複数のトリックの混合となります。
1つ1つ丁寧に練習し、オーウェンを完成させましょう
2 目線以上に身体を回さない
目線以上に身体を回してしまうと、次の動きが遅れたり、ボードがずれ過ぎてしまい、メリハリがなくなってしまいます。
キチッと止めるところは止める。
動かすところは動かす・弾く。と
メリハリのあるオーウェンを意識してみてください。