12月11日(土)より今シーズンの営業をスタートしたパルコール嬬恋リゾート。早くもあちこちでパルコール嬬恋の「生まれ変わり」が話題となっているが、標高の高さと人工降雪のパワーを増強して、ロングラン営業を目指すと共に大々的なスノーボードパークの展開で、今まで「パルコール嬬恋って何県にあるリゾート?」なんて言っていたスノーボーダーの心を奪うかの勢いで、新規プロジェクトが進行中だ! ちなみにパルコール嬬恋は軽井沢駅から約50分。群馬県に位置し、山頂は2,100mという高さ。ベースエリアでも雲の上で、雲海を見ることもできるのだ。
新生・パルコール嬬恋リゾート_噂のMAGIC PARKの全貌を探る
相澤 亮がプロデュースする新感覚パーク「R」とは?
「国内最強スノーボードパーク爆誕」2021-22シーズンで最も大きな話題はやはり相澤 亮をプロデューサーに迎えたパークの造成だろう。「オリンピック競技にも認められているスロープスタイルを全ての年齢層、全てのレベルに対して再提案する」をコンセプトに掲げたパルコール嬬恋の強力なパーク戦略。キャベツで有名な群馬県嬬恋村に今から35年前に開業したパルコール嬬恋。オープン当時は関東最長のゴンドラやこれまた関東最高位の標高など話題を振りまいていたが、徐々にトーンダウン。近年、おそらく多くの人が「忘れてかけた」もしくは「知らない」スキー場として影を潜めていたのだが、今年から大きく舵を切って一気に攻勢をかけている。
パルコール嬬恋の晴天率と標高の高さ、そして人工降雪の力は、パーク戦略には大きな影響力になる。 「ここに着任した時、この立地が大きなアドバンテージになると思いました。自然降雪が少ないことで各アイテムが埋没することもなく、逆に強力な人工降雪機とここのありえない低温をもってすれば、好きな時に好き なだけ、しかもミニマムのエネルギーコストで降雪が可能という点に気がついたんです」スキー場とホテルの全てを統括する総支配人菅原氏は語る。そしてさらにこの恵まれた立地の他に何が必要なパーツかを思案 した結果、その答えは相澤 亮へと繋がった。 「パークが良いと言われているスキー場の大部分は国内外含めて “上級者向けのクオリティが高いパーク”が多く、それを打ち破りたいんですよね」創造的かつ独創的なライディングで日本若手プロライダーとして確固たる地位を築き上げている相澤 亮が考えるパーク像。キーワードはやはり「楽しさ」が最優先なのだ。 「スノーボードは始めてからずっと楽しい体験の連続しかありません。それは今も昔も変わらず。そして世界で色々な場所を滑って体験した日本にないアイテム…。その全てをフローでき、初級から上級者までみんなが楽しめるパークにしたいです」これだけを聞いてすぐにイメージ出来ない方も多いと思い、単刀直入に過去に見た中で最も印象的なパークを聞いて、それから全体像をイメージしてみたくなった。 「印象に残ってるパークはやはりピースパーク。奇抜なアイテムや大胆なレイアウト。もちろん本物のピースパークはプロライダー仕様という感じですが、あのテイストや流れを上手く盛り込みたいんです」今季からパルコール嬬恋のパークビルダーを担当する大竹延生が、すでにスタートに向けて現在制作中のジブアイテムを見ても、そこに亮の想いが反映されていることがわかる。 12月末、新生パルコール嬬恋リゾートに誰もが純粋に楽しめて、スタイルを競えるアイテムが第1高速のA-1コース上に出現。パークの位置はパルコール嬬恋の中で最もメインストリートの距離1,000mに及ぶリフト沿い。それは完全にライダードリブンのパルコール嬬恋だからこそ可能なレイアウト。ジャンプは誰もが楽しめる2~4mの大きさ、ボルケーノやスパイン、バンクなど約20アイテムから連なる新感覚のエリアは相澤 亮とパルコール嬬恋が強い想いを寄せる新しいパーク像。その名も「R」、乞うご期待だ。
早期上達へと導くステップアップのマジック「インフィニティ」
「R」が全方位的な位置付けに対して、別エリアに登場する2つのパークはステップアップを目指す人のための王道パーク。「インフィニティ(=無限大の可能性)」と称したパークは、プロライダーとして活躍しつつもパークプロデューサーとしての評価が高い大竹延王をオペレーターに迎え、完成度の高いアイテムがズラリと並ぶ。ジャンプも10~15mと中上級者が最も練習しやすいサイズ。トラディショナルなパークレイアウトと相まってパルコール嬬恋のパーク戦略の両端を担う。インフィニティは広大な横幅を有するスキー場左手となるバラギエリアのB-4コース上に展開。各位置に設置されるアイテムは斜度感と相まって最高の浮遊感を楽しめるはず。しかも第4高速リフト沿いを主とするレイアウトは注目度満点なのでいやが上でもモチベーションが上がる。パルコール嬬恋は標高が高く人工降雪機の雪質もかなりドライ。シーズン中摂氏0度以上に上がる日が殆どなくアイスバーンになりずらく、しっかりと締まった雪を提供する。「イメージは XGamesが開催されているコロラド・アスペンのような硬く締まったパークですね。出来れば一般の方だけではなくプロライダーにも練習に来て欲しい。コンディションは常に安定していますから」国内トップクラスの標高に位置するパークになるであろうインフィニティ。80%の確率で現れる青空の下、眼下に広がる日本離れした景色で飛べるという無限の楽しさを秘めている。
24時間オープンのハイクアップ専⽤パーク「24」
その昔、どこのスキー場に必ずあった「ハイクアップパーク」。いつもジブを楽しみたい。パークが開く前、終了後もまだ遊びたい!という要望を踏まえて、24時間オープンのミニパークをホテル前に設置。ジャンプは3m程度と難易度を低く設定しているのでフリースタイル初⼼者も楽しめる。ホテル棟に設置した特設ナイター照明で照らした中で、思う存分好きな時間までチャレンジOK。朝早く到着したらゴンドラ営業開始までのウォームアップから始まり、朝から晩までパークが楽しめる嬬恋スタイルで遊び倒そう。
パルコール嬬恋リゾート
群馬県吾妻郡嬬恋村大字干俣 バラギ高原
TEL: 0279-96-1177