現在34歳の中尾 MASAI 正明。14歳でスノーボードを始め、大会での活動をフェードアウトした後に、フィルミング活動ではSTONPをはじめ幾多の作品に出演。スケートやサーフィンなど3Sの活動も印象にあるマサイだが、数年前から地元の鳥取へ拠点を移し、中国地方からの発信にこだわった活動を続けている。
今回紹介する映像は、彼が探求している鳥取の名峰である大山の東壁をアタックするドキュメンタリーショートムービーの最新作。
大山は独立峰で東西南北の4方向をどこでも滑ることができ、その東面にアタックした映像が収録されている。この山は、海が近いため、風が強く雪が降ってもすぐに吹き飛ばされてしまう。ただでさえ、積雪があまり多く無い鳥取エリアだけに、強風によって、ロックバンドは至るところに出没し、起伏も激しく斜度もある危険な山。
そんな大山のベストコンディションのタイミングを見極め、信頼のおけるクルーと、前日から山へ入り、雪に埋まった山小屋を掘り出し、翌朝東壁の斜面を狙う。ウエアラブルカメラで撮影した自身の迫力ある目線の映像と、対面から撮影するカメラマン。それぞれの目線が融合し、最高の1本が映し出されている。
ぜひ、彼が発信する未開拓エリアの貴重なムービーをチェックしてもらいたい。
FREERUN12/27発売号では、CHOOSE THE BEST LINEと題した、地形やラインについての特集を掲載している。様々なライダーに取材を実施し、ライダーがどうラインを選択しているのかなどを紹介。その特集でも中尾 MASAI 正明のラインや地形についての考え方にフォーカスしているので、こちらもあわせてチェックしてもらいたい。
こちら↓は、昨年2016年に公開された同じ大山の振り子沢の映像。見応えたっぷりの映像なので、あわせてチェック!