China Syndrome

こんにちわCAPです。いきなりですが…CAPかなり中国好きなんです。初めて中国に行ったのは今から8~9年程前。まだスノー発展途上の中国で当時在籍していたアルツ磐梯が誇るパークを設置しようという今考えたらかなり無謀なプロジェクトを邁進していました。あれから8年。北京の何が変わったか…ここ2ヶ月程で2回行ってる北京から中国の今を勝手に紹介します。

IMG_7127↑↑CAPの冬のお仕事は福島会津エリアにインバンズのお客様をどう呼ぶか?です。その一貫として中国の有名なNITROライダーであるWong Lei(王磊)を誘致してツアーを造成しました。Wong Leiは中国で一番最初にプロライダーとして活動を始めた言わばレジェンドでして、彼と同じくNITROのスーパースターであるEero Ettalaも合流という誠に豪華なツアーを造成してみました。しかしWong Lei以降中国には目立ったライダー(オリンピック選手以外という意味の…)が出現していません。市場の急成長に”人”がついてこれない程の加速度で進んでるのかもしれません。

IMG_7164↑↑人(=ソフト)以外のハードは加速度的な市場成長と共に爆進しております。すでに中国国産のボードメーカーや圧雪車メーカー、降雪機からリフトまで欧米のそれと近いクオリティで席巻してるのです。そりゃ10億人以上いるわけでブレインも単純に日本の10倍。開発速度も10倍以上で進めれる。だからこそ良くも悪くも「コピー&ペースト」も10倍。スノー業界において、日本だけではなく欧米ですら脅威的もしくは既に通り越してる可能性すらあります。

IMG_7186↑↑CAPの大好きなサイゼリアも丸亀も当たり前のようん中国へ進出しております。中国自体、サービスそのものをクリエイトするよりは前述の「コピー&ペースト」が得意だと思いますので新規サービスの提案というのはまだまだビジネスチャンスがあるのでしょう。しかしそれが素晴らしいと判断されれば、10倍の速度「真似をされる」それが中国でもあります。ちなみに日本で299円のミラノ風ドリア。北京では190円程度。物価的には結構いい線の安さです。

IMG_7192↑↑ローリングカーペットスノー?30年程前に日本で導入されて気がつけば廃れてしまいましたが、なんせ中国は今や「ウインタースポーツ大国」政府は2022年の冬季北京オリンピックに向けてウインタースポーツ人口を莫大に増やす計画です。その一貫としてスキー場やアイススケートリンクは乱立。しかし広大な中国の中で人口密集地は南方にも相当ありますからこのような「擬似体験」は需要があるのだと推測されます。スケートリンク擬似、カーリング擬似、スキー擬似。コピー&ペーストのお国柄なのか擬似がとても多いのも興味深いです。しかし未だサーフィン擬似まではいきついてないです。中国でも近い将来citywaveをやれるでしょうか?大都市圏なら相当爆発するかと思います。その仕事が来ればもちろん引き受けます。何故って?そりゃー中国が好きだからです。

続く

CAP

2005年から12年間。星野リゾートアルツ磐梯/裏磐梯猫魔スキー場のマーケティング責任者として、魅力開発、広報、営業、販促を統括。過去はBURTON SNOWBOARDの初心者専用ボード"LTR"の開発にも携わる。2017年5月より株式会社Sherpaに移りスノーを織り交ぜたインバウンズ誘客/集客コンサルタントを開始。引き続きFREERUNのライターも兼任。2018年7月からcitywave TOKYOのsenior adviserとしてアジア初の人工リバーサーフィン施設の運営責任者として従事。2019年6月よりスポーツファシリティマネジメントに移籍をしてより広範囲のアドバイザー業を開始。現在は福島のインバンウンズ集客最大化プロジェクトを進めつつ、シーズン中はオーストラリア メルボルンに本社があるmint tours(https://minttours.com)の専任ガイドとして日本の山を外国人に紹介している。 ------------------------ Twitter:@kei4cap Instagram:@kei4cap