地形フリークが集まった「MOUNTAIN WAVE×五竜バンクドスラローム」レポート

DSC02796毎年シーズン後半に白馬で開催されている地形セッションイベント「MOUNTAIN WAVE」が今年も4/6(土)~7(日)で開催された。このイベント独自のコンテスト「Tweak世界選手権」や、昨年に引き続き五竜バンクドスラロームも同日程内に開催。参加したユーザーは、地形&バンクドで春スノーボーディングをガッツリと満喫した2日間になった。早速その模様をお届けします。

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LIVE NATURALLY YONEがこのイベントをプロデュース。晴天となった土曜日、自身もMCで会場を盛り上げる

LIVE NATURALLYパーク+特設スパインで地形セッション

このMOUNTAIN WAVEは、スノー、サーフ、スケートカルチャーを融合させたフィルムプロダクション「LIVE NATURALLY」のフィルマーYONE氏がイベントをプロデュースしている。今シーズンは白馬五竜で彼が手がける人工地形パークが常設され注目を集めていた。

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これが今シーズン五竜に常設されたLIVE NATURALLYパーク
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このスパインはこのイベントのために新たに造成された
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土曜日はスプリングセッション日和。地形パークを美しいラインで流しスパインでも魅せる藤田一茂

 今年のイベントは、その常設された地形パークに特設スパインを新たに加え、土曜日には終日パークセッションが行われた。この週末も全国各地で様々なイベントや大会が開催され、春イベントのピーク時期を迎えていたが、ここ五竜に集まった参加者はかなりの地形フリークたち。白馬ローカルの247こと仁科正史をはじめ、HACHIクルーの北江正輝、小林優太、山崎恵太、山下 龍や、マルコス、GENTEMSTICKから丸山隼人、藤田一茂、五十嵐 黎、GREEN CLOTHING田口氏、吉野康人、中山二郎、伊藤直樹などなど、白馬・長野エリアを代表する多くのライダーやローカルなが集まっていた。
時折突風が吹くコンディションではあったが、丸1日天気は良く、春のザラメ雪でのライディングが最高に気持ち良い。このイベントの魅力は、ガチガチの大会ではなく春の陽気な天候の中で、ヨコノリらしいゆる~いFUNセッション。大人から若手&キッズまで多くのスノーボーダーが、ジェネレーションの壁を超えピュアにスノーボードセッションを楽しむ姿が印象的だった。

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大人からキッズまであらゆる世代が地形パークでセッションし楽しんだ

昼になるとメインアイテムのスパインで、「Tweak世界選手権」を開催。自主エントリー&YONE氏から強引エントリーをさせられたライダーたちが加わり、参加者は約55名。ひとり1本の本気勝負!一人ひとり個性が異なる様々なスタイルのトゥイークが披露され、これからの活躍が期待される若手、前田リオンが見事チャンプに輝いた。その後も参加者たちはそのスパインをハイクしながら、ジャンプセッションに夢中になったのは言うまでもない。

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Tweak世界選手権で見事優勝した前田リオン
前田リオン
豪華商品と称号をGET!
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スタイル全開のトゥイークを魅せる今野 昇
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それぞれの個性が滲み出るトゥイーク。吉野あさひ
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大町より、現役ライダーでありフォトグラファーのHOLYも攻めのトゥイーク
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オリジナルなスタイルを持つHACHIの山崎恵太も魅せる
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こちらもHACHIの北江正輝。アグレッシブなスタイル
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GREEN CLOTHING田口氏も丸一日ジャンプセッション
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中山二郎も激渋スタイルで会場を沸かす

 

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全国各地から多くの参加者が集まったバンクドスラローム
バンクを踏んだもん勝ちの五竜バンクド

翌日は、昨年からこのMOUNTAIN WAVEに加わった五竜バンクドスラロームが開催された。今シーズン天神バンクドのマスタークラスで2位のリザルトを残したYONE氏を中心に、地形パーク横にバンクドコースを設置。今年はリズミカルなバランス良い間隔でしつこいくらいに何発もに連なるバンクが特徴のコースが完成していた。ゆるい傾斜のバーンにコースが作られているため、前半はパンピングしながら加速する必要がある。またコーナーによっては、バンクが長く “バンクボウル” のようなセクションも点在し、このバンクの長さが滑り手の踏みどころを惑わせてしまう癖もあった。中腹からはよりタイトな間隔でテンポ良くバンクが連なりスピードもついてくる。前半のセクションで加速するためにパンピングし、各コーナーのバンクでも踏まなくては高タイムが出せないため、スタートからゴールまで踏みすぎて滑り終えた後の足の疲労がヤバかった。でもそのバンクの間隔やサイズ感が絶妙で、傾斜もゆるいため全体的に攻めれる。いつまでも滑っていたいヨコノリ禁断症状が出てしまうほど面白く、とにかく気持ちいコースだった。

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バンクドコース空撮
バンクドコース空撮

出場クラスは、ジュニア、ヤング、マスター、スキー、オープン、スノースケートの6クラスに分かれ、ひとり2本を滑り高タイムで競うレギュレーション。1本目より2本目の方が雪もやや締まり、ほとんどの人が2本目で高タイムを出していた。

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レジェンドライダー竹内正則を父に持つヤングクラス2位の竹内悠貴
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親が子にアドバイスをおくる姿も。by 雪番長 塚田ファミリー
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ヤングクラスで見事優勝した吉野あさひ
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自分の滑走前には入念にWAXをかけるHACHIクルー
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男子オープン5位の山崎恵太。スムースなラインでバンクをクリア
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男子マスター2位の大江信行も豪快な滑りでバンクを攻める
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女子オープン6位の佐々木 智恵子(MOSS)。スピーディーにバンクを攻めたが、惜しくも2本目の後半バンクで加速しすぎてDQしてしまった
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女子オープンクラスで優勝した佐藤夏生。バンクのRを最大限に活かして加速するあたりがさすが
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絶妙なラインどりとパンピング、ライディングスキルで見事オープン男子優勝を果たした五十嵐 黎
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主催者の立場でマスタークラス1位を勝ち取ったYONE
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スノースケートクラス2位のマルコス。まるでスノーボードばりのスピードでバンクをクリアする

土曜日の地形パークセッションから始まり、夜にはゲレンデ近くにあるTracks barでフリーパーティー、日曜日はバンクドと、とにかく最高に楽しい春の2日間となった。このイベントに参加したことのない人は、ぜひ来年は参加をオススメしたい。きっと春スノーボーディングの魅力をもっともっと知れるはず!

五竜バンクドスラロームリザルトはこちら
▼表彰式写真