鬼塚雅インタビュー

数シーズン前から飛躍的にレベルアップしてきた鬼塚雅。インターナショナルのTOPライダーと同じ舞台で戦える日本人ライダーとして現時点ではNo1のライダーではないだろうか。しかも高校生として勉学の両立も行いながらスノーボードをしている日々だ。前からスキー場や大会で顔を会わす機会が多かったが、今回落ち着いてインタビューを行う事ができた。

(インタビューは2014 BURTON HIGH FIVES前に行われた)

1)去年かなり海外の転戦で忙しく動いていたと思いますが、終わってみて如何ですか?

とくにソチオリンピック後のUS OPENが私の中では印象的でした。US OPENは6StarでUS OPENの決勝に残れたのは初めてだし、決勝の周りのメンバーも凄いライダーばかりだったので。結果自分の滑りは満足ではなかったのですが、4位を獲得できました。またEURO OPENでも2位も獲得できたので結果的には良いシーズンだったかな?と思います。

2)海外の大きな大会の決勝に残るメンバーと自分を比べて、実力の隔たりがあると思いますか?

もう少しだな、というのを実感しています。今現在Jaime Andersonがダントツで、その下に世界で10名位のライダーが肩を並べている、という印象です。その10人の中に自分がいる、と大会で競い合う度に肌で実感しています。

2012年時点でもかなりのレベルでトップライダー達に迫っていた
2012年時点でもかなりのレベルでトップライダー達に迫っていた

3)ここ数年Womensライダーのレベルアップが著しいと思いますが、今自分が一番伸ばさなくてはいけないと思う部分はどこですか?

今は新しい技の取得と転ばないという意味での安定感にターゲットを絞っています。技はフラットスピン回転数を増やす練習をして、900の2方向の練習をしています。実はすでにCab Doublecork900もいい確率でメイクしています。

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写真提供:BURTON

4)海外のライダーはウエアーを着ててわかりにくいですがじつは結構がっしりとした体系がアドバンテージだったりすると思いますが、まだ15歳で成長過程という段階で体力という部分で、海外ライダーに対してのディスアドバンテージだと思いますか?

じつは4月からの3ヶ月で会う人みんなに「筋肉もついた良い体系になってきたね」と言われるんです(笑
筋トレもしてるのでそのおかげで体重も一緒に増えてきたという感じですし、ライディングにも確実に現れてきています。

2012 BURTON HIGH FIVES
2012 BURTON HIGH FIVES

5)目指すスノーボーディングのスタイルはありますか?

スタイルを出す事も大事だと思っていますが、それよりもまず大会に勝つ、という事を目標としています。ですので勝てる為のトリックが必要だと思います。あと常に体調管理に気をつけています。実は毎朝ラジオ体操をしているんです。
大会の前にも必ずやりますし、観客の前でもやるので変な風に見られたりもしますけど(笑
大会中のライダー達は見て見ぬ振りしたりしてますね。ラジオ体操は一昨年位からずっと続けています。
この間は小さい子達がいる所で一人でラジオ体操していて、ふと気になって後ろを振り向いたらたくさんの子供達が後ろで私のラジオ体操を真似してました(笑

6)先シーズンは結構大怪我をしたと思いますが

そうですね。鎖骨、左手首を骨折しました。しかし左手首を折った時は一週間後にワールドカップに出場しましたけ。オリンピックの出場権をかけて一生懸命頑張っていましたけど、その中での怪我というのは正直辛かったです。

写真提供:BURTON
写真提供:BURTON

7)海外の転戦が多いと思いますが、その中で印象に残っているスキー場や国はありますか?

チリですね。チリはパークはまあまあだったんですが、凄い大きなエリアでフリーランができるんです。その大きさに感動してとても楽しかったです。チリではWorld Rookieを含めた3つの大会で優勝する事もできたので、そういう意味でも印象に残っています。
あとはコロラドエリアはリゾートという雰囲気とパークが素晴しいので大好きです。


8)海外生活してて大変だな、と思う事はありますか?

海外の電車の乗り継ぎが大変だったり、海外滞在中の勉強とか、英語が大変です。でも日本の家族との連絡はAppleのiPad miniがあるので全然問題ないです。日本食は持っていける範囲だけ毎回持っていってます。海外の大会参戦中は仲の良いシルビア・ミュッターミュラー、クリスティーヌ・イジーやクロエ・キムと一緒にいたりするので大変な時でも楽しく居られる事も多いです。

9)7歳からBurton Snowboardsからスポンサーを受けていると思いますが、ギアは何を使用していますか?

スノーボードはScoutを使用していますが、キッカーの着地がとても上手くしやすいんです。今はこの板の方が非常に乗りやすいです。フレックスはミドルフレックスぐらいで、149cmぐらいを使用しています。ブーツはSupremeですね。このブーツのフィット感とサポート感を味わうと他のブーツは履けないと思ってしまう位調子がいいです。バインディングもLexaを長年愛用しています。
ウエアーもBURTONですが、機能性が良くて、レイヤリングもしっかりと考えられているので、温かさに優れ、かつ動きやすくておしゃれで可愛いのが好きな理由の一つです。
BURTONのギアは本当にクオリティが良いと思いますし、なによりアメリカ本社や日本のBURTONの人達が良い人ばかりです!

写真提供:BURTON
写真提供:BURTON

9)去年の12月に日本スキー場開発株式会社(NSD)とスポンサー契約を発表しましたが、実際に何処のスキー場が好きですか?

鹿島槍と八方尾根スキー場が楽しかったです。壁や法面が多く、地形が非常に面白いんです。あまり日本に無いような変化に富んだ地形で、楽しく滑ることができるんです。白馬の雰囲気もとても好きなのでまた今シーズンもちょくちょく行くと思います。

日本スキー場開発株式会社(NSD)にて
日本スキー場開発株式会社(NSD)にて

10)今シーズンの活動予定は?

9月のBURTON HIGH FIVES、Dew Tour、世界選手権、Euro OPEN, US OPENには出たいと思います。国内では全日本選手権にも出たいですね。その合間に日本に帰国して、学校に通ったり、ですね。できるだけ勉学との両立を目指してます。
今シーズンの終わりにやることをやりきって笑顔でいたいですね!

写真提供:BURTON  (Phil Ericson)
写真提供:BURTON (Phil Ericson)

このインタビュー後にBURTON HIGH FIVESで見事2位という成績を残した鬼塚雅。
引き続き彼女の今後の活躍に期待したい。

Interview and Edit by
Credit_Kazu(7)

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