究極進化で遊びの幅が広がった眞空雪板等の代表モデル・THE SAMURAI

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ストーリーが進むにつれて主人公となるキャラクターが強くなるのは、国民的アニメや人気ゲームでは王道の展開だ。さらに話が進行すると、成長した主人公を打ち負かす新たな敵キャラクターが登場することも少なくない。その後、主人公は修行をしたり、パワーアップアイテムを使うなどして、さらなる進化を遂げる。進化系からの進化、つまり究極進化した状態だ。そして、それまでは不可能だった必殺技や魔法が使えるようになり、一度は圧倒されていた敵キャラを凌駕するようになる。
眞空雪板等のフラッグシップモデルである「侍」も、このような究極進化がなされることとなった。もちろん、これまでも常に細かなアップデートは繰り返されてきたが、来シーズン、いよいよフルモデルチェンジされ、その名も「THE SAMURAI」と改められることになったのだ。その背景には、パークアイテムの複雑化や遊び方の多様化といったことが挙げられるだろう。昔に比べるとギアに求められる性能も、より細かく、よりディープになっている現在のシーンにおいて、たとえトップセールスを誇るブランドの代表モデルでも、時代遅れにならないためには新たな力が必要だった。
では、「侍」から進化したのは、どこか。もっとも注目すべきは、以前は通常のキャンバー構造だったのに対し、「THE SAMURAI」はハイブリッドキャンバー構造を採用した点である。ボードセンターはキャンバーだが、ノーズとテールには緩いロッカーが取り入れられたことによって、キレのあるターンや力強いオーリーを生み出すパワーはそのままに、エッジがアイテムや雪面に引っ掛かりにくく、ジブやグラトリでの取り回しのよさが大幅にアップ。さらに、特に有効エッジが短くなったことで、今まで以上に小回りが利くボードに仕上がっている点も見逃せない。これまではスルーせざるを得なかった地形も、細かなターンを刻むことでヒットできるようになったのである。もちろん、ロッカーのデメリットである部分を補う工夫も施されている。ボード内部にカーボンを効果的に配置してトーションやチップの抜けをコントロールしたり、芯材にしなやかなフレックスと力強い反発力のあるポプラとバンブーを併用する、といった具合だ。反発、安定、粘り、キレ、取り回し……といった相反するような要素を同時に手に入れることに成功した「THE SAMURAI」。これに乗ればフリーライドもパークライドも上手くなる。いや、上手くならないわけがない。そして、きっと乗り手自身を究極進化させてくれることだろう。

THE SAMURAI
Size: 146、150、152、155cm
Price: ¥61,000


ハイブリッドキャンバー

実際の写真でハイブリッドキャンバーを確認してみよう
実際の写真でハイブリッドキャンバーを確認してみよう。エッジングや反発力に秀でたキャンバー、ボードの操作性を高めつつも遊びのあるロッカー。これらの特性のいいとこどりをした構造がハイブリッドキャンバーだ

キャンバーとロッカーのいいとこどり

ハイブリッドキャンバーをイラストで理解しよう。どこにキャンバーがあり、どこがロッカーになっているかがわかる
ハイブリッドキャンバーをイラストで理解しよう。どこにキャンバーがあり、どこがロッカーになっているかがわかる

 

ボード構造

芯材にはしなやかなフレックスの中に反発力がUPする「POPLAR+BAMBOO」を使用し、独自の視点で配置されたカーボンリボンはトーションを損なうことなく反発・安定感・粘りを実現している。ロッカーのルーズさを補うためのカーボン補強位置もしっかりチェックしておこう
芯材にはしなやかなフレックスの中に反発力がUPする「POPLAR+BAMBOO」を使用し、独自の視点で配置されたカーボンリボンはトーションを損なうことなく反発・安定感・粘りを実現している。ロッカーのルーズさを補うためのカーボン補強位置もしっかりチェックしておこう

 

ソールグラフィック

カラーは、赤、青、白から選ぶことができる。レングスやスペックに関しては、カラーが異なっても変わらない
カラーは、赤、青、白から選ぶことができる。レングスやスペックに関しては、カラーが異なっても変わらない

眞空雪板等 18/19 OTHER TOPICS
*以下のTOPICSは今後随時UPしていきます。

鈴木 伯のシグネチャーモデル「HUK」

「SHOUKI」があれば最新グラトリシーンについていける

エントリー層を上達させる「FUUMA」の実力

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