Hokkaido Powder Belt 4
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2314123493~55実は結構スピードをつけられる斜面もあるし、それでいて広いから大きなターンもできるっていう印象。それに、今回ありえないくらいの雪煙が上がっていたよね。これは北海道でも滅多に滑れないトマム特有のドライな雪質だったなって。しかも晴れてとにかく寒かったし、3 月というこの時期に極上のパウダーに恵まれたと思う」 こうウエさんが話すように、とにかく雪質が最高だった。過去様々なエリアのパウダーを滑ってきたが、冗談抜きに過去 1 を更新するほどのドライパウダーだったと思う。ジュニアは、キャットツアーの魅力と、このエリアの雪質についてこう続ける。「今回のキャットは 1 番いいコンディションだったかもしれない。しかも、あれがザ・トマムっていうとにかく軽い雪質ですよね。サラサラで雪がくっつかないっていう。それゆえにこのエリアは風でガラッと状況が変わる場所でもあるんです。昨日までは南面に腰ぐらいの雪があったのに、一晩吹いた風で、そこがもうアイスバーンに変わることもあるくらいな…。本当に結構な雪が風で動くんで、どこに溜まっているかが重要みたいな。特に木がない斜面を滑るなら、そこを意識していかないとダメなほど。その点、ガイドしてくれるトマムのスタッフさんが、その日のベストな場所を選んでくれるから、ありがたかったですよね」 過去の取材で、トマムのキャットツアーがどのように滑る斜面を選んでいるのか聞いたことがある。それに対しガイドの玉井さんは、「その日のコンディションや雪の付き方でどこを滑るのがベストかを判断し、その斜面のピークに向かいます。1回の降雪で、キャットツアーを 3 日間くらい連続で続けられるほどの斜面バリエーションがここにはあるんです」と答えていた。時間をかけながらルート開拓をしてきたトマムのキャットツアー、限られたメンバーだけが大自然の中で贅沢なスノーボーディングを体験できる、これがこのツアーの魅力なのだろう。翌朝目覚めると、ホテルの部屋の窓から太陽の光が差し込んでいる。トマム周辺に雪を降らせた低気圧がちょうど抜けていくタイミングなのか、風はまだやや吹いているが晴れが優勢している。朝食を済ませたメンバーは足早に準備を済ませ、期待を膨らませながらホテルを出発した。 トマムの「狩振岳 CAT ツアー」は、スキー場から車で 20 分ほど移動した狩振岳エリアで楽しむガイド付きのバックカントリーツアー。限定人数で雪上車(キャット)に乗り込み、一気に山のピークまで登っていくと、目の前には変化に富んだ地形とノートラックバーンが現れ、その山一帯を 1 日に何本も滑ることができるというもの。この日は CAR DANCHI メンバーの貸切で撮影がスタートし、キャットツアーの責任者である玉井さんをはじめ、滑りの経験豊かなスタッフさんアテンドの元、この日も素晴らしい斜面が広がる場所に連れて行ってもらった。「さぁ、誰が一番に滑る?」ここはフェアに滑る順番をじゃんけんで決めることになったようで、見事シャークボーイがファーストで滑ることに決定!ちょうどその頃、空を見上げるとスカイブルーの空が広がっている。『ドロップ !!』の合図で滑り出すと、まさに粉雪という表現にふさわしい極上のドライパウダーを舞上げ、ノートラックのオープンバーンにラインを描いていった。 その後もひとりひとり滑るラインを変えながら他のメンバーもドロップしていく。このキャットツアー、1 つのルートで全員が被らず無数のラインを選んで滑れることが凄い…、ここでもキャットツアーのポテンシャルに驚かされる。そして、滑り終えたメンバーたち全員から満面の笑顔が溢れている。「ありがとうございます~!」と、みんなが声を揃える。「狩振エリアはバラエティに富んだ地形があるって感じだね。沢っぽいのもあるし、上はオープンだけど下はツリーも多くて滑る距離も長いっていう。斜面が緩いって言う人もいるけど、!? CATツアー」は、2025年1名128:2016:00で、定員クスした表情 した様子 内で滑る準備をするウエさん にピークに到着。キャットから出ると山のコンディションの良さに自然と笑みが溢れるメンバーたち 118月月74,800名。満象。詳しくは066キャビン内はヒーターがあるので暖かく快適。シャークボーイはリラッミノッチは準備万端。これから滑るパウダーにワクワクキャット(雪上車)のキャビン会話を楽しんでいるうちにあっという間もうそろそろピークに到着かトマムの「狩振岳日~日(期間中の土曜日、日曜日)に開催される。料金は円(税込)※ランチ付き。移動時間を含む歳以上で、あらゆる場所・雪面状況でも滑走、制御ができる人が対20 www.snowtomamu.jp にて。要事前予約極上のドライパウダーに恵まれたトマムキャット

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