13124423最 終 日 の 早 朝、お 世 話 に な っ た ト マ ム に 別 れ を 告 げ、本 来 の CAR DANCHI とも言えるスタイルで、各々の車を大雪山方面へと走らせた。途中、十勝岳エリアもチェックするが、ガスっていて状況が掴めない模様。あまり良いコンディションは見込めないと判断して、一同は旭岳を目指した。 旭岳の駐車場に到着すると、ここもしっかりガスっている…。しかし駐車場でもスネ程度の積雪があった。せっかく来たからということで回数券を購入し、ロープウェイで標高 1,600m にある姿見駅まで登っていくと、上部はさらに濃いガスで視界はほぼ 0 状態…。だが、吹き溜まっている場所でヒザ~モモ程度のパウダーがある、さすが懐の広い旭岳だ…。慎重にロープウェイの中腹あたりまでゆっくり滑って行くと視界もやや回復し、ここで数本だけ撮影をして、最後は安全にコース内を FUN にトレインセッションして今回の撮影を締めくくった。 最終日こそ良いコンディションではなかったが、今回の撮影は前日までのトマムが大当たりだっただけに大成功と言っていいだろう。 トマムから十勝、富良野、旭岳、黒岳まで、北海道の中央部の南北約200 キロに渡り広がるエリアだからこそ、またしても 3 月というこの時期に見事パウダーを当てることができた。 では、最後に恒例のパウダーベルトの魅力について 3 人に聞いてみたいと思う。まずはこのエリアの虜となったジュニアはこう魅力を話してくれた。「トマムや富良野エリアは、ゲレンデもずっと冷えてるから、バーンも冷凍保存され続けることでピステンバーンがいいんですよね。変な硬さにならないで、ずっとエッジが噛むバーン。降った後だったらちょっと潜るパウダーに近い感覚になるのも特徴で、カービング好きな人には最高だと思いますよ。大雪山に関しては、とにかく軽い雪がめちゃくちゃ降ってドン深になっちゃうくらい。あれは多分日本でもこのエリアしかないと思いますね。ただ、深いけど軽すぎるからボードが底あたりしてしまって、パウダーの中でも 1 番難しいコンディションだった072りする。その代わり、底当たりのないところに行けば、すごく操作が簡単なレールワークに何の抵抗もない空気に近いようなパウダーライドを味わえる。そんなときは板の浮力も必要になってくるので、板のチョイスも考えながら楽しんでもらいたいですね」 そして自身が乗るボードはパウダーベルトとゆかりがあるというミノッチも、このエリアの魅力を教えてくれた。「僕が乗っている『MOSIRITA SNOWBOARD』はハンドクラフトのボードなんですけど、それこそカムイスキーリンクスのコース管理の間伐材を使ったモデルもあるんです。それで縁があってシーズンに何回か滑りに行ったりしてます。あそこもコースバリエーションが豊富で、幅もあってスピードも感じられる気持ち良いスキー場です。大雪山連峰はこの時期にパウダーとか、常に予想を超えてくるっていう。ワンシーズンに必ず立ち寄りたいエリアですよね」 今まで北海道の様々なエリアを滑り込んできたウエさんも、パウダーベルトはスノーボーディングの醍醐味が凝縮された場所だと話す。「このエリアを動いていれば必ずいい雪に巡り会える。それにスノーボードの楽しみ方の幅が広いエリアでもあるよね。標高の高い大自然の中でドーンっていうアルパインも行けるし、大小様々なゲレンデがあるのも魅力。そういう懐が広い分、今はガイドとか色々な環境も整ってるから自分次第で楽しみを必ず見つけられる場所なんだと思う。今回このエリアに、昔から知ってる CAR DANCHI メンバーで集まって一緒に交われたっていうのが 1 番良かったね。日々みんな成長してんだな、みたいな」 こ う し て 今 回 も 大 成 功 を 収 め た 北 海 道 パ ウ ダ ー ベ ル ト × CAR DANCHI の撮影。雑誌が発売される頃にはいよいよ今シーズンのスタートも秒読み段階になっている。はたして今年はどんな冬になるのか?今号の特集テーマでもある『Go and Enjoy, JAPOW!』最高の雪を求めて、ぜひパウダーベルトへ旅に出よう!PowderBelt in HokkaidoCAR DANCHI=車スタイルで大雪山を目指す 今日はどの板にしようかチェックアウトを済ませ、ここからは通常のアは、外に出て積雪チェックをするとスネ近く積もっていた 渋いピックアップトラックが愛車のシャークボーイ 色々なギアと遊び道具が詰め込まれたウエさんの車内? 旭岳の駐車場に到着したジュニラストは旭岳。そしてなぜパウダーベルトは凄いのか?
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