Powder055OMO7旭川のロビーラウンジ「OMOベース」では滑り手同士がコミュニケーションをとれる空間が広がる。ふたりはホテルの日記帳に旅の思い出を書きながら盛り上がる星野リゾート トマム・OMO7旭川を繋ぐ北海道パウダーベルトトリップ内陸性気候がもたらすディープなドライパウダー北海道パウダーベルトの旅、次の目的地は富良野エリア。トマムで味わってしまった快適すぎるリゾート気分がなかなか抜けきれないなか、トマムから車で約90分の道のりを経て富良野スキー場へ到着した。この頃になるとようやく次の寒気が入り出し、北海道らしい寒さが戻り、少しずつ雪が降り出してきた。 富良野スキー場は、大きく「富良野ZONE」と「北の峰ZONE」エリアに分かれ、それぞれにロープウェイとゴンドラがあるビックゲレンデだ。バラエティ豊かな地形と内陸性気候がもたらすドライパウダーが魅力で、コース管理区域外のバックカントリーへのアクセスポイントも存在する。もちろんゲート外で滑る際はBCギアと知識が必要である。このエリアに15年以上住み続けた山内のバッチリなアテンドのもと、さっそく降り積もったパウダーを滑り倒した。「富良野スキー場は、回転も良く距離も長くてスケール感も大きい方だと思います。風が吹くことが多いんですけど、ちょっと行った場所にはシュートもあって地形も面白い。このあたりのエリアは、大雪山や富良野岳、十勝岳とかい街と雪山の距離感が近く、アフタースノーも楽しめる旭川旅の後半は、北海道第2の都市「旭川」の街の中心地に位置する「OMO7旭川 by 星野リゾート」がベースになった。この冬に4シーズン目を迎えるリーズナブルな都市型ステイホテルなのだが、一般的なビジネスホテルとは全く違う。滑り手たちがアフタースノーで交流できる「SNOW BUMラウンジ」には、30種類のスノーWAXをかけられる「WAX BAR」があったり、その日のベストなスキー場へ朝イチ送迎してくれるサービスなど、滞在中のスノーボーダーのテンションを上げる新サービスをいくつも展開しているのだ。また旭川と言えば、歓楽街「3・6街(サンロク街)」をはじめ、街には約2,000店以上の飲食店が軒を連ね、上質な山海の幸や、 い山がたくさんあって、滑る場所もいっぱいあるんで飽きないですよね。雪も良くて、温泉もあって気持ちいい場所です。大雪山や周りの山も標高が高くて内陸だから、海からの湿気がその手前でグラデーションしてどんどん落ちていくんですよ。だから雪質がよりドライになっていくっていう。ハイシーズンは降りすぎて深すぎる時が多いですけど、ディープパウダーを食うんだったらこっちかもしれないですね」 山内が言うように、このエリアにはたくさんの魅力が詰まっているのだろう。東川町に住む中川も時折このあたりの山岳エリアを滑るようだ。「こっちもいい山と斜面があるよね。十勝岳、美瑛岳、オプタテシケ山… いわゆる十勝連峰って言われるやつがすぐ近くにあって、バックカントリーでしか入れない滑り手に人気がある場所。そこからさらに北上すると旭川エリアが広がってくる」 僕たちは富良野から北へ車をさらに1時間ほど走らせ、北海道第2の都市が広がる旭川エリアへ向かった。旭川ラーメン、ノスタルジックな居酒屋など、夜の街を楽しめるのも魅力だろう。OMO7旭川では、そうした人気店を独自の視点でアテンドするサービスも展開しているから面白い。 旭川空港から市内へは車で30分以内で到着でき、しかも飛行機の就航率は驚異の99.7%を誇るので、降雪で到着できず路頭に迷う心配も要らない。街から旭岳までは1時間、カムイスキーリンクスやキャンモア・スキービレッジ、ぴっぷスキー場までは約30分。サンタプレゼントパークにいたっては約15分で到着できる。このように、街と雪山が密接し合い、それでいて道外からのアクセスも抜群。まさに昨今注目が集まるエリアだと言える。富良野盆地を見下ろす富良野スキー場からの眺め。晴れた日は富良野岳や十勝岳も真正面に見えるホームマウンテンのひとつ富良野スキー場をバッチリアテンドしてくれた山内ビュッフェスタイルの美味しい朝食を食べながら、当日のスケジュールを話し合ったホテルには、ゲレンデの積雪や天候などの最新情報が表示され、30種類のスノーワックスを選んでかけられる「WAX BAR」もある
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