Memories of Winter3 冬の思い出3

今シーズンはいろいろあって、気持ち的にも落ち込み、なかなかアップできなかった記事もあるので

まとめてあっぷします!なかなか触れられなかった恭太君との出会いについても初めて書きました。

やはり、心の内に溜めすぎてると、なかなか前に進めないから、

今シーズンの白馬の思い出と共に書き綴らせてもらいました。

私は世界のいろんな山を滑ってきたけど、その中でも一番大好きなのは、長野県白馬村。

ここには世界に匹敵する山がある。

そしてパーティー文化、国際交流文化も海外なみだ。

何よりもここをベースとしているライダーや仲間たちが素晴らしい。

私は年に数回はこの白馬を訪れ始めてもう10年になるけど、毎年好きになっている。

だから去年のShredding Girlsのイベントも白馬を選んで、去年からは白馬をベースにして滑っている。

今シーズンは

3月の終わりに白馬のローカルの女の子が主催しているスケバンNightに参加したり。。。♡

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女の子のパワーってすごい!っていうか皆お酒が強い。。。笑

さすがスケバンNightだぜ…

そして、白馬ローカルの小松五郎プロのプロデュースイベント”Dreaming”

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面白い地形で、自分のラインやスタイルをみせつけるセッション。

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去年のShredding Girlsの優勝者の川崎ちえこちゃんとパチリ☆

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いろんなライダーが集まり、特に山が好きな熟練ライダーが多かったので、

技も渋めで見ていて勉強になったし。

ここで8Hachiのメンバーからのお知らせ。

4月4日に”RIDE WITH KYOTA”という恭太君のメモリアルイベントをするという告知。

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8メンバーは恭太君を合わせて4人だったけど、3人になった今でも恭太君の分まで頑張ろうとしている3人。

私はずっと応援するよ!

白馬のほかには長野の志賀高原でバックカントリーをしたり、久々にストリートもやりました。

ウィンドリップでできたロードギャップ。。。

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もう、バックカントリーメインだからやる気はなかったんだけど

これを見たとき、「怖い!」って思った。

怖いからだけで引き下がりたくない。怖いと思うから尚更挑戦しようと思った。

恭太君がいなくなってからの心境の変化だった。

胸の奥に秘めた悲しみと辛さは自分の限界を超える原動力になる。

パークと違い、ナチュラルはテクニカルだ。

このギャップのアプローチからは一切ジャンプは見えなかった。

しかもアプローチラインはガタガタで木が出ているのをジャンプしながらフルスピードで突っ込むしかなかった。

何度かトライしたお陰で良い写真も残せた。

そのあと、アメリカのGNUライダーのForrestやSignalライダー達と合流した!

ルーカスマグーンや堀井優作君たちと。

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彼らはストリートメインなので白馬ではなく、長野の飯山市をベースにしていた。

皆でカラオケ行ったり。

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そしてこのメンバーも恭太君のメモリアルパーティーに参加してくれることに!

世界のトップライダーが恭太君の追悼パーティーに集まってくれるなんて、さすがだね!

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白馬について、上田ユキエちゃんが息子のトラちゃんと白馬に来てくれた!

ユキエちゃんと会うのは久々だったけど、久しぶりって感じない不思議な感覚だったなぁ。

一緒に山神にご飯を食べに行くと、、、、、

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山神にユキエちゃんと私の共通の友達のTASUKUがいて、

そのTASUKUが開いているページがなんと。。。!!!

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私とユキエちゃんが雑誌の同じページに写っているものだった笑!

15年前くらいの立山での撮影のだった。

メンバーは上田ユキエ、三宅陽子、山越知子、水上真里。

私にとってこの3人と行けるなんて夢のような撮影だったのを覚えてる。

まだ駆け出しの私と、業界の揺るがぬ重鎮の3人と一緒だったから終始緊張していたし、

3人に認められたい!とおもって頑張っていた懐かしい時代も思い出した。

絶妙なタイミング。初心を忘れず、突き進めというメッセージだと思った。

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そのあと、Signal teamの部屋へいき、ライダー達に恭太君の形見のSignalキャップにいろいろ描いてもらった。

彼が一番滑りたいメンバーはこのsignalのインターナショナルライダーだっただろうから。

私はGNUのライダーだからSignalのキャップはかぶれないから

リタッチしてもらえたからかぶれるけど、Fuck Yeahって書かれちゃって。。。ちょっとファンキーになりすぎたけど笑

メモリアルパーティーにはたくさん人が来てくれていた。

恭太君のムービーみて改めてものすごいスキルを持ったライダーを私たちは失ってしまったんだと痛感した。

中でも皆が歓声を上げたのはラィディングももちろんだけど、

スケートボードのシーンで、追い撮り(追いかけながらの至近距離での撮影)のときに、

どんどんカッコいい技を決めていって、全てメイクし終わった後に

本当に嬉しそうな垂れ目になるくらいの笑顔が映った瞬間。。。

「あぁー!!」ってみんなが叫んだ。。。わたしも。。。

そのくらい最高の笑顔で、それを見た後はみんな泣き始めた。。。わたしも。。。

もうあの笑顔は見れないんだという現実を突き付けられた感じで。

ラィディングもすごいけど、笑顔で歓声が上がるなんて、恭太君、本当にみんなに愛されていて幸せだったね。

素敵な人生だったんだね。

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このSignalのキャップは去年恭太君のお気に入りで毎日かぶっていたもの。

去年は恭太君の家で数か月ほどGNUのForrest Burkiと3人で住んでいたから、

毎日一緒に滑って、ご飯食べて、温泉入って、夜は友達と飲みに行ったりして、

仲良くて家族のような関係だったね。

恭太君には頑張ってもらって、どんどん世界に出て行って活躍してほしいって思っていたよ。

だって、本当に上手くて、少しだけ要領が良くなればもっと上に行けるのに、

何ていうか。。。昭和の日本男児で不器用で。。。

そこが良いところだったんだけどね。

大事にしていたこのキャップを忘れたときに

「真里ちゃん、預かっててよ。」って言われたまま、私は実家の島根県に持って帰って、

そのまま島根に置いたままで結局返しそびれちゃった大切な形見。

正直、なぜ恭太君が死ななければいけなかったのか、2か月経った今でも毎日考える。

誰が亡くなっても本当に人の死というのは辛いものなんだけど、

でも、それが恭太君だなんて。。。

改めて考えてみると恭太君、いつも私が頑張っていることを応援してくれたり、手伝ってくれたり、

たくさんほめて応援してくれていたなぁ。スノーボードもイベントも。

「写真が撮るのが上手だね、センスあるよ。」って褒めてくれたから、

「もっと褒めてよ笑」っていうと、

「真里ちゃんのいいところ?いっぱいあるよ。」って言ってそのあと、

めっちゃ早口で10個以上連続で挙げてくれて照れたのも覚えてるよ。

ただ、

「○○なところ、○○のところと、○○のところでしょ、肉付きが良いところ。」って

最後の「肉付きが良いところ」という言葉が面白すぎたおかげで、大笑いして、

その前に褒めてくれていたこと全部忘れちゃって残念なんだけどね。。。笑

出会う前の日の晩の事を私は今でも覚えている。

その夜も車泊で1人で寝ていたときにさみしくて、

「今まで一緒に滑ってきた女の子友達はみんな結婚しちゃったから、仲間がいなくて寂しいなぁ。。。

あーあ、ライダーの男友達が欲しいなぁ。。。

男の子と滑ったらうまくなれるし、山も頑張れるのになぁ。。。

仲良い男の子のライダー友達がほしいなぁ。。。」って半泣きで寝たんだよね。

そしたら次の日に恭太君と出会ったの。

けんけんのお店で雑誌を見ていたら、特集を組まれている白馬のライダー三宅恭太が出ていた。

そしたら、実物が、お店の奥から出てきたんだよね。

で、「初めまして。」ってなって

話をしていく中で「今Forrest Burkiと住んでいるんだけど、

そいつが怪我をしちゃってつまらなさそうにしているからメーカーの人に連れられて東京に行ったんですよ。

同じGNUの日本人ライダーで英語ペラペラの女の子を紹介してやるって言われて。

でも結局その子が東京にいなかったから白馬に戻ってきたみたいで。」

それを聞いて、

「あ、それ私だ!昨日メーカーさんから連絡があって

GNUのアメリカ人ライダーを紹介したいけど都内にいるの?って言われたんだー。凄い奇遇だね!」

「さっき皆、自分の家に戻ってきたみたいだから良かったら遊びにおいでよ。

自分の家はいろんなライダーやメーカーさんが泊まりに来る”Shred道場”だから、いつでもwelcomeだよ。」

遊びに行ってからはルームメイトになったよね。でも、滑りのスキルは違うからルームメイトだとしても

バラバラで滑るのかと思いきや次の日、

「真里ちゃん、今日どこで滑ろうかね?」って。

本当にそれからは毎日楽しかったよ。

恭太君の後を滑れるなんて、ラッキーだったなぁ。

一生の中でも忘れられない冬だった。

身近な仲間を亡くして、出会わなければこんなに人生で辛い思いをしなくて済んだんじゃないかなって

考えるくらい悲しくて辛くて時が経っても、メソメソと泣いちゃうけど、

こんなに辛い思いをしたとしてもどう考えてもやっぱり恭太君と出会いたかったって思うから出会いは必然だったんだね。。。

恭太君の死は大きすぎて、正直それと同様の何かを私は残りの人生で残していけるかどうかわからないけど、

でも、出会えたことで受け継いだ考えや学んだことは無駄にしないように、

精一杯思い切り人生を生き抜いて、いつかそっちの世界に行って会えた時に

「私もなかなかやるでしょ?!」って笑顔で会えるように、今まで以上に頑張ろうとおもってるよ。

本当に三宅恭太は出会ってから今もずっと救世主ヒーローだよ。

私に住む場所も与えてくれて、一緒に滑って、いろいろ教えてくれて、

白馬の男の子ライダーも紹介してくれて、優しくしてくれて、褒めてくれて

たくさん笑わかせてくれて、イベントも手伝ってくれて、良い思い出だけをたくさーん作って、、、、

で、いきなり二度と会えない遠くへ行っちゃうんだもん。

カッコつけすぎだって。恭太君。

沢山これから恩返しをしていきたかったのにな。。。。

まだ私、なにも恭太君に返せてないから

これからの人生で三宅恭太に出会えた最高にラッキーな水上真里を表現していくから天国で見守っていてね!!