DCスノーチームが世界中を旅しながら撮影した映像をリアルタイムで配信していくムービープロジェクト「TRANSITORS」。この冬、日本にも訪れ、北海道の雪山で極上のパウダーやナチュラルジャンプを披露し、この時のシーンはすでにSBN FREERUNで映像化し(記事はこちら)紹介され、大きな話題を集めた。
そのDCグローバルチームの中でも中心人物として存在感を出していたのがトースタイン・ホーグモ。コンテストシーンで数々のタイトルを獲得し、現在は映像制作を中心に活躍している。そんな彼に日本のこと、DCのスノーギアについてマイクを向けてみた。
Photo: Neil Hartmann

Q. トースタイン、日本にようこそ!簡単なプロフィールを教えて?
A. 僕はノルウェーの港町トロンハイム出身で、今は首都オスロで暮らしてるよ。夏は比較的涼しく、冬は寒く、11月~3月には雪も降るし、海が一部氷結する。以前、オスロと北海道の気候は似ているって聞いたことがあったよ。今はコンテストシーンでの活動を辞め、仲間とともにSHRED BOTSでのムービー製作に力を注いでいるんだ。

Q. トースタインはいつからDCチームで活動しているの?
A.今から約10シーズン前の2007年から。DCスノーチームに認められて嬉しかったのを覚えているよ。

Q. 長年DCを愛用してきたんだね。そんなDCを知り尽くすトースタインに今シーズンのスノーギアについて教えてくれる?まずはブーツについて?
A. SHUKSANを履くことが多いね。少し硬めに成型されていてBOA搭載なのでサポートもしっかりあるからバックカントリーでも使えてヘタることもなく長持ちする。あとすごく軽量で作られているのも魅力だね。カラーは赤×黒、黒の2色展開で自分は赤×黒を好んで履いてるよ。ちなみに足のサイズはUS10(28cm)。

BOOTS
SHUKSAN
◆Color:RARE Racing Red, BL0 Black
◆Size:25cm~29cm
◆Price:¥48,000
Photo: Andy Wright

Q. 板は何を使用しているの?
A. SPACE ECHO。キャンバーは6mmのローキャンバー仕様で材質は硬め。そのためパウダーではスピードに乗りやすく、ビッグエアーも対応でき、多様なランディングにしっかり耐えてくれるボードだね。形状はディレクショナルツインだからスイッチライディングの際もスムースなラインが刻めるんだ。フレックスはソフトなフィーリングで柔らか目かな。このボードはトラディショナルキャンバー使用でキャンバーのアーチ部分が短めで、キックもあるからパークでも乗り味は最高だよ。それとグラフィックはUK出身でカナダ・トロント在住アーティストの鬼才ポール・ジャクソンが施している。とても個性的なグラフィックでCoolだと思わない。

BOARD
SPACE ECHO
◆Color:MUL Multi
◆Size:154, 158
◆Price:¥60,000

Q. ウエアについても教えてくれる?
A. ジャケットはCOMPANY JKT。SympaTex仕様で45Kの防水性と軽量なところがポイント。ハイパフォーマンスでバックカントリーでも快適なモデルなんだ。モービルに乗って奥地へ行き、激しい天候や環境で長くスノーボーディングする際でもこのジャケットなら安心。カラーは1色展開でポケット数も多くあって小物収納にも困らない、僕のお気に入りの一着だね。

Q. パンツは?
A. パンツはNOMAD BIBを履いているよ。SympaTexとストレッチはいいコンボで気にいってる。BIBなのでパウダー時や降雪時でも雪の侵入は心配いらないしね。

WEAR JAKET
COMPANY JKT
◆Color:RQR0 Racing Red
◆Size:S, M, L
◆Price:¥46,000

WEAR PNATS
NOMAD BIB
◆Color:BL0 Black
◆Size:S, M, L
◆Price:¥38,000

Q. DCスノーチームについても教えて。
A. 活動をコンテストシーンからムービーに変えて、以前よりもチームでの行動が増えた。ボビーがチームマネージャーになって、ライダーのことやDCがどうあるべきか考え、チーム一丸となってお互いをサポートしあい、とてもいいチームになっている。イッカ(・バックストロム)や他のライダーも素晴らしいし、レディスライダー、若手ライダーも勢いがある。世界各国にライダーがいるからそれぞれの国の情報交換もスムースだしね。こうやって日本に来ることもできて素晴らしいポイントでライディングが楽しめ、何の問題もなく快適な時間を過ごせている。DCスノーチームは個性豊かなワールドワイドな素晴らしいチームだよ。

Q. 今後の活動についても教えて。
A. 近年はどのコンテストも同じようなコースレイアウトで、それがつまらなくなってしまって、コンテストの第一線から退いたんだ。そして違う側面に興味が沸き、バックカントリー映像には特にチカラを入れてる。今後はたくさんのプロジェクトで ”自分にしか出来ないこと” を 自分らしく表現、発信したいと強く思ってるんだ。

Photo: Andy Wright

Q. ドローンの撮影にこだわっているらしいね。
A. 前と違って今は時間にもゆとりが持てるようになり、撮影にも多くの時間を費やせるようになったんだ。その中でドローン撮影にはこだわっているかな。例えば、アップ系やダウン系の飛びをドローンで空撮すると今までに見えなかったものが映ったりするんだ。それもいろいろな角度でドローンを飛ばし、撮影を重ねる。今、撮り方、編集方法をあれこれ考えることが楽しくて、ハマっているんだ。

Q. 最後に日本のスノーボーダーへメッセージをお願い。
A. どんなスノーボーディングにインスパイアされて好きになったのか思い出してほしい。その原点はあなたが持っているとても大事な部分だから、SNSやうわべだけの情報に惑わされないでほしいかな。自分がやりたい、楽しいと思えるスノーボーディングをこれかもとことん貫いてほしいね。


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