2006 X-TRAIL in tokyo DOME

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本格的なシーズン到来を告げるイベントと言っても過言ではないX-TRAL JAMが今年もやってきた。今回は、トリノ五輪ハーフパイプのメダリストが3人もやってくるっていうから驚きだ。それを迎え撃つ日本人選手達も気合い入りまくり間違いなし!さてさてどんなドラマが生まれるか?

まずはクォーターパイプから!
日本人予選は、村上大輔、鈴木拓巳、中井孝治、村上史行、ライオ田原の順に5名が予選通過!大輔は二本目のフロント540をリップtoリップのビタメイク!縦回転系で高さ狙いの選手が多い中、きっちり横回転で決めてきた。
ライオもなんとか予選通過。今年もハイエスト狙ってるぞ!

準決勝はAグループ、Bグループに分かれてのJAMセッション。
Aグループでキレキレだったのは、村上大輔。Rにバッチリタイミングが合っているようだ。トラビスも徐々に調子を上げてきているし、アンティ・アウティの1080はギリギリメイクできなかったが会場からは大きな歓声が。
漢(おとこ)ライオは血だらけになりながらも意地のハイエスト4m70cm!
Bグループには、ついにセレブライダー、ショーン・ホワイト登場!!スケートのバートを彷彿とさせるスムーズなライディングスタイル。隙がない!中井孝治はストレートエアで180して、スイッチでクォーターにエントリー?!そこからスイッチマックツイストをメイク!!ニコラス・ミューラーはメチャメチャポークの入った高いエアーで魅せる!Bグループもレベル高い。

JAMセッションの結果は
1.トラビス・ライス、2.ニコラス・ミューラー、3.アンティ・アウティ
4.ショーン・ホワイト、5.村上大輔、6.リスト・マティラ
やったね、お兄ちゃん。大輔決勝進出!

そして決勝は30分間のJAMセッション。
ショーンのマックツイストはもう完璧!ハイエアーだって完全にリップtoリップ。リストも高い!スピンも抜群の安定感。ニコラスはどんな間接してるの?ってかんじのスタイル入れまくり。トラビスは驚異の安定感。まるでサイボーグ?!アンティついに1080メイク!と想ったら負けじとショーンも1080!さらにリストも1080で応酬!!
もう!マークだらけのレポートですみません。大輔もいいの何本かメイクしてるけど、さすがに疲れたかな?というか、海外選手のスタミナは異常?
とにかく、目の前で超ハイレベルなトリックが繰り広げられた、夢のような30分間があっというまに過ぎていった。結果はご覧の通り。
qt3rd-risto▲qp Rank.3 Risto Mattila
qt2nd-antti▲qp Rank.2 Antti Autti

qt-hyousyouショーンはやはり完成度高かった。リストとアンティもかなり肉薄していたと思う。この二人は昨年の登場からかなり熱い。ストレートエアーもこのフィンランド人二人組から目が離せない。トラビスは惜しくも表彰台には上がれなかったが、かなり不気味。ストレートでは何をやってくれるか楽しみ〜!
qt1st-shaun▲qp Rank.1 Shaun White

 
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明けて日曜日。ストレートジャンプ!
クォーターパイプと違って、東京ドームのほぼ全体から見渡せるため、BIG-Xを囲むように座席が設けられている。なんとMCのニクイ演出。暗転した会場に観客の携帯電話のライトがイルミネーションのように煌めく!これで会場全体が一つになった。

そしてストレート日本人予選スタート。
我らが雪番長からは平岡暁史と石川敦士も登場。
まずは鈴木翔太がF720テールグラブを完璧にメイクで279pt。敦士がSW/B720インディグラブをメイクして291ptで暫定トップに!アキくんはまずは余裕のCAB900で276ptで射程圏内。谷口尊人のマサカリ炸裂、ほぼビタで287pt。2本目翔太がCAB720メロングラブで299をたたき出す!すると中井孝治が2本目にB900インディグラブを完璧にメイクして309で抜き返す!出た!アキくんダブルバックフリップインディ、日本人初の完璧メイクで357pt!!!

1.平岡暁史、2.中井孝治、3.鈴木翔太、4.石川敦士、5.谷口尊人、見応え十分!!
astushi astushi3▲石川敦士
aki1 aki3▲平岡暁史

そして海外招待選手との本戦1本目。
中井がいきなりCAB1080をメイク!308pt。アキくんCAB900メロンをスムーズにメイクで307pt。300オーバーが連続で期待が高まる。しかし、トラビス・ライスがCAB900ノーズグラブを完璧にメイクして330pt?!リスト・マティラはF900テールグラブをクールに決めて326pt。ヘイキ・ソーサF900インディ持ちっぱなしで307pt。マシュー・クレペルがSW/B900インディ!!ついに341pt。ダニー・キャスはSW/Bロデオで333pt。アンティ・アウティCAB900ジャパングラブで文句なしの320pt。もう300オーバーは当たり前の状態で鼻血でそう。
そして2本目。300前半じゃ勝ち目がない!アキくんが再びダブルバック!高い!速い!351ptで暫定トップ!!これに動揺したのか、各選手がランディングで乱れて点数が伸びない。と思いきやショーンがCAB1080メロングラブをメイクして340pt。ヘイキもダブルバックで応酬で337pt。アンティがF1080テールグラブをまたまたメイクして326pt

そして準決勝JAM進出はこちら。雪番長ライダーやりました!!!
1.平岡暁史、2.マシュー・クレペル、3.ショーン・ホワイト、4.ヘイキ・ソーサ
5.ダニー・キャス、6.トラビス・ライス、7.アンティ・アウティ、8.リスト・マティラ
そしてストレートジャンプ準決勝のJAMはクォーターパイプの時以上の盛り上がり。もうトリック名も書ききれない。印象に残ったトリックを羅列すると、ショーンの1080余裕たっぷりでメイク。アンティは1260をほとんどメイクしていたのに着地で乱れて顔面負傷。ナイストライ!トラビスはスタイル入ったトリックを抜群の安定感で連発。アキくんもワンフットミュートグラブで魅せる!負けず嫌いのヘイキもワンフットを完璧メイク!マシューが超高い1080!!JAMの楽しさは、難易度だけではない。回転数の少ない技でもスタイルを見せてくれる。だからこそこの大会が面白い。ランディングがビタッと決まる度に会場は大きな歓声に包まれる。誰が抜けてもおかしくないまさに夢の30分が過ぎようとしていた。残りわずかとなって、会場はオールスタンディング!!そして、トラビスがついにメイク!ダブルバックフリップto180!ありえねぇ〜!

JAMセッションの興奮冷めやらぬなか、ついに結果発表。
1.マシュー・クレペル、2.ショーン・ホワイト、3.トラビス・ライス
この時点でX-TRAIL JAM史上最もハイレベルな決勝戦が予想される。そして、待ちに待った決勝。

1本目。トラビスはダブルコークにチャレンジするもランディング合わず。ショーンはCAB1080が回転が少し余った感じでメイクならず。そんな中、マシューが決めたB1080!340pt。これでマシューは精神的にも、ポイント的にもかなりアドバンテージを得た。
しかし、これで逃げ切らせないのがこの面子だ。。
2本目。トラビスが、ダブルコーク(軸ズレ・ダブルバックフリップto180)を完璧しかも余裕ありありでメイク!会場が騒然となった。続くショーン1260狙ったが…わずかに合わず。そしてマシュー、SW/B1260?!やや体勢が乱れながらもメイク。後は結果が出るのを待つのみ…。
st2nd-shaun1 st2nd-shaun2▲sj Rank.3 Shaun White
st3rd-mathieu1 st3rd-mathieu2▲sj Rank.2 Mathieu Crepel
st1st-travis1 st1st-travis2▲sj Rank.1 Travis Rice

結果は表彰台で発表。なんと驚異の377pt!大逆転。
トラビス・ライスが文句なしの優勝を決めた。

st-hyousyou

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spin▲Spin Master 鈴木裕司
selemoni▲セレモニー
VV6C8069▲NISSAN X-TRAIL

毎回ドラマが生まれるこのX-TRAIL JAMだが、今回は予選から決勝まで本当に見応えのある戦いだった。そして決勝の大逆転劇。ドームに詰めかけた観客と同じように、記者自身も一人のスノーボードファンとして酔いしれたことは言うまでもない。

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