16.17 PSA ASIA Topic vol.30!!!

PSA ASIA Snowboard Pro Tour

2017/3/13

Round 15

Halfpipe

Takasu Superpipe Session

JSBA全日本ウイークの真っ只中開催の高鷲スーパーパイプセッション

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春の好天に恵まれ、準備をしていたが徐々に雲が現れ、競技中は曇り空の中行われた。
ハーフパイプは写真の様に誰も文句の言えない完璧な仕上がり!
グローバルスノーデザイン代表、青木亮は日本のハーフパイプシーンを盛り上げようと必死に活動した。作り手としての勉強をしに自らアメリカへと渡りハーフパイプ作りに没頭した。その知識を高鷲スノーパークのハーフパイプへと費やした。

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今年、このハーフパイプはより一層世界レベルへと進化をした。

まずは基盤となるどもりから変えたのだ。
土を盛り斜度を増し、長さも伸び、とにかく飛べるパイプへと成長を遂げた。
この大会でその進化を見せつけた。
ストレスなく繰り出すハイエアーは見る者を魅了し圧巻させる。その結果は以下の通りだ。

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まず始まったのは女子の予選
1本目から全快の浅谷は、トゥイーク→ロデオ720→CAB→540→ミュート 95ポイントと他を寄せ付けない滑りを見せた。
2本目で小野は得意技のCAB720をファーストヒットでクリーンメイク!続けて540→AIR→ミュートと安定した滑りで浅谷に0.5ポイント差となる94.5ポイントを叩き出し2位。3位には8年ぶりに大会復帰した今井が入った。

女子の予選は
1位 浅谷 純菜 95.0ポイント
2位 小野 光希 94.5ポイント
3位 今井 メロ 93.0ポイント
4位 風間 琉奈 88.5ポイント
5位 玉田 貴ら 72.5ポイント
6位 光岡 瑠那 70.0ポイント
が決勝メンバーとなった。

男子は2ヒート
男子は世界を転戦しているメンバーがずらり。
今井兄弟、戸塚、穴井、吉田、口寸保と誰が勝ってもおかしくない中始まった。
第1ヒートでは
まずは吉田がファーストヒットからPSAフライングバナー(4m近く)を超えるハイエアーを繰り出し会場を唖然とさせる。
今井兄弟もハイエアーで高得点を繰り出す。
その中でも一段と高さを出していた戸塚が
ロデオ720→CAB720→900→B540→ロデオ540で95ポイント
のトップ通過。中でも6位通過した村山はいぶし銀のランを見せた
トゥイーク→To フェイキー→CAB720→リーン→Mc→メソッド
オリジナルトリックムラヤマックを見せつけていた。

1位 戸塚 優斗 95.0ポイント
2位 今井 優求 86.0ポイント
3位 今井 心求 81.5ポイント
4位 吉田 景風 76.0ポイント
5位 永田 浩範 74.5ポイント
6位 村山 誠  72.5ポイント
が決勝に進んだ

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第2ヒートでは
穴井は貫禄の高さを出してきた。
トゥイーク→ロデオ720→CABロデオ720→ロデオ540
で95ポイント
平野、口寸保と華麗なスピンを見せつけて上位をシメた
決勝進出唯一のアマチュア瀬田が
AIR→AIR→インディー→トゥイーク→720とハイエアーを見せ6位に食いこんだ

1位 穴井 一光 91.5ポイント
2位 平野 流佳 89.0ポイント
3位 口寸保 頼央 87.5ポイント
4位 伊波 智翔人 80.0ポイント
5位 大塚 玲央 71.5ポイント
6位 瀬田 一真 63.0ポイント
となった。

決勝前の公開練習では異次元の高さを見せつけファイナリストたちが楽しそうに飛んでいる姿に観客も楽しい時を過ごしていた。
そのエアーを期待し始まった決勝では
女子1本目では多くのライダーが攻めきれずミスをする中、小野はしっかりと自分のルーティーンを決めてきた。
CAB720→540→トゥイーク→360→CAB
で83.35ポイントを叩き出してきた。
男子も同じ様に決めきれないランが続いた。
そんな中決めたのは穴井
トゥイーク→1080→CABダブルコーク1080→ダブルコーク1080と圧巻のルーティーン92.75でトップ
逆転劇を期待し2本目に突入した。
女子の2本目も攻めすぎのせいか誰も決めきれずラストランの浅谷に期待が残された。
浅谷はトゥイーク→ロデオ720→CAB→540→B540と決めたが少し精彩が足らず77.5ポイントと少し及ばず2位となった。
女子の結果は以下の通り

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優勝 小野 光希
2位 浅谷 純菜
3位 玉田 貴ら
4位 光岡 瑠那
5位 今井 メロ
6位 風間 琉奈

 

男子2本目
4番出走の永田は今シーズン全てのフリースタイル戦(スロープスタイルも含め)で常に一桁の順位を持つオールラウンドプレーヤー
綺麗なインディーからB540→ロデオ720→CAB720→1080→CABと刻みながらもしっかりとした高さを出してくる。
その後すぐ吉田はとにかく滑らかに高さを見せつける
テールグラブ→720→CAB720→ロデオ540
今井優求もぶっ飛ぶ
インディーグラブ→1080→CAB720→900→インディーグラブ
口寸保も負けじと
900→B540→ダブルコーク1080→CAB720
と立ってくる
平野は
1080→CAB720→900→B900→ロデオ540
こんなハイレベルな争いは

優勝 穴井 一光 92.75ポイント
2位 平野 流佳 83.0ポイント
3位 吉田 景風 82.25ポイント
4位 永田 浩範 78.75ポイント
5位 今井 優求 78.0ポイント
6位 口寸保 頼央 77.5ポイント
という結果になった。

Takasu Superpipe Session

ファイナル映像像

表彰式映像

スーパーパイプという素晴らしい遊び場の中、華麗な技を見せてくれた選手たちを見ていた観客はとても満足感を持って家路についた。

これからもこのハーフパイプという空間で私たち感動を与え続けて欲しい。