進化した夢の地形イベントDREAM SESSION 4 体験記。

ダミー
さすがの魅せる滑りを披露した堀井優作

3/17(土)~19(月)の3日間、白馬乗鞍温泉スキー&スノーボード場で開催されたのは、今回で4回目となる夢の地形イベントDREAM SESSION。はたして、小松吾郎がプロデュースした今回の地形はどんなものが完成したのか?イベントに参加して感じたことを写真とともにお伝えする。


3つコースが広がる夢のテーマパーク

地形研究会・小松吾郎がまたとんでもない面白地形を用意していた。
今年はイベント史上初の重機(パワーショベル)が2台体制となり、地形造成がパワーアップするらしい。しかも追加された一台はスノースケート&雪板エリアの造成に使用するようだ。開催前から一体どんな地形コースが完成するのか?と、全国各地の地形マニアたちはSNSで騒ついていた。
実際に現場にたどり着くと、そこには地形のテーマパークと言うべきか、スノーボード、スノースケート(スノスケ)、雪板(スノートイ)とそれぞれ独自の地形コースが広がっている。その規模はそれぞれが単体でもイベントを開催できるクラスに仕上がっている夢のフィールドが完成していた。

スノーボードコース
スノーボードコース(正面から)
スノーボードコース
スノーボードコース(斜めから)
スノースケートコース
スノースケートコース
雪板コース
雪板コース
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オリジナルなスタイルでセッションを沸かせていた247こと仁科正史

安全で一体感のあるセッション

スノーボードコースが一番奥側にあり、いつも通りコンパクトに要点がまとまったセクションが広がる。リフトを使わずにハイクで回すため、一体感がありライブ感のあるレイアウトになっている。
地形研究会・小松吾郎いわく、「誰でもエンドボウルまでスピードを殺さずにたどり着くように、スタート位置からエンドまでの距離を長くせず、従来よりもタイトなレイアウトに調整した」と話す。
つまり、レベルを問わず、誰でも十分なスピードに乗って最後まで地形を拾い遊べる設計になっている。左のバンクから回り込んで、中央にそびえ立つスパインを超えエンドボウルへ向かうラインもあれば、そのスパインでレイバックやスラッシュ、ターンなどオシャレにRを使う人もいる。またスタートからスピードをつけて、そのスパインでぶっ飛ぶスタイルもありと、参加者のレベル次第で様々なラインが選べる面白コースに仕上がってるいのだ。
また、エンドボウルの中央にはコース外へと繋がるトンネルがあり、ライディングを終えた人は最後にこのトンネルを抜けてフィニッシュできる安全設計も素晴らしい。

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中央のスパインでトゥーイークを繰り出す参加者。魅せる滑りには歓声が沸く
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スピードをつけながらレイバック
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幅広いエンドボウルにスピードをつけながらエントリーできるので、かなりの当て込み感があった
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スパインのRを使いスピード調整もできる
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スノースケートコースも盛り上がりを見せていた

スノーボードセッションの領域を超た春の雪上・横ノリフェス

10:45のコースオープンから午前中は熱いセッションが繰り広げられるのだが、このイベントの良い部分は、12:30〜昼休憩があること。午後のセッションに備え、地形をしっかりと修復してくれる時間でもあるが、会場内にあるフードコーナーで、仲間や家族でゆっくりと美味しい飲食も楽しめる。しっかり休み、仲間とコミュニケーションをとる時間も大切にしている。
スノーボード、スノスケ、雪板と、それぞれの地形コースを囲むように、会場にはブランドブース、DJ、フードコーナーが並び、その周りにはピクニック気分で過ごす空間をそれぞれの参加者が作っている。中にはプチテントを張りゆっくり過ごす人がいたりと、スノーボードセッションの領域を超え、春の雪上・横ノリフェス的な空気感が漂っていた。
午後のセッションは、「キッズ&レディースオンリーのセッションタイム」からスタートする。このアイディアが、ゴリゴリなスノーボードセッションではなく、ピースフルなイベントの雰囲気を後押ししていた。

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スノーボードコースを並ぶ参加者たち。多くの人がこのセッションを楽しんでいた
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DEATH LABELやOUTFLOWの試乗会も実施されている
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家族でゆっくり楽しめるフードブース
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実際にPEACEMAKERを試乗させてもらった。そこまで経験のないスノースケートだったが、感想は想像よりかなり乗れる!ゲレンデフリーランも数本トライし、かなり面白かった
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なかなか借りることのできないくらい大人気だった雪板(スノートイ)
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列をなすスノースケートコース。こちらも複数のラインがあった
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細かな地形が点在する雪板(スノートイ)コース


参加するユーザー層の変化

大人気だったスノースケート&雪板

このDREAM SESSIONを一言で表現すると「全てがちょうどいい」。セクションのサイズ、会場のまとまり具合、イベントの空気感と、全てがバランス良く、ここに集まったスノーボーダー(横ノリ好き)誰もが笑顔を絶やさずに楽しめる空間が広がっているからだ。
そして何よりも印象的だったのが、参加しているユーザー層に変化があったこと。第1回目、2回目とこのイベントに参加させてもらい、3回目は行けずにいたのだが、その1年でイベントの空気感が大きく変わった印象を受けた。地形マニアな好き者だけでなく、フリースタイルフリークな若者からキッズ、ファミリーなど、幅広い層のスノーボーダーがこの地形やイベントの空気感を求め、さらにはスノーボードだけに限らず、スノスケや雪板を遊び尽くしていた。
朝一は白馬ならではの北アルプスの山々を見ながら白馬乗鞍ゲレンデの自然地形やピステンバーンで気持ちよくスノーボード。その流れで、面白地形へ飛び込み自分好みのラインを探しながらのセッション。休憩を挟み、午後はスノーボードブーツからスノーブーツへチェンジしてスノスケへや雪板にトライ。と、この流れはあくまで自由だが、DREAM SESSIONは、3つ全てのコースをそれぞれの遊び道具でプレイするとより楽しめる。スノーボードからスノスケ、雪板になるにつれ、地形サイズや特徴も変化し難易度も上がる。フリーフットはバインディングの縛りがない分難しいが、なんとも言えない開放感が味わえる。それに、新しいことにトライすることは新鮮で面白い。

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スノースケートのレベルが急激に上がっていた
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まるでスケートのようにスノースケートを操る参加者。コースも初のスノスケ専用で人気だった
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重心を低くシンプルに乗る雪板(スノートイ)
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コントロールが難しい雪板(スノートイ)だが、少しずつコツを掴めば新たな楽しさを発見することができる
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雪板コースだけでも数種類のコースとラインが広がっていた

このままイベントが続いていったら一体3年後、5年後にはどんなテーマパークが生まれるのか?おそらく、その進化は止まらずに、もっと色々な人が訪れて大きな冬の横ノリイベントになりそうだ。とにかく、めちゃめちゃ面白い夢のセッションだった。

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この日、参加者がセッションにハマりすぎてなかなか終了できず、まさかの1時間延長!ようやく終了し最後に締めのMCをするオーガナイザーの小松吾郎
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まだまだ進化する可能性が広がる冬の横ノリカルチャー