7月27日(土)無事、自伐型林業フォーラムが開催されました!
なんと、6都県から約60人の方が参加!
現役林業家の方々以外にも、未経験だけど興味があるという方もたくさん!
一般社団法人 Protect Our Winters Japanのみなさんや、
Patagonia、BURTON軽井沢、スノーボードインストラクター、
トライアスロン関係者、大学生などが参加してくれました!

短い告知期間にも関わらず、たくさんの方が参加して下さったこと、
セカンドキャリア構築や環境問題にアクションを起こしたいみなさんと
新たにつながることができたことがとても嬉しかったです!

今回のフォーラムは、自伐型林業推進協会のバックアップのおかげで
自伐型林業スポーツプロジェクト発足からわずか1年、
一般社団法人エンリッチ・アスレ発足からわずか半年で実現することができました。

一般社団法人エンリッチ・アスレは、共催として参加させていただき、
私は、開会挨拶と、パネリストとして参加させていただきました。

まず開会の挨拶では、4年前、四万十の友人が教えてくれた
“森林を観光にだけ使うのではなく資源と考える、
活用方法を変えるだけで、森林は宝の山”
衝撃を受けたこの言葉を紹介させていただきました。

そして第一部は、北海道ニセコの澤田健人さん(北海道広葉樹多間伐自伐林家)による
「広葉樹施業紹介」。スノーシーズンが長い北海道、12月からGWぐらいまでは林業をしないそうです。1日の作業時間は、8時から7時間ぐらい。広葉樹の利活用と効果について、写真を使って詳しく説明して下さいました。私はまだ何を質問すればよいかさえわからない状態ですが、スノーリゾートでの広葉樹施業、今後、ニセコのよいモデルからたくさん学ばせていただきたいと思います!

第ニ部は、NPO法人 自伐型林業推進協会 中嶋建造代表理事の講演。大規模皆伐林業の検証、持続可能な環境共生型森づくりを実現する自伐型林業をご紹介いただきつつ、軽井沢らしい景観と環境を育てる広葉樹多間伐施業をご提案いただきました。
中嶋さんの講演を聞くのはこれで3回目ですが、毎回内容がアップデートされていて、とても勉強になります!全国各地で講演されているので、興味のある方は是非!
(詳しくはこちらをご覧下さい→https://zibatsu.jp/news/
そして今回、一番頭に残ったのは、“長野はこれからやり直せる”という言葉でした。

第三部では、パネリスト自己紹介の後、会場のみなさまとのディスカッションを行いました。澤田さん、中嶋代表理事には、自伐型林業の専門的な質問がたくさん寄せられました。他、米農家の清水さんからは、農業紹介と共に、移住希望の方に対して自伐型林業と農業の兼業のご提案。白馬を拠点に活動する一般社団法人Protect Our Winters Japan高田さんからは、冬や雪を守るために、スキーヤー/スノーボーダーと共に地球温暖化の問題に取り組むPOWの活動紹介と共に、気候変動の問題についてもご紹介いただきました。とてもわかりやすく心に響くスピーチだったのでそのままご紹介します!

「気候変動の問題解決には大気中の二酸化炭素の量を正常なレベルに戻してあげる必要があって二酸化炭素の排出を減らすための努力が、世界各地で実施されています。ただ、この取り組みだけでは気候変動の進行は止められない、ということで排出を減らすだけでなく、二酸化炭素を吸収する視点が注目されています。」
「ご存知の通り、植物は光合成の際に二酸化炭素を吸収し、成長していきます。
また、植物が土に還ることでできる土壌有機物によって、土壌中にも炭素は蓄積されます。
森や里山は、まさに自分たちの遊ぶフィールドですし、その場所が温暖化対策に貢献するのであれば、できるだけ持続的で、自然環境にも、地域経済にもより良い方法で、森を管理していく方法を学びたいと思っていました。」
「自伐型林業はまさにその一つのカタチ、と理解していますしそれをこの軽井沢プリンスというスキー場で実施するプログラムのストーリーも魅力的だったので今日は学びや繋がりを得られたらという思いで参加しました。」

私からは、これまで17年取り組んできたスノーボード育成活動の続きである“セカンドキャリア構築”のために自伐型林業に興味を持ったこと、スノーボーダーが自分達のフィールドであるスキー場と連携し、森林を整備し、森林を活用することで、スキー場を年間通して活性化し、雪を守ることにもつながるというビジョンをご紹介させていただきました。

世界の続きの道作りとしてセカンドキャリア構築のために、
スノーボードの世界を一歩踏み出したところで、
また改めてProtect Our Winters Japanのみなさんともつながることができました。

自分(個人)が動いても何も変わらないと思っていたことも、
一歩踏み出しつながることで、世界をよりよくするアクションを
起こせるかもしれない。そんな希望が持てました。

素晴らしいスタート、そしてここからが本番。
いろんな可能性にアクションを起こし、シェアしていきたいと思います!
みなさま、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!