今年行われたUS OPENで見事優勝、ハーフパイプの世界の頂点を極め、19-20シーズンの有終の美を飾った戸塚優斗。そして今、彼の大活躍とともにMADE IN JAPANのスノーボード「YONEX」が生産する高性能ボード「REV」は世界レベルで注目されている。さらに11月下旬には『REV YTS」として戸塚優斗のスペシャルモデルが限定生産で世界同時発売されることが決定。そこで今回、戸塚優斗の活躍を振り返ると共に「REV」という高性能ボードに秘められたポテンシャルを探ってみた。

2020年US OPENで頂点を極めた戸塚優斗の実力

今、最もハーフパイプのコンテストシーンで話題となっているライダー、それは日本の戸塚優斗だ。FISワールドカップをはじめ、X GAMESなど数多くの世界的規模のビッグタイトルにおいて表彰台のポジションを揺るぎないものにし、前シーズン事実上最後の世界規模の大会となったUS OPENではこれまで数多くの大会を制してきた宿敵スコッティ・ジェームズも超え、見事に世界の頂点を極めた。2018年の平昌オリンピックにおいて、すでに彼の将来性には目を見張るべきものがあったが、そこからのさらなる成長によって、今や世界を圧倒する実力を持つライダーと評されるまでになった。
身長169cm、体重60kg、日本人としてもいたって標準的な体格の戸塚だが、彼のライディングのスケールの大きさ、技のキレはまさに超一級品だ。ファーストヒットで繰り出す特大のFSダブルコーク1440は、まさに伝家の宝刀と言える完成度。高さと回転スピード、そしてスタイルにおいても「自信がある」と本人も言い切るほどだ。US OPENではその大会で初めて挑戦した「FSダブルコーク1440~キャブダブルコーク1260~スイッチBSダブルコーク1080」という高難易度ルーティーンを披露。戸塚はさらなるハイレベルな演技へと挑戦を続けている。その一方で最近の彼はひとつの技ごとのスタイル、そしてルーティーンのスムーズさといった「スタイリッシュさ」をより意識したライディングへとこだわり始め、世界的トッププロライダーとしての魅力の厚みを増し始めている。

US OPEN 2020 写真提供: Daniel Honda
US OPEN 2020ではモディファイドハーフパイプが採用され、前半部分にはスタイルが大きく採点を左右するセクションが設けられた。そんな大会で頂点を極めたことで戸塚自身の世界的な評価もより高められたと言えるだろう

世界屈指の高性能ボード「REV」はどこが優れているのか?

そんな戸塚が、ずっと愛用し続けているボードがYONEX屈指の高性能ボード「REV」だ。YONEXのカーボンテクノロジーの集大成とも言えるこのボードには、多くの最新技術が導入されている。大きな反発力を生み、より高く飛び、高回転へと導く。そのためにREVには優れた反発力と衝撃吸収性を併せ持つ、新素材「NANOMETRIC DR」の使用。ノーズとテールの両端部に内臓されるカーボンチューブに高弾性カーボンを複合させるというYONEX独自の先進のカーボンテクノロジーを導入。シェイプ上でも通常のキャンバーよりもたわみを30%アップさせて反発力を高め、テールを強く弾き出すことで空中へ飛び出すULTIMATE CAMBERを採用し、最大限の反発力を発生させる。さらに従来型のボードを大きく上回るスウィングウェイトの軽量化を可能にするヨネックス独自の新構造「STOMP-TECH 3.0」を投入。高く飛び出した後の対空時間の維持と高回転スピンでの安定性のキープ。1本のシンプルな板にここまでの徹底した最先端技術を搭載しているボードは世界的に見ても稀だ。
「自分のライディングスタイルにとても合っているし、今、ベストで戦えるボードだと思う」と戸塚自身も絶対的な信頼を寄せる。さらにREVの魅力はここまでの高反発を備えながらも足元でのコントロール性が非常に良いところだ。ライディングでのリカバリー性能にも関わる操作性も全体的な高性能化にしっかりと追従しているところが、REVの「完成度の高さ」を立証していると言える。

TECHNOLOGY
STOMP-TECH3.0
YONEX史上最軽量のスウィングウェイトを実現した独自の新構造。重心をセンターに置き、ノーズとテールにハニカム構造を採用する等、ボード全体を軽量化。スウィングウェイトの軽量化がエアでの高回転スピンと安定したパフォーマンスを生み出す。この構造導入の背景にはYONEX独自のISOコアの採用による強度と反発力のアップ。カーボンテクノロジーを駆使した補強など、多くのテクノロジーの導入よって実現したバランス感のとれた製造技術が不可欠だ。

エアでのスピン動作を軽く、そして安定させるためにボードの重量バランスを足元のスタンス間のセンターに集中させる。そのバランス配分が、実質重量よりもさらに体感重量を軽減させ、スピン動作にアドバンテージを与える。この効果を得るために導入された技術が、YONEX独自の軽量化、強度、耐衝撃性向上を実現する「STOMP-TECH 2.0」をさらなる進化を加えた「STOMP TECH 3.0」だ

NANOMETRIC DR
粘り強さと高い反発力を備え、衝撃吸収性にも優れたカーボン素材。よりジャンプの高さを引き上げ、同時に着地時の衝撃吸収を高めることでトリックの完成度を向上させる。

戸塚優斗スペシャルモデル「REV YTS」登場

そして今回、USオープン優勝の 戸塚優斗スペシャルモデル「REV YTS(Yuto Totsuka Special)」が11月下旬より数量限定で世界同時発売される。戸塚自らデザインを提案。デッキ面には「Stay Ready, Return Stronger Together(コロナ禍の世の中でも一緒に強くなろう)」という戸塚のメッセージと直筆サイン、ソール面にはチームヨネックスのみの使用が認められる特大YONEXロゴがプリントされている。また、ジュニア用として「REV SHORTIE YTS」も登場するというのも嬉しいニュースだ。
「スペシャルモデルを制作していただき、大変光栄です。REVにはこれまで戦ってきた大会の思いやUSオープン優勝の喜びなどが詰まっています。今回のスペシャルモデルにプリントされるメッセージには、これまで経験してきた思いや希望を込めました」と戸塚もメッセージしているように、戸塚としてもYONEXとしても大きな思いを込められた1本だ。
ぜひ、YONEXの最先端技術の威力をREVで感じ、ライディングのスキルアップを目指していこう。

 

REV YTS
価格: ¥98,000+税
サイズ: 150・153・156・159
構造: STOMP-TECH3.0+高弾性カーボン複合スクエアチューブ
素材: 高強度カーボン+高弾性カーボン+ナノメトリックDR、ISOコア、アラミドハニカム
滑走面材: ISO SPEED 7800・ストラクチャー仕上げ

REV SHORTIE YTS(ジュニア用)
価格: ¥56,000+税
サイズ: 120・126・132
構造: カーボンサンドイッチ
素材: 高強度カーボン、ISOコア
滑走面材: ISO SPEED 7800・ストラクチャー仕上げ

2019-20シーズン戸塚優斗戦績
2019年 W杯カッパーマウンテン男子ハーフパイプ 2位
2019年 W杯シークレットガーデン男子ハーフパイプ 2位
2020年 W杯ラークス男子ハーフパイプ 2位
2020年 X GAMES ASPEN男子スーパーパイプ 銀メダル
2020年 W杯マンモスマウンテン男子ハーフパイプ 優勝
2020年 Dew Tour男子モディファイドスーパーパイプ 準優勝
2020年 US OPEN男子ハーフパイプ 優勝
2019/2020シーズン W杯︎種目別総合2位

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