ドイツの大学生が考案した好きなブーツが使用可能な画期的ステップイン・システム

まだ日本で販売が決まっている商品ではないが、ドイツ・ミュンヘンで行われている世界最大のスポーツ見本市「ISPO」にこんな面白いアイテムが登場し、世界各国から集まる新商品の中から、画期的なものに贈られるISPOアワードを受賞したという。

ご覧の通りのステップイン・バインディング。つま先をトゥストラップに合わせてかかと側を踏み込めばセット完了。なるほど〜、ところがこのステップイン、とても革新的と言われるところはブーツを選ばないこと。一般的なステップインシステムはバインディングとブーツが合わせて開発され、ブーツ側にもバインディングに固定するパーツが埋め込まれる。つまり、ブーツはバインディングに合わせたものを使用しなければならず、せっかくお気に入りのブーツがあっても新しいものに履き替えなければならないし、そこにはバインディングと連動するインターフェイスのパーツが付くことで重量や特殊な形状になったり。また新しいブーツが必要ということで、ユーザーの購入予算もバインディング+ブーツでまあまあの高額になる。
ところが、このステップインは特殊なブーツを使用しない。なんでも大丈夫。ステップイン・バインディングはベース部分とアンクルストラップ+ハイバック部分に2分割されていて、ブーツに履かせるようにアンクルストラップ+ハイバックのパーツを固定すればいい。固定といっても普通にバインディングを付ける時のうようにアンクルストラップだけ締めれば固定は完了。
ハイバックの上部付いた赤いレバーを引き上げれば、スムーズにかかとのロックが外れ、バインディングから足が外れる。
履くときはつま先を合わせて、かかとをグッと踏み込むとベース部分にガチッとはまる。しかも3段階のロック機構なので、簡単にハマり、1段階でもハマっていれば滑走中にそのまま完全にロックされる。ちょっとした足元のコツが上手くマスターできないと着脱しにくかったりするシステムがあるなか、このシステムはいたって簡単で速く、確実。

ブーツにアンクルストラップ+ハイバック部をつけた状態で
つま先をトゥストラップに合わせて
かかとを踏み込めばロック完了

しかも、ディープパウダーの中でのリリースも簡単。意外とここは重要で足をグッと踏み込めないディープパウダーでステップインがなかなか外れなくて焦るようなことがなく。レバーを引けばすぐ外れるのがいい。まだ、ファーストモデルの段階なので少し硬めのつくりだが、パウダーやカービング、フリーライディングシーンなら十分にこの性能を堪能できる。

ハイバック上部の赤いレバーを引くとロック解除

ちなみにこの製品を考案したのは、ドイツの大学生だという。ちょっとした「ここがこうだったらなぁ」というまさにユーザー目線からのスタートから生まれたギアなのだ。
そう考えるとまだまだこのスノーボードに「自分のギアが、こうだったらなぁ〜」という思うようなシーンはアナタのまわりにも沢山あるのでは?
この新システムのCLEWバインディング、これから一体どんな風に進むのか、ちょっと気になるところ。スノーボードの進化の可能性、これから先も楽しみ!

この製品についての問い合わせ先

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担当 : 三好