今季、さらに大きな進化を遂げたAnon

マグネット式のレンズ交換システム「MAGNATECH®」、ゴーグルとフェイスマスクをマグネットで簡単、確実に連結する「MFI®」、高機能を備えたラインナップが高い評価を受けているAnon。今季はコロナウイルス対策とも関連して「MFI®」の使いやすさにより一層注目を集めつつ、ブランドとして大きな進化を果たしている。
ゴーグルにおいては機能面の核ともいえるレンズを一新。雪面での微妙な地形の凸凹を認識できるPERCEIVE LENSを開発し、ラインナップに搭載。使いやすさという機能面の充実もさることながら、最先端のモールド技術を駆使して、根本的なゴーグルとしての性能を大きく進化させている。
一方、ヘルメットにおいても高機能を備え、信頼性の高いモデルを開発しているAnonは、2021年がスタートしてまもなく、新たなる前進を遂げた。新しい衝撃吸収技術である「WaveCel®︎」をスノースポーツ用ヘルメットとして、初めて導入したのである。これまでもゴーグル、フェイスマスクとのシームレスな連結を提唱し、スタイリッシュで機能的なヘルメットを開発。スポーツ用ヘルメット衝撃吸収技術として高い評価受けているMIPS(多角的インパクトプロテクションシステム)の採用や、グローブを着けたままバックルの着脱ができるFidlock®スナップのヘルメットバックル、ダイヤルを回すだけでジャストフィットで快適な着用感が得られるBOA® 360°インシェルフィットシステムなど、Anonヘルメットにおける機能性は非常に評価が高い。そこで今回は「WaveCel®︎」に導入により、さらなる進化、安全性の高さを遂げたAnonのヘルメットの機能性をフォーカスしてみた。

1月上旬に新登場したばかりのWaveCel®︎搭載のヘルメット「Merak WaveCel」。もちろんAnonのゴーグルを使用すれば、MFI搭載のフェイスマスクとも連動してシームレスなセットアップが完成する。写真のゴーグルはM4 CYLINDRICAL

WaveCel®︎」とは、いったいどんなものなのか?

スノーボードで当たり前のように経験する転倒。一概に転倒といっても、その衝撃のレベルや受け方はさまざまだ。雪上とはいえ、ハイスピード滑走での激しい転倒、キッカーでのジャンプの着地ミスや、ジブアイテム、高度なグランドトリックでの逆エッジによる転倒時、もし万が一、頭部に強い衝撃を受けた場合には頭部損傷、脳への致命的な怪我に繋がる可能性も否めない。その危険性を回避するのがヘルメットの役割。ヘルメットはもともと衝撃を受けた時にヘルメットがその力を受けて壊れることで、脳への損傷を軽減するために着用するわけだが、その一瞬の衝撃を最大限に軽減するためには、その瞬間にヘルメット自体がどう機能するかが重要なポイントである。
WaveCel®︎を搭載したヘルメットをみるとグリーンの波状の素材が内側、あるいはベンチレーションの隙間から確認できる。この波状の素材は伸縮可能で、衝撃から発生するエネルギーを3段階に変形を遂げることによって吸収する。ヘルメットは衝撃を受けると第1段階では波状のセルが変形し、衝撃を吸収。第2段階では自動車のバンパーのようにセルが潰れていく。さらに第3段階ではセルが横滑りを起こし、衝撃の力の向きを変え、頭部から遠ざけるように作用する。こうしてヘルメットに受けた強い衝撃が軽減されるのだ。

ヘルメットに内蔵される波状のセルがWaveCel®︎。この素材が衝撃を受けて変形を遂げることで脳へ加わる衝撃の力を軽減させることができる
素材を拡大するとこのような波型がはっきりとわかる
斜面に頭部を叩きつけた状態を想定した実験シーン。上がスタンダードヘルメットでの脳の動き。下がWaveCel®ヘルメット。下の方が衝突時にWaveCel®が変形すると共に、衝突後も脳の動きが大きく抑えられていることがわかる

WaveCel®︎搭載のヘルメット

この最新の衝撃吸収システムであるWaveCel®︎を搭載したヘルメットはスノースポーツ業界としては初めてAnonから登場する。モデルはMerak WaveCelLogan WaveCelの2種類。WaveCel®︎の効果を最大限に発揮させるには、ヘルメットが頭部にしっかりとフィットしている状態がベスト。そこでAnonのこの2つのモデルにはジャストフィットを簡単に調整できるBOA® 360°フィットシステムも合わせて搭載されている。
Merak WaveCelはトップの耐久性と軽い被り心地のボトムのインモールド構造を組み合わせたデュアルハイブリッド構造。ヘルメットのシェルには19個のアクティブベントを備えていて通気性も良く、このベントシステムは保温性を高めたいときには閉めることも可能で、常にヘルメット内部のコンディションを良好に保つことができる。
一方、軽量なEPSシェルを採用し、シンプルでスタイリッシュなルックスにまとめられたのがLogan WaveCel。どちらも片手でグローブを着けたまま簡単に扱えるFidlock®スナップのヘルメットバックルも装着し、非常に快適性の高い使い心地だ。通常のヘルメットよりも若干価格はアップするものの、そもそもヘルメットは安全性を求めて被るもの。だからこそこのWaveCel®︎搭載モデルは魅力的だ。

BOA® 360°フィットシステムの機能も活かして、ジャストフィットで使用することで万が一の時にWaveCel®︎の機能が十分に発揮される
シェルとライナーの間に配置されているのがBOA® 360°フィットシステム
Merak WaveCelにはアクティブベントを搭載。このように開閉する

Anon Merak WaveCel Helmet 
¥35,000 (税込¥38,500)
Color: Black, Grey, Sky Blue, Blush
Size: S, M, L, XL


Anon Logan WaveCel Helmet
¥24,000 (税込¥26,400)
Color: Black, Navy, Purple, Maroon
Size: S, M, L, XL


「使いやすさ抜群」Anonならではの機能性

実際にAnonを使っている人はすでに体感していると思うが、Anonのゴーグル、ヘルメットの特筆すべき特徴は、雪上での使いやすさだ。ゴーグルのマグネット式のレンズ交換システム「MAGNATECH®」は一瞬にしてレンズ交換が完了。これは本当にゴーグル界最速のシステムであることは間違いない。そしてフェイスマスクのMFI®も、一瞬にしてマスクとゴーグルを隙間なしに連結、このコロナ禍にあってはとても心強いシステムでもある。ヘルメットのサイズ調整のBOA® 360°フィットシステム、ヘルメットバックルのFidlock®など、すべてがグローブオンの状態で、片手であっても最速で操作ができてしまうというところがいい。雪上で戸惑うことなくすべての操作がスマートにいくことは、ライディングへの集中力を高めてくれることにもつながるだろう。単純に高性能の搭載を追求するだけでなく、常にそこには使いやすさが優先されていることがAnonの良さなのだ。

Fidlock®スナップは片手で簡単に操作が可能
ゴーグルのマグネット式のレンズ交換システム「MAGNATECH®」、フェイスマスクとのマグネットによる連結「MFI®」この使い勝手の良さは使ってみれば一瞬で実感できる

スタイル、そしてスノーボーダー的視点でのカッコ良さ

もうひとつ、Anonの製品を長く見てきて感じていることがある。それはAnonの品質の良さと共にそれがすべてスタイリッシュでカッコ良くまとめられているところだ。ヘルメット、ゴーグル、フェイスマスクのシームレスな連結はまさにそれを象徴する部分なのだが、ひとつひとつのアイテムが良いだけでなく、着用した時にスタイリッシュにセットアップできるという点だ。どのパーツを見てもそれぞれの質が高い。品質に不満を感じるようなものなど一切ないからこそ、セットアップの完成度も高い。そんな魅力的なアイテムが、この冬きっとあなたのライディングのモチベーションをグッと引き上げてくれるだろう。

この極めて完成度の高いシームレスなセットアップ。新たにWaveCel®︎導入の話題も加わり、Anonはさらに魅力的なブランドへと前進した

Anonの公式ホームページはコチラ

Anonの最新ラインナップの情報はコチラへ

Anon BRAND PAGE