《特集》vol.4 ベストセラーからウエアのトレンドを追え

wear_tobira

自分のライディングスタイルに何が必要かを考える

全身のコーディネートの肝となるウエア。だからこそウエア選びは悩ましい。無数にあるブランド・モデルからそれぞれの違いを見つけ出し、比較検討して1着を選び出す。楽しい時間でもあるが選ぶポイントを見失うと堂々巡りで迷宮入り…になることも。デザイン要素だけではなく、自分の体を雪や寒さから守ってくれるのもウエアの役目。重要なのは、どんなシーンで着用するのか、そのためにはどんな機能が必要なのか(または必要ないのか)、自分が重視するポイントを理解することだ。
バックカントリーをメインで滑る人は体温調節のしやすいシェルなどの高機能ウエアを選ぶのがいいだろう。天候が変わりやすく安全な場所にすぐに避難できない状況では少しの差が命に関わることもあるからだ。ゲレンデライドメインなら、自分が重視するポイントによって選ぶウエアの幅は広くなるはずだ。快適性を求めるなら高機能ウエアを選べばいいし、スタイルを重視するならグラフィックやシルエットで選べばいい。動きやすさを追求した素材を選ぶのもありだ。憧れのライダーやブランドがある人は、彼らのスタイルを取り入れるだろう。とにかく価格!という人は、価格による違いがどこにあるのかを理解しながら選んでいくのもいい。
この記事では各ブランドの一番人気モデルを選ばれている理由とともに紹介し、今年のトレンドを追ってみたいと思う。いつもスムーズに決まらないという人は、ぜひウエア選びの参考にしてほしい。

airblaster_sai
AIRBLASTER
TRENCHOVER
TRENCHOVERはプルオーバーにトレンチコートの要素を加えたオリジナルテイストのジャケットだ。AIRBLASTERらしいスタイルを全面に感じられるデザインや配色が、オールドファンから新生代のファンまで世代を問わず惹きつけている。後ろが長めに設定されたドロップテール、脱ぎ着がしやすいように備えられたサイドジッパー、ボディの切り返し部分にはカンガルーポケットが隠れていて、着用した時のスタイルだけでなく快適に過ごすための機能性も十分に備えている。

★Size: XS, S, M, L, XL
★掲載Color: GNU HOT TEAL
★Price: ¥40,000

+++++++++

arbn_arg_sai

(左)
ARBN
ABJ8103

(右)
ARG
ARJ8004

兄弟ブランドであるARBNとARGのベストセラーはお揃いのコーデが楽しめるこちらのジャケット。サメの歯を模したフロントファスナー、チラ見えにもこだわったカラフルな裏地、一目見ただけで視線を釘付けにするバックプリントが印象的なアイテムで、メンズブランドのARBNとガールズブランドのARGから同柄でリリースされている。低価格ながら10,000mmの防水と5,000gの透湿性を備えゲレンデライドには十分。各ブランド3色で展開しているのでカラーを変えてお揃いで着るのもあり。

★Size: (左)S, M, L, XL (右)S, M, L
★掲載Color: (左)BLACK (右)BLACK
★Price: (左)¥26,000 (右)¥26,000

+++++++++

billabong_sai


BILLABONG
LIGHT SHELL HOODIE
近年人気の高いボンディング生地で作られたアノラックスタイルのジャケット。ガッチリとしたウエアよりもソフトな着心地を好むライダーに選ばれている。スエットパーカーに比べてしっかりとした耐水性もありハイシーズンの使用も全く問題なし。ちょっと身軽にパーカー風のスタイルで滑りたい、という人はチェックしてみては如何だろう。ライトな着心地なので春スノーボードに着るのも◎。どんなパンツにも合わせやすいモノトーンの色合いも人気のひとつ。
★Size: S, M, L
★掲載Color: BLK
★Price: ¥25,000

+++++++++

bonfire_sai
BONFIRE
VECTOR JACKET SHELL
耐水圧15,000mm、透湿性10,000g/m2を備えたシェルジャケット。レイヤリング次第でハイシーズンから春先の暖かい陽気までシーズンを通して快適に過ごせる幅の広さが人気。ジャケットとパンツはコネクトでき、ウエストからの雪の侵入をしっかり防ぐことができる。また、着用時にストレスを与えないErgo Performance Fitを採用しており着心地も抜群だ。シンプルで飽きのこないデザインはコーディネートや使用するシーンを選ばない。
★Size: S, M, L, XL
★掲載Color: Black
★Price: ¥27,000

+++++++++

colour_sai
COLOUR WEAR
HORIZON JACKET
COLOUR WEARらしい発色のいいカラーリングが目を引くHORIZON JACKETは、シンプルな切り返しのデザインが人気の定番モデル。抑えめな価格ながら10,000mm防水&10,000g透湿、シームテープなど機能性もしっかり備えたカラーを代表する1着だ。さらに、石油などを極力使用しないEco素材を採用していて環境に配慮したウエアということも選ばれている理由のひとつ。
★Size: XS, S, M, L, XL, XXL
★掲載Color: FALU RED
★Price: ¥30,000

+++++++++

dakine_sai
DAKINE
SMYTH PURE 2L JACKET

昨年も人気の高かったGORE-TEX2レイヤージャケット。耐水圧45,000mm、透湿性15,000g、フルシームテープ加工、センターフロントにYKK止水ジッパーを使用し、雪の侵入を防ぐリストゲイターやウエストゲイターもしっかり装備されていて機能性抜群。2レイヤーモデルなので、GORE-TEXを試してみたい!という人が手が出しやすい価格設定になっていて、他のアウトドア系のシェルよりもシンプルすぎないデザインが人気の理由だ。
★Size: S, M, L, XL
★掲載Color: IFL
★Price: ¥57,000

+++++++++

 

deus_sai2
DEUS EX MACHINA
Expedition Parka
耐水・撥水、透湿・通気性を両立し、機能性に優れたM-51モッズコートタイプのジャケット。その機能性の高さで雪山での使用はもちろん、タウンユースとしても使用できる人気アイテム。取り外し可能なと中綿とフード回りのファーを脱着することで、真冬から初秋・初春まで季節に合わせた着こなしができるので着用する季節が限定されないのも嬉しい。このアイテムはジャパン企画商品のため、クオリティも高く、日本人のサイズ感に合わせやすいことにも注目されている。
★Size: S, M, L, XL
★掲載Color: OLIVE
★Price: ¥48,000

+++++++++

fuel_sai
FUEL
FW11803
毎年定番となっている、米国の人気ワックスメーカーMagical Go-Goとのコラボジャケットの18/19モデル。シンプルなフロントデザインとは対照的にインパクトあるMagical Go-Go特有のバックプリントは注目を集めずにはいられない。スタイリッシュに着こなせるスリムフィットのシルエットと、重ね着スタイルに良いフェイクレイヤード仕様のフードがライトにコーディネートしたいライダーに人気。さらっと着たい人は掲載のグレー、シックに着たい人はブラックカラーがオススメ。
★Size: S, M, L, XL
★掲載Color: GRY
★Price: ¥29,000

+++++++++

hein_sai
Hein
FEEL JACKET
絶妙なシルエットと高い機能性を持つHein定番モデルにしてベストセラーモデルがこのFEEL JACKETだ。中でもHeinオリジナルのタイガーカモ柄は、なるべく誰とも被りたくない人に選ばれている。インパクトあるカモ柄だがブラックが配色されているため、意外とコーディネートがしやすいのもポイントのようだ。採用されているストレッチリップストップ生地は、軽量で頑丈、高い耐水性と透湿性を持っているのでハードな使用にもしっかり対応する。
★Size: XS, S, M, L, XL
★掲載Color: CAMO x BLACK
★Price: ¥40,000

+++++++++

holden_sai
HOLDEN
M’s SCOUT ANORAK JACKET
耐水圧20K・透湿性20Kを備えた高機能アノラックジャケット。保温性が高く、フルシームテープ加工が施された縫い目は防水性にも優れ、ストレッチ素材を採用。悪天候でも快適で動きやすいのが特徴だ。サイドには大きく開くジップが付いているので脱着も楽々。バイカラーの配色がフードのつば部分にも効いた小洒落たデザインを併せ持ち、デザイン性だけでなく機能性だけでもなく、両方の要素がしっかりと搭載されているウエアを求めるスノーボーダーに支持されている。
★Size: S, M, L, XL, XXL
★掲載Color: Black/Shadow
★Price: ¥38,000

+++++++++

L1_sai
L1 PREMIUM GOODS
TAXWOOD JACKET
チームライダーSAM TAXWOOD(サム・タックスウッド)のシグネーチャーモデル。彼の要望に応えて出来上がった、街でも着れる3レイヤー素材のジャケットだ。耐水圧・透湿性ともに20Kを備えつつ、街での着やすさも考慮して通常のスノーボードジャケットに搭載されているパウダースカートやベンチレーションなどは無し。裏地にも拘っていて、スノーボードウエアとしての機能を持ちつつL1独自のデザインコンセプトと独特な色合いがL1らしい、ファンにはたまらないアイテム。
★Size: S, M, L, XL
★掲載Color: SILT
★Price: ¥52,000

+++++++++

marvel_sai
MARVEL FANTASY
MF61812
ガールズブランドであるマーベルファンタジーのベストセラーは定番カラーのコーチジャケットタイプのウェア。雪にも強いボンディング素材のフードは取り外しが可能で、カジュアルなバックプリントと胸元のフェイクレザーワッペンがアクセントになっている。左袖にはICチップ用のポケットを、背中は保温性の高いインナーキルトを装備。ポケット内は大きめのリフト券でも入るパスケース付きでとても便利。袖口からの雪の侵入を防ぐインナーカフはドット柄と、見えない部分もおしゃれにこわだっている。
★Size: S, M, L
★掲載Color: BGD
★Price: ¥24,000

+++++++++

nikita_sai2
NIKITA
LAUREL JACKET
ウーマンズブランドならではの女性らしいシルエットと、コーチジャケットとパーカーを重ね着しているようなストリートライクなデザインが融合したLAUREL JACKET。ライトな見た目だが雪山での使用に十分な本格的な素材が採用されていて耐水圧・透湿性ともに15Kと機能性も抜群。保温性も抜群で、カイロを入れられるヒートポケット機能も搭載されていて寒い日も快適だ。クールな見た目だが丈が少し長めに設定されるなど、女性の使用に特化したデザインがガールズライダーの心を掴んでいるようだ。
★Size: XS, S, M, L, XL
★掲載Color: BRANDYWINE
★Price: ¥23,000

+++++++++

quiksilver_sai
QUIKSILVER
IN THE HOOD JKT
ストリートを意識したコーチジャケット風のスタイルが人気のIN THE HOOD JKTは、毎年トレンドを追いかけ時代に合わせたグラフィックをアップデートしている。今季のデザインは渋目のカラーリングにキャッチーなバックプリントと左袖のプリントが特徴。ライトな見た目とは裏腹に10K Quiksilver DryFlight®テクノロジーの防水性能を備え、ハイロフトの中綿が高い保温性と通気性、軽さを実現。幅広い冬のコンディションにしっかり対応する。エントリーしやすい価格にもご注目。
★Size: XS, S, M, L, XL
★掲載Color: Dark Shadow
★Price: ¥21,600

+++++++++

rew
rew
REALITY JKT 17
スノーボードウエアブランドのほとんどがフリーライディングに目を向けていなかった時代から約20年作り続けているバックカントリー、フリーライディングウエア「リアリティジャケット」は、ユーザー満足度NO.1のロングセラーモデル。多くのリピーターから絶大な支持を受ける理由は最高レベルの機能性と着やすさだ。体の動きを妨げないため、レベルアップの近道になるウエアとも表現される。623gの超軽量、rewが誇るGORE-TEX 3L。スノーボードが上手くなりたければこのウエアをチェックしてみて。
★Size: S, M, L, XL
★掲載Color: CHARCOAL X NAVY
★Price: ¥68,900

+++++++++

s_686_sai
686
Hydra Thermagraph Jacket
体の中心部分のみに部分的にインサレーションを配置し、肩周りなどの可動部はシェルにすることで、軽量で動きやすく暖かい、いいとこ取りのハイブリッドジャケット。フロントジップのジップエンドが口元から外れることでゴーグルが曇りにくくなるように設計されている。着心地、シルエットがとても良く、クロージング率が非常に高いという販売店からの高評価を得ているジャケット。高いテクノロジーと20,000mm/15,000gmの耐水透湿性をもちながら手頃な価格なのも嬉しい。
★Size: S, M, L, XL, XXL
★掲載Color: Black Splatter
★Price: ¥37,000

+++++++++

sands_sai
SANDS
156014
取り外し可能なボンディング素材のフードが付いたコーチジャケット。背面センターには「SANDS」のビッグロゴが鎮座する。掲載のブラックのほかグリーン、バーカンディーの3色で展開さていて、ブラックとグリーンにはホワイトロゴが、バーガンディーにはブラックロゴがプリントされている。掲載カラーのみワイドL(WL)も展開されているので、ビッグサイズで着たい人はブラックがオススメ。
★Size: XS, S, M, L, XL(BLKのみ)
★掲載Color: BLK
★Price: ¥24,000

+++++++++

sessions_sai
SESSIONS
SCOUT JACKET
胸のポケットが印象的なSCOUT JACKET。中綿入りで保温性が高く、ボディと袖の中綿量を調整することによってライディング時のストレスを軽減している。シルエットはゆったりめで丈を少し長くしたSTANDARD LONG FITを採用。丈は長めだがセンターベントのおかげでハードな動きでも、体を圧迫することなくパフォーマンスを発揮できる。必要な機能をしっかり備えつつ低価格なのも魅力的。
★Size: XS, S, M, L, XL, XXL
★掲載Color: GREEN CAMO
★Price: ¥26,000

+++++++++

triton
TRITON BASICS TOKYO
BASIC JKT 18
飽きのこないシンプルなデザインが、長期間着ることができるジャケットとして人気のベーシックジャケット。寒い環境でおこなうスノーボードでの使用を考え、寒さから身を守り体のコンディションをいい状態に保つように設計されているフリーライディングジャケットだ。防水・透湿をほこるGore-Texを採用し、どんな天候にも対応する安心感は心強いの一言。着心地の良さや動きやすさ、綺麗なカラーリングとどこか都会の匂いがするデザインも人気の秘密。
★Size: S, M, L, XL
★掲載Color: EMERALD
★Price: ¥59,900

+++++++++

volcom_sai
VOLCOM
L Gore-tex® Jacket
「ガイドによって実証されたアイテム」シリーズのエントリーモデルでありながら、Gore-tex®生地やZip Tech®等を採用し高い機能を持ち合わせる優れもの。スノーボーダーの動きを生かす裁断やストレスゼロのシルエットも人気の理由だ。総柄のMIXカラーは同モデルのブラックと人気を2分していて「タイダイ」を思わせるクールなグラフィックが好評を得ている。18年冬季五輪ノルウェー代表の2人トルゲイルとマーカスや、18年X Gamesでスコッティー・ジェームスが着用していたアイテム。
★Size: XS, S, M, L, XL, XXL
★掲載Color: MIX
★Price: ¥43,800

+++++++++

yonex_sai
YONEX
FEATHER LIGHT JACKET
軽さとストレッチ性を追求した新素材「FEARTHER LIGHT」を採用した高機能ジャケット。Lサイズで770gとその名の通りの羽のような軽さで、しっかりとストレッチが効いた生地により極限の動きやすさを体感できる。身体の動きを制限されない快適さ、ストレスフリーな着心地はライディングのスキルアップにもプラスに働いてくれる。ヨネックス独自のヒートカプセル機能で保温性も抜群。身軽で開放感があって、動きやすく、パフォーマンスがアップしたように感じられるだろう。
★Size: SS, S, M, L, O
★掲載Color: カーキ
★Price: ¥58,000


▼過去の特集

トリック扉_A27I7110のコピー
Photo: ONOZUKA AKIRA

《特集》vol.1 板さばき術の上達を加速させるボードたち。
【前編 トリック編】はこちら

Photo: ONOZUKA AKIRA
Photo: ONOZUKA AKIRA

《特集》vol.2 板さばき術の上達を加速させるボードたち。
【後編 ターン編】はこちら
397-415_Award5.indd《特集》vol.3 ベストセラーのバインディングたちはこちら

Main_tmp《特集》vol.4 ベストセラーのブーツたちはこちら