今、ヘルメットが カッコ良いと言われている理由

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WHY
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A HELMET?

あなたはスノーボードをしていて危険を感じたことはないだろうか? スピード、トリック、自分の限界に近いハイレベルまで押し上げて思う存分ライディングを楽しむ。あなた自身の滑り方で怪我をするリスクは大きくも、小さくもなる。しかしヘルメットを被っていれば、避けられる怪我もある。スノーボードは基本的に自己責任、だから自分自身で自分を守るのは当たり前。すでに海外では多くのスノーボーダーがヘルメットを着用しているという。そして日本でもそのMOVEMENTが広がり始めた。その理由は? そしてヘルメットをカッコ良く着用する方法は?そんなあなたの疑問に応えるための特集だ。
Photo: Yoshifumi Shimizu

 HELMETスタイル学 

最近、ゲレンデでヘルメットを被っているスノーボーダーを良く見かけるようになった。安全のためにも推奨されているヘルメットだが、被るならやっぱりスタイリッシュに着こなしたい。皆どんな着こなしをしているのか、川場でおこなわれたムラサキスポーツ M&M BANKED SLALOMで取材を敢行。STAFFさんと参加者の方のスタイルコーデを集めました!

ツバあり/ヘルメットブームの火付け役となったツバありタイプのヘルメットコーデ
アイテム合わせ/様々なコンビネーションのコーデで、フリースタイルっぽさ&オリジナリティをアピール
ツバ無し/最近は小さなツバありヘルメットやツバ無しヘルメットがジワジワと人気上昇中
キッズコーデ/すでに着用が当たり前のキッズたちはヘルメットのステッカーチューンも楽しみのひとつ

 MURASAKI流 ヘルメット選びのポイント 

あれ、ちょっとファッション的にもヘルメット良いかも、なんて思ってきたところで、じゃあどうやってヘルメットを選べば良い?今度は安全性を重視してヘルメット選びのポイントを教えていただいた。

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Profile_ ムラサキスポーツ 新宿南口店チーフ 佐原貴彦さん(実はPSA公認プロスノーボーダーでもある)

1一番重要なのは被ってみた時のフィット感
安全性の部分でも、丸一日中着用して滑るという意味でもフィット感が一番大事です。それプラス軽さ、さらにMIPSやシェルの硬さなどの機能を選んでいくと良いです。欧米人に比べて日本人は後頭部のハチが張って幅が広いので、ヘルメットの形によっては後頭部の耳の後ろの辺りが押されて凄く痛いことがあります。逆にここが合ってるとそれだけで凄くフィット感が良く感じたりするので、そこを最初に見てもらうのが一番ですね。MやLなどのサイズもブランドによって大きさが違います。自分はMだと思っていても、海外の方に比べて頭が大きいので割とサイズが大きいものになる場合がほとんどです。またブランドによってはモデルごとでサイズ感が違うこともあります。欲しいモデルにジャストがないということもあるので必ず試着をすることが重要です。

2ゴーグルとヘルメットを合わせて選ぶ
ゴーグルとヘルメットの間に隙間ができると中に雪が入ったり、ゴーグルの上に雪が積もってレンズが曇ってしまう可能性があります。お店にあるゴーグルでも自分で持ってきても良いので合わせて選んだ方が良いですね。ゴーグルの上のラインが丸くカーブしているモデルは割と合う場合が多いようです。平面レンズで角張っているゴーグルだとフィットしない組み合わせもあるので、とにかく試してみることが重要ですね。

隙間がないピッタリの組み合わせなら、ライディング中も快適
隙間がないピッタリの組み合わせなら、ライディング中も快適

3さらにフィット感を良くするにはサイズ調節機能が便利
GIROやSMITHにはアジャスターがついているモデルがありますが、アジャスターを締めていない段階である程度フィット感が良いものを選び、アジャスターでさらに細かく調節をしていきます。アジャスターの機能でLの人がMになるという感じではないので注意してください。

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穴の位置を変えることでヘルメットのサイズ微調整が可能。よりしっかりとフィットできる

4バックカントリー用ではベンチレーション機能がマスト
雪崩の危険や、立ち木や岩にぶつかる可能性もあるので、基本的にしっかり守られるように耳が付いていて、ゴーグルとしっかりマッチしているもの。またバックカントリーの場合はやり直しがきかないので、フィット感が悪くてゴーグルが浮いて目に風が入ったり、ずれて視界が悪くならないように絶対的に合っているものを選んでほしいです。あとはベンチレーションが付いているもの。湿度がある程度抜けてゴーグルが曇らないようになっているものの方が良いと思います。

5キッズヘルメットでも大きすぎはNG
基本的には大人と同じでフィットするものを選びますが、お子さんの場合はよりサイジングが大事になってきます。次の年のことを考えて大きめを選んでしまうと、フィッティングが合わずに外したがったり、安全性も低くなり被っている意味が無くなってしまうので、その時に合っているものを選んで欲しいです。どうしてもぴったり合わない場合は中にビーニーとゴーグルを着けて調節する方もいます。

6ヘルメット選びはブーツ選びと同様に着用してみるのが常識
ヘルメットは絶対実際に被って選んで欲しいです。ブーツ選びと似ていていて、自分のサイズが分かっていても実際に履いてみないと本当に合うかはわからないし、フィット感ありきで軽さや柔らかさを選びますよね。ちょっと当たる、気になるところがあると、実際に滑る時は確実に痛くなって被りたくなくなってしまいます。購入した後にそんな思いをしないように、ヘルメットも同じイメージで実際に被って選んでみてください。

 サプライヤーからのMESSAGE 

3年ほど前からヘルメットの訴求を強化してきたムラサキスポーツ。スノーボードシーンにおけるヘルメットの位置づけをどのように考えているのか。ムラサキスポーツとしての取り組みや今後の目標を伺った。

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Profile_ ムラサキスポーツ スノーACCバイヤー 清水道悦さん

セーフティーに対する心構えを持つことがクールで
カッコいいと思ってもらえる時代を目指したい

きっかけは海外と日本との自己責任意識の違いを感じたこと
海外出張で海外のゲレンデを滑った時に欧米と日本の中でヘルメットに対する認識が乖離しているなと感じました。欧米ではヘルメット着用率が8割以上といわれていて、被らないと逆におかしいという扱いを受けるんですね。そのくらい海外のゲレンデは自己責任という意識がすごく高くて。意識が幼少期から根付いている欧米の文化に対して、日本のこの40年余りのスノーボードの歴史は、セーフティー意識が育つ前にトレンドとして産業が伸びてしまったという経緯があります。今後どんどん若手の技もレベルアップして、バックカントリーの流行りも見え隠れしていった時に、セーフティー意識を日本人のスタンダードにしていかなければいけない。せっかくスノーボードライフを選んでくれた人たちが不慮な事故や意図していない事故によって人生をダメにしてしまうなんてことは絶対に避けたいですね。長いスノーボードライフと自分の人生をより長く楽しく過ごしてほしいということから、ヘルメットの訴求をしましょう、というのが始まりです。

スタンダードにしていくための取り組み
各メーカーさんを集めてヘルメット会合というのをやっています。どうやれば普及していくかという共通意識を持ち、同じ立場で話をしようということで、ムラサキを中心にメーカーさんに集まってもらい会議をやったり、戦略を練ったりしています。また、世界と日本とのヘルメット事情の違いやヘルメットの必要性、日本の現状などを理解してもらえるように勉強会をおこなっています。まずはヘルメットなんてダセーよっていう人の心を変えていければ。そういうことじゃなくて、ヘルメットを被ることが当たり前でカッコいいんだっていう時代にしていきたいなと思っています。

日本でのヘルメットを取り巻く変化
肌として感じるのは、JAPOWDERを目指して日本にやってくる外国人の人数が増えたことで、ゲレンデでのヘルメット着用率が以前に比べて圧倒的に増えています。また、若い子たち、例えば平野歩夢くんから下の世代は被ることに抵抗が無くなってきてると思います。パークやビッグキッカーに入る時にも着用することが当たり前になってきています。ただ、今の30代、40代の大半のスノーボード・ユーザーが被るということになれていない。彼らがスノーボードを始めた頃はスノーボードの文化的に必要なものだという概念自体があまり無かったので。そこは時代のギャップがあるのかなとは思うんですけど、全ての世代で安全意識を持つことがスタンダードになっていってほしいと思います。

ファッションと安全面、両立での提案
推奨するのはジャストフィットです。ヘルメットの安全性を100%引き出すという意味ではジャストフィットでゴーグルも外付けを推奨するのが正しいショップのあり方だと思っているんですけど、それを頑に押し付けて被りたくない人に被らせるよりは、自分の意思で被りたいと思ってもらえるスタイルの提案をしていくことで、被ることがスタンダード化していくのを目指しています。要は生身で頭を打つよりは、ビーニーの上でもヘルメットがある方が間違いなく安全性は上がります。被らないよりはマシだっていう感覚から、まずはファッションがスタートでも、被りたいと思う人を増やしたいっていうところですね。ただファッション面だけじゃなく、安全意識が高まった後に遊びが生まれてくれば良いかなと思います。ビーニー被ってヘルメット、ゴーグルベルトをインしててもまずはオッケーだと思うんです。でも、その認識だけしか無くそれが原因でヘルメットの機能が半減して怪我に繋がってしまうよりは、ちゃんと被った方がヘルメットの安全性は100%機能するのを分かった上で崩していく方法をわかっていって欲しい。やはり安全性重視が最終的な目的ですから。

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