バートンとBoa®の出会いから生まれた革新

バートンがスノーボードブーツにBoa®クロージャーシステム(以下「Boa」)を採用して2シーズン目となる。Boaは2001年にはじめて市場に登場して以来、次々と各ブランドが採用するようになり、またその性能も進化しながら多くのスノーボードブーツに搭載され普及してきた。Boaに関しては後発であるバートンが、単に普及しているからという理由で採用するはずはない。そこにはバートンならではの経験値と、独自の哲学に基づき、ブーツの可能性を高めようとする姿勢が感じられる。

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そのひとつがニューイングランドロープのナチュラルファイバーレースだ。ニューイングランドロープは、レスキューやヨット、クライミングなど各分野のスペシャリストに信頼され長年の歴史と実績を持つ全米一のロープメーカーだ(2007年よりオーストリアの老舗ロープメーカーであるトイフェルベルガー社の傘下となり、2014年よりトイフェルベルガーファイバーロープ社に社名変更。ニューイングランドロープはブランド名として存続)。すでにバートンがスピードゾーンのレーシングシステムで同社製のレースを採用していたが、これをBoaと組み合わせることをBoaテクノロジー社に提案した。非金属製レースの可能性を探っていたBoaテクノロジー社はこれを機にニューングランドロープと共同開発を開始。その結果、ステンレス鋼ワイヤーと同レベルの強度を持ち、耐侵蝕性に優れ、適度なフレックスを持つBoa用ナチュラルファイバーレースが生まれた。

そしてスノーボードカテゴリーではバートンだけのエクスクルーシブとしてリリースされた。つまりこのテクノロジーは、バートンとBoaが出会ったことによって生まれたのだ。バートンの2016年Boa搭載モデルには全てこのニューイングランドロープのレースが採用されている。採用モデルは、メンズでPhoton Boa®、Concord Boa®、Highline Boa®、ウィメンズBurton × Frye® Boa®、Felix Boa®、Limelight Boa®、Starstruck Boa®ユースのZipline Boa®、Grom Boa®の合計9モデルとなる。

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また、ハイエンドモデルのPhoton Boa®をはじめFelix Boa®, Limelight Boa®には新たに開発されたロックダウンレーシングというバートン特許のテクノロジーが使われている。これは、アンクル周りにBoaのガイドを設置してレースを締めるコンフィグレーションとなっており、1つのダイヤルを回すだけでヒールのホールド感が向上。足との一体化するようなフィットを実現する。さらに、Photon Boa®、Concord Boa®、Felix Boa®のブーツ側面に搭載のBoaダイヤルは、つかみやすくトルクをかけやすくなったM3V2という新しいダイヤルを採用し、グローブをしたままでも確実にトウ側のアッパーを締めることができる。

タンにマウントされているBoaダイヤルが、H3 Coilerのニューイングランドロープ専用カスタムダイヤル。既存のH3 Coilerとはダイヤルのデザインとレースの取り付け方法が異なる。サイドにマウントされているのがM3V2
タンにマウントされているBoaダイヤルが、H3 Coilerのニューイングランドロープ専用カスタムダイヤル。既存のH3 Coilerとはダイヤルのデザインとレースの取り付け方法が異なる。サイドにマウントされているのがM3V2

 

Boaを単に脱ぎ履きがしやすいためのシステムではなく、フィッティングやアジャスタビリティを向上させ、個々の足に合わせてブーツの性能を正しく引き出すためのシステムとして捉え、独自の方法論でそれを実現しようという姿勢を感じることができる。

ボードはもちろんブーツ、バインディング、ウェア、それぞれのカテゴリーにおいて、常に新たな可能性を求める探究心、なおかつそれぞれのイクイップメントがリンクすることによって最高のパフォーマンスを生み出すという哲学……、バートンがスノーボードにおいてリーディングブランドでありつづける理由はここにあると言っても過言ではない。今シーズン登場したバートンのBoa搭載ブーツもまた、スノーボードの世界にまた新たなイノヴェーションをもたらすのかもしれない。

 

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